伊藤探偵事務所の憂鬱 31

百貨店に着いたら既に、ぬりかべさんと西下さんが待っていました。
ぬりかべさん:「遅かったじゃないか」
arieさん:「大ぐらいと、おせっかいがいるんで寄り道ばっかり」
KAWAさん:「だって、ケーキがあるって言うから・・・」
arieさん:「はいはい・・・」
少し怒っているぬりかべさん・・・理由は・・・
「副社長の犯行の証言を貰いましたが」
西下さん:「それは解っています、でもそれは警察にお任せしてください」
arieさん:「そんなつまらないことより 行くわよ」
つまんないこと・・・・、そりゃあ犯人を捕まえるのは仕事じゃないけど

昨日の夜・・・・
神保副社長:「どうするつもりだ」
謎の老人:「こちらが聞きたいものだな」
双方とも、誰が見ても解る悪人顔だ
神保副社長:「とりあえず、証人を消してくれ」
謎の老人:「面白いことを、何故消さなければいけないんだ?」
謎の老人は気味悪く微笑みながら言った。
神保副社長:「なに?、どういうつもりだ」
言葉を荒げて喋った
謎の老人:「見つかったのも、証拠を残したのもおまえのせいだ。人の後始末をする気は無い。なにより、ここで手を出せば足跡が残るかもしれない。大体 お前が 探偵の人選を間違えたから。」
神保副社長:「有能な探偵だったようだな。お前も追い返されたようだし」
気味悪く微笑んだ。
謎の老人:「言葉を慎め。これ以上言うんなら命をかけてもらう」
薄笑いだが目の色が変わり鋭い視線が突き刺さった。
神保副社長:「で、どうするつもりだ」
謎の老人:「もう、他に手は無い。宝石を持って逃げる 証拠さえ出なければ言い逃れはできるだろう。二度と見つかることは無い あるとすれば髪の声が聞こえたときだけだ」
神保副社長:「じゃあ証人は?」
謎の老人:「俺が手を下すことはない。だが そんなものもみ消せばすむだろう」

ドアの外には掃除作業員が聞き耳を立てていた。