目指すはレーサーですか? 自転車初心者の陥りやすい・・・・

ツールに夢中なの!!
なんてここ最近は良く聞くわけですが、別に工具マニアという意味ではなく ツール・ド・フランスと言う 自転車レースの中では最も有名と言われているレースが有ったので話題になっているわけです。
23日もかけてやるレースで 高低差が激しいので 人間業とは思えない上り坂を登る姿も、チームを組んでチーム単位で入れ替わりながら走る姿も非常に興味深いわけです。
これは望むわけではありませんが、強力な下り坂では 尋常ない速度に到達するのでその時点での事故などは見るも無残な結果となるわけです。
とにかく、長い期間ながら 毎日見どころのあるレースなのですが 彼らは非常に特別な人たちなのです。
憧れたところで 普段軽自動車に乗っていて、F1レーサーが凄いと言っているのと同じなのです。
F1より距離が遠いかもと思うのは レギュレーションを気にしなければ500馬力の車に乗ることはお金さえあればできるわけですが 自転車の場合エンジンが人の体力なので どんなに良い自転車を用意したとしても 直線だけでも彼らに追いつくことはありえないのです。
 
私は今年の初めて きっかけが有って自転車を趣味に始めましたが 実は最初の二か月は買っただけで ほとんど乗っていません。
ミニベロと言う車輪径の小さな自転車に乗って見たのですが 目を覆うばかりの状況で全く自転車が前に進まないのです。
言い方はおかしいですね ままチャリにのって走るのと同じ程度+アルファの速度ながら 折り曲げた体はギシギシ軋んで 心臓はバクバクで 意気は上がって呼吸困難に・・・・
人の相談すると まず柔軟と言われたことから二か月はみっちりプールで柔軟を繰り返し ようやく体がこなれてきたところで 通常のロードバイクに乗り換え 走り出したわけです。
カーボン製の軽い自転車に最初から乗り始めたので そこそこ早いチャンスに30kぐらいまで速度が出るようになって それを維持しながら もう少し上乗せするべく走りつづけたわけです。
一週間に2〜3度 ほとんどが夜に10k〜20kぐらいの 短距離を走る生活を今も繰り返しているわけです。
本を色々頂いて、ケイデンスが大事とか言われて 1分間に90回転以上のペダル回転を目標にだとか、ポジションは前が低めでとかとかと言われて 言われるままに色々とやってゆくわけですが・・・・・
しょせん本から得た知識だと限界がきまして
街で他のロードバイクの人に出会っても 全くけんかにならないほどの速度差があって追いつかなかったり、そう思えば結構凄い自転車なのに 簡単に前に出れて そのままずーっと走り抜けれたりと 自分の走り方が根本的に間違えているんじゃないだろうかと。
根本的に短い距離を全開に近い速度で走っているので、本当は100kぐらいの距離を一週間に一度でも走るのが良い走り方なんだろうとか 迷いが出てくるわけです。
じゃあ、自転車ってどう楽しめばよいの? いまは体重が減っているので それが行きつくまではそれも続くでしょうがその後は・・・
 
大よそ早かれ遅かれ、一度は自転車を趣味にしている人なら通る道ではないのでしょうか?
で、周りに聞いてみると 私の会社内でもこれを趣味にしている人が実はいなくて
ショップの走行会などと 積極的にやっているお店でもない限りそういうチャンスも少ないわけです。
一緒に人と走れば楽しさも倍増なのでしょうが 
私の行っている自転車屋さんは「よし、とりあえず十三峠(登り4kのきつい峠道)を走ってこい! はしれば一緒にツーリングに行ける」というスパルタショップなので 迷いが取れるのと 峠を登りきるのと必ずしも登りきる方が速いかどうかに対しては自信が無いわけです(笑
では、どうすれば・・・・
 
私も東京の方に教えていただいたのですが
「大阪サイクリング協会」という所が協賛して 一般財団法人 自転車センターが主催し、関西サイクルスポーツセンターで行われるイベント「Cycle Life 教室」に参加してきたわけです。
これは タイトルに補足で「for Cycle beginner」とあるように 自転車に乗り始めた初心者向けの講座なのです。
自分の自転車持ち込み可能で 参加料は駐車料金、入場料を含めて3000円という 非常にリーズナブルな価格です。
勿論、ここで自転車買わなくても(売ってない)参加OKです。
このイベントのページはこちら
http://www.kcsc.or.jp/1801-cycle_life.html
で、基本的な内容はこちらです

