電気自動車にしました

個人的には世界のすべてが電気自動車になったら・・・・と想像すると恐ろしいことしきりですが 一定の割合であればそれもありだと思っていて その一定の割合に自分が含まれていてもいいかなと思うわけです。

 

一つの心配事として、充電の問題

途中で電気が切れたらとか、充電に何時間もかかるのだから現実的ではないと無きにしも非ずですが その点心配がないわけではありませんが ある一定の安心感があるのはその前に乗っていたPHEV(PHV)のおかげかと思う。

毎日の通勤は車なのですが その範囲で言うならばバッテリーの駆動エリアで毎日の自宅充電で十分賄えるのである。

2~3か月に1度のガソリン補充(下手したら半年に一度)でほぼ賄えてしまうからです。

でも、遠出の時は?となるわけですが 比較的電池の大きなものを買いましたので おおよそ400K半ばの航続距離があり少なくとも日帰りで困ることはないレベルです。

先日も、大阪から名古屋までを走る機会があり走ったわけですが 名古屋市内で少し移動するだけでしたがそれでもおおよそ30%半ばの容量を残したまま帰り着きました。

大阪から岡山も同じぐらいで その範囲なら困らないわけです。

それ以上の旅行となると あって年に数回ですし それを車で行くかといわれると少し疑問となるわけです。その時だけレンタカーという選択もありますが SA毎にある充電施設を利用してもいいかなと思うわけです。

もちろん、名古屋から帰ってきて家で充電をはじめる訳ですが 通常の家庭用200Vのコンセントからの充電ではおおよそ70%を回復するのに20時間近い時間がかかります。

じゃあだめだと これも反対派の人の論調なわけですが 毎日400Kも走らないのです(笑 もちろん私だけかもしれませんが。

前述通り、今までおおよそ60Kの航続距離のPHEVで生活していたので 一晩で100K超は優に回復するので 30%残りの翌日も250K~300K近い距離が走れる訳です。まあ、長距離を二日続けたらという話なら別ですが・・・・

 

給電施設についても少しだけ書いておくと 日産、トヨタ、三菱、スバルのディーラーやイオン等にはかなりあります。一部はガソリンスタンドにも併設されています。

ほかには高速道路のSAやPAにもあります。

長距離移動時には高速を使うので まあまあ空いていれば環境は整っていると言えるでしょう。

車には 利用状況もカーナビに表示されるようになっているので かなり少ないながら整備はされてきています。

30分単位となりますが自宅充電一晩から二晩程度の充電がだいたいされます。(ただし、2度しかしてないので想像も含んでいます)

充電中の30分が待てないという人は別に15分で切り上げてもいいので トイレと水分補給の時間だけの充電でも数十キロは回復します。

実際に乗ってやってみないとわからないことも多数あるわけです。

 

バッテリーの寿命について

今日はテスラの航続距離偽装のニュースが出ていたりするわけですが、テスラのバッテリーとか日産のリーフのバッテリーがダメになって超高額の修理費で泣く泣く手放したような話も出ていますが 嘘ではないのですがそれが今となっては大多数ではありません。

まず、この手の話の基準点がおかしいことが二点あります。

 

生産が古く経験値が不足していたという点が一つ目で 日産のリーフしかなかったので話題にはなりやすいのですが 特に急速の充電中にバッテリーの温度が上がりすぎることによる劣化などは長期間の運用を行わないと分からないことで その問題が出たのが特に初代のリーフです。

現在の電動車の多くは 液冷でバッテリーを冷やす仕組みができていて そういった影響を抑えるようになっています。

これはわずか2台な経験値ですが 8年目まで乗ったPHEVでバッテリーの劣化具合は10%台に収まっていましたが これも2世代前の冷却システム搭載車です。

いまならもっと うまく制御できるでしょう。

 

二つ目が急速充電による劣化の問題。

通常が3kWの電気を毎時に供給して充電するわけですが、90kWとかいう速度で充電する急速充電もあります。

30倍の電気を流すわけですから いかにうまい制御をしようとバッテリーへのストレスは少なからずあるわけです。

テスラのように家に充電施設を持っていなくても選択できる電気自動車として本国では販売しているので 日常から急速充電を使う前提の車で性能評価しても10万キロ走行で70%以上を保証できるわけですから そういう使い方をしも損耗率は20%程度で それ以外の部分でのダメージと同じレベルなわけです。

 

唯一、発展途上のジャンルであるために リセールバリューに不安があるわけですが そういった方は残価設定ローンという手もあります。

現在は販売促進のために 基準となるローン後の残価設定が高く設定されているために その心配を無くすことができるわけです。

まあ、私は残価設定型はあまり好きではないので・・・・

 