12:30〜 受付開始(ターミナルハウス2F交通安全ルーム前)
  受付時に、ビギナーコースかスターターコース希望をお選びください。

13:00〜 教室開始(ターミナルハウス2F交通安全ルーム)
  開校挨拶・スケジュール説明

13:15〜 【共通講習】交通ルールについて

13:45〜 【共通講習】実技
7/14開催分テーマ:スポーツ自転車・ビギナーのパンク修理、点検整備等
10/6開催分テーマ:分解組立等

14:45〜 【ビギナーコース、スターターコースにわかれて講習】(サイクリングコース)

15:00〜 ポジション解説、乗り方解説等

15:40〜 サイクリングコース実走行2周(インストラクター伴走)

16:00〜 インストラクターによる個別指導、質疑応答

16:30 自由解散
  引き続き閉園時間まで、サイクリングコース走行希望者は走行可能。

お昼に到着して 奥の第二ゲートから入ろうとするとお隣の車から降りてこられる人が
同じハガキを持っているので参加者さん。
私は丁度 ロードバイクに外したタイヤを付けていたところ。
この方も自転車を持ってこられていて 降ろされたのですが どちらかと言うと軽快車(いわゆる街中を走っている普通の自転車)に近いもの。
一体今日はどんな話になるのかな??と
 
受付をして 早かったのですが部屋に通してもらいました。
部屋の中には 数台の自転車が
「ああ・・・・」と私が思ったわけですが おそらく多くの人が同じ感想を抱かないと思います。
私が子供のころに流行したタイプで、若者が自転車に乗って日本全国を回る漫画が人気を博したので それに伴い漫画雑誌などには良く掲載されていた 「ランドナー」と呼ばれるドロップハンドルの長距離用自転車。
当時のレベルで 軽く強くするためにクロームモリブデン鋼のパイプを使うのですが 軽量化のために驚くほど細く強いパイプを使ったもので パイプの細さがかっこよく思えたものだ。
そういった自転車が・・・・それもサンツアーのステッカーが
横に並んでいる私のロードバイクと比較してもらうと良くわかってもらえるかと。

もう一台も 同じようなスタイルの自転車。
ところが これがぎゅっと圧縮された姿

昔はハンドルポストを抜いて折りたたむタイプがあったんですね。
今見れば非常にコンパクトに折りたたまれています。
 
じつは 今日の生徒さんは3人、講師の方が3人、そしてここサイクルスポーツセンターの職員さんが一人と非常に豪勢な講習会となりました。
1対1どころかの状態です。
スケジュール通り ご挨拶から始まって
交通ルールや自転車の種類の説明に。
最初に、一緒になった方は11月に台湾一周を計画されていてと 自転車屋さんにお願いして用意したもらったものですが

籠のついた普通の シティバイクです。
台湾に持ってゆくにも、まず輪行するためにばらすこともできない訳です。
まあ、自転車屋さんにもいろいろあって・・・という事ですね。
で、パンク修理実習となるのですが

人数が少なかったので 一人1個のホイールが・・・ 
みんな頑張って



交換実習を行いました。
 
って 普通の講習会でなんてスケジュールだけならそうなのですが
実はそれだけではないのです。
スケジュールに乗ってないことの方が大事です。
交通ルールの話でも キープレフトで車道の左側を・・・と言うのは本から得られる知識です。
ですが。車道の左側のラインの車道側を走るのですが・・・という話のあと
怖いのは・・・・で
地面に書いてあるラインや地面の突起物、金属の蓋や 溝など実際の体験から入る危険の話などは走った人しかわからないのです。
パンク修理でも 見えるかどうかわかりませんが

リム側(スポークがついている側)の裏側にはタイヤとスポークが当たって穴が開かないように リムテープと言う干渉ゴムテープが巻いてあるのですが、自転車の購入時に標準でついているものは質も悪く タイヤ程には持たないものも・・・
応急的にはテープでつないで穴をあけて当てたとか そういう話も聞けるわけです。
他にも、雨具なのですがポンチョタイプの雨具の使い方や ちょっと珍しいエプロンタイプの簡易雨具など
是非写真を撮っていればよかったのですが 話を聞いているときは結構夢中で ほとんど写真が無いんですね(笑
あとは、持っている工具など 本来の用途以外に こんなトラブルの時に使ったとか
もうみなさん 自分の自転車のパーツだけではなく 一緒に走る人向けのパーツまで(笑
 