じゃあ、ガソリン車と何が違うというと まず重いです。

でも、それ以上のパワーがあるので走りに関しては問題がありません。

というより 遅い速度の時に常にフルトルクが出せるモーターの特性で坂道発進を緩やかにすることができたりというメリットがあります。

それでも、重量分の重さがかかっているのできっとですが タイヤの減りはガソリン車より早いと思われます。

床が少し高いです。これは床下にバッテリーがあるので まあ大体の傾向ですがRVタイプが多く背が高いのでおおよそは問題にはなりにくくはなっています。

何より大きいのは 値段が高いことです。

これはしょうがないですよね まあ補助金もたくさん出ますので 安いモデルであればガソリン車のハイブリット車並みにはなるわけですが 高いことには変わりないです。

ただ、比較的高い車にはガソリン車より高級な装備がついていることが殆どです。

なぜなら高い車しか成立しないので そういった装備車種しかラインナップができないというのが現状だからです。

あとは ハイパワーで速いというテスラを筆頭とするイメージがあるわけですが 実際のところ高速走行はあまり得意ではありません。

もちろん、ポルシェを含めスポーツカーが沢山あるのでそれらが遅いという話ではなく 仕組みとして得意ではないという話です。

パワーは正直いくらでもといってもいいぐらいすごいパワーの車が沢山あります。

ただ、モーターで直接タイヤを回転させる構造のため いわゆる変速機というものが基本的に存在しないものが殆どです。

低回転でもトルクが出る仕組みのためにそれでも問題がないわけですが もーとにも回転数の上限があります。

ガソリン車で例えると 真ん中の3rdギアしかない状態と考えてもらえばわかりやすいと思います。前述通り低回転でもトルクが出るので発信には不自由しないわけですが アクセルを床まで踏んでも回転巣が上がりすぎて130kぐらいしかスピードが出なくなります。

もちろん、モーターのパワーを上げて減速比を変えればもっとワイドレンジにすることもできますがそれにも限界があります。

そして、ピークはあるものの回転が上がるほどにトルクの上昇するガソリンエンジンと異なり トルクが一定なので回転数が上がるほどに上昇する各所の抵抗にだんだんトルクが削られてゆくわけです。

最も大きな抵抗が風の抵抗で 高速道路でも120kの巡航と80Kの巡航では大きな電機の消費の差となってしまうわけです。

もちろん、バッテリーなどの熱も高くなるので エンジンほどではないのですがそれらの冷やす仕組みも必要になります。

これは 日産のeーPower等でも同様ですが 電動車ならではの仕様なのでおそらく簡単には解決しないだろうとは思います。力業でバッテリーを大きくもーとのパワーを上げるという解決策で出てくるとは思いますが 貧乏性な私は少し遅めに走るかなとは思ってしまいます。

 

これもよくある話なのですが 冬が苦手って話

これに関してはその通りです。

ガソリンエンジンのように駆動している間中 ガソリンに含まれる多くのエネルギーを熱として放出するので 熱源が常にある車と違い、必要以上には熱を発生させない電気自動車は 再利用可能な熱が無いために 人の暖房の為には別の熱源が必要となります。

今の技術レベルでは 無駄な熱を発生させない状態でようやくガソリン車とトントンな状況なので ヒーターなどを動かすとそれがマイナス側に触れてしまうわけです。

また、ヒーターなどの消費電力が多いために 航続距離に大きな影響が出てしまうわけです。

なので、半電動車に乗っていた間ガソリンスタンドに行くのが嫌だったので 毛布にシートヒーターとハンドルヒーターで耐え忍んでいました。

それ以外にも電池は化学反応なので 温度が低いとそれだけで化学反応は能力が低下するのです。充電時にも極寒地ではヒーターでバッテリーを温める機能の付いた電動車もあるわけですから。

この辺りは真実ですが ヒートポンプなど家庭用エアコンが10年で半分近く電気の消費が減っているので 同様に一昔前との比較であれば ずいぶんましになってはいるわけです。今の車は夏購入なので どうなるかは楽しみです。

ちなみに夏はですが、ガソリン車と違いエンジンの動力を借りている訳ではないので 燃費を悪化させないために アイドリング時などは冷房の能力を下げて低回転のトルク不足をカバーしているので利きが悪くなってしまうわけですが 電動車は嫌でも冷房専用動力なので そういったことを考慮しない 家庭用エアコンなみの人にやさしい冷却を行ってくれます。車に合わせてではなく 人に合わせた仕組みなので効き始めなどが違うように思われます。

災害時なのですが バッテリーとして考えたらなのですが さっきの毛布とシートヒーターで車の中でうずくまるという前提なら 排気管に雪が詰まる心配なく数日は眠り続けることができます。以外に 雪道に閉じ込められても何とかなるスペックなのです。

 

問題はやっぱり自宅の充電設備があるかどうかがポイントです。

集合住宅の多い日本の住環境で自宅に充電設備が用意できるかが最も大きなポイントです。

それがあるなら、電動車は普段の生活であれば困らないレベルになってきています。

未来というなら私の車は 18分で約300Kの充電が可能な350kWの充電器に対応しているようなのでそういったものが日本国内に普及すれば 充電環境のない人でも購入を考えられるかもしれません。

 

いまなら、潤沢な補助金と 各メーカのEVの主権をとるためのシェア合戦の販売政策の恩恵を受けることができるって点も大きいわけなのですが。