走りもそうで 今回メインで使われている自転車は正直今の主流ではないと思われるランドナータイプです。
確かに、ロードバイクの方が速いわけですが 長距離を荷物とともに走るものではありません。
私の自転車もそうですが シートに比べてハンドルは低く遠いポジションです。
速く走るためには有効なのでしょうが 長距離向きのポジションではないわけです。
じゃあ、私は何をどうしたいのだろう?
勿論、毎日会社帰りに短時間で一気に走るというならおおよそロードバイク一択で 頑張って活動量を増やすのが適しているのでしょうが 実際に100kを超えて走るとすれば 荷物を背負う必要があり、体を折り曲げたポジションが良いのでしょうか?
いや、前述通り 何をしたいのかではなく、まず「自転車ありき」からスタートした私の場合 間違えた方向に進んでいるわけではないと思うのですが それが自分の視点者に対するスタンスかどうかなんてわからないわけです。
走り方以前の問題だと気付かさされたわけです。
「スピードは?」なんて質問も 「30kも普段は出してないよ」なんて返事が返ってきます。
勿論、ロードバイクなんかも持たれているのでしょうし 色々なものを乗られてきていての話なのでしょう。
私の友人にも カーボンのロードバイクを持たれていて 最近は折り畳みの12インチ自転車であちこち回られていてそちらが気に入られているという話もあります。
それって、どこをに向かっているのかっていうのは ロードバイク講習会に行っていれば判らない話です。
みんながみんな レーサーになりたい訳ではないのです。
自分の方向性も考えて ちょっと考え込んでしまうような内容と結果的になりました。
 
実際の講習では 人数が少なかったこともあり 乗るポジションを見てもらったり
実は、ハイトの高いホイールで エア漏れがエクステンションノズルとの間で起きて 空気が入らなくてタイヤを外して再点検なんてこともあったのですが・・・・すいません勉強不足でした。
エクステンション側のねじの締め方にコツがあって うまく開かないと中のネジが綺麗に開かず 継ぎ目から空気漏れが起きるわけです。
それに気が付かなくて 一緒にばらして時間を費やしてしまいました・・・すいません。
 
あまりにも 話を聞いているのが楽しくて気が付けば16時半ごろ。
片づけてさあ・・・となると17時直前。
最後のスケジュールの 一緒に走って・・・の走ってが時間的にできなくなってしまいました。
でも、服の着替えまで全部持ってきた私はなんか 不完全燃焼。
サイクルスポーツセンターの方にお願いして 一周だけとサイクリングコースを走らせてもらいました。

写真の真ん中あたりの山を下に下ってぐるっと回る 約3kのコースです。
17時半には閉まるので 大急ぎです。
 
下りからスタートするのですが 車が一台と折れるぐらいの道で 左右に折れる下りコースで 見通しが良いとは言えない。
カーボンブレーキそのものにも不安はあるので 一気に下りをという訳にはいかない。
でも、それが幸いしたのかもしれません。
閉園近くとは言え 未だ他のお客さんも走っていましたから。
同じ講習を受けた人が先行して 私はコインロッカーに荷物を預けて 靴をクリート付のものに履き替えて後を追いかけるわけです。
3kのコースでは追いつくのは苦しいはず。
でも、ここまで走れなくて我慢してましたから 前に進む気持ちが止まらないわけです。
下りですし(笑
ただ、忘れていました 下ったらスタートとゴールが同じ場所なので 登らないと・・・・
砕いきったところからは 約半分の登りが待っている。
最初の間は、足も勢いもあるので一気に行くものの どこまで続くかわからない登りであれば 気持ちが続かない。
ああ、もう駄目と思ったところに先行した人が見えてきた。
もう一度頑張ろうと追いかけて・・・・良くない傾向ですね。
 
コースを出ると 間もなく閉園のアナウンスが。
ご挨拶を行って 園を出て車に自転車を積み込み終わると フロントガラスにぽつぽつと雨粒が。
靴を履きかえたり荷物をつめかえたりと していると雨脚が強くなって
出口から出る頃には まるでバケツを・・・の雨に。
もう前が見えません!!
まあ、走っている間に降り出さなかったので運が良かったことにしましょうか。
 
次回なのですが 同じように10月6日(日)に行われます。
今回来た人にも また来ませんかとお誘いがあって 
講習会のリクエストで 今度は輪行の仕方なんて話になりそう。
次回こそは走りたいですねなんて。
参加最大人数は 30名なのですが 今回僅か3人。
えっ?と思うような状況です。
じゃあ、どこで告知して・・・・というのが正直不足しているのではと 思うわけです。
最近のおしゃれな自転車屋さんなんかも協賛して HPなどで紹介してくれればなんて思うのですが 
せめて私の 日記でなりと。
是非、ご参加ください。
もしかしたら 私もなんて。

written by HatenaSync