センサーと色

デジカメの色再現性が良くなって・・・とあるのですが、これは補正技術の進歩が大きく貢献しているのでしょう。
勿論、センサー自身も性能が向上しているのでしょうが 画素指数のUpが売上に繋がる都合上 そちらに多くのパワーを掛けているように感じてしまいますがどうなんでしょう?
元来、3CCDのビデオカメラがあるように 各色で波長が違うので センサーとしては 波長を限定したほうが精度も上がるし、何よりも感度の違いを補正する必要が少なくなります。
つまり、今のデジカメに付いているCCDの殆どは オールラウンダーでどれかの競技に特化したオリンピック級の選手は当然いません。もちろん、画素子数では オリンピック級としか思えない選手が続出ですが。
故に、青色の感度は良いが 赤色の感度が悪いと言うような事が発生します。
勿論、補色系と原色系ではその扱いは違うのでしょうけど・・・
じゃあ、人間の目のセンサーは非常に優秀でそういったことが得意なのかと言えば意外と色による識別率に差があるようで、色による諧調の違いを識別するテストをすると、色によって識別率が大きく違うようです。
大きく考えれば、赤が英語でREDになるように 赤が赤であるという結びつけ以外に、刺激に対する変化の感じ方を色に置き換えているだけなので 赤だと思うから赤な程度なんでしょう。
他のセンサーも、同様で 接触センサーや味覚、視覚全てが同じような仕組みで変換されているようです。
ファームウエアーの向上で、一気に色再現性が上がるカメラなんかはそういった部分での対応がなされた物と思います。
人間の感覚の優れたところは、各機器のキャリブレーションを自動的に行っていることと、複数のセンサーが同じ物を識別した情報を共有することでしょう。
オートホワイトバランスが、色合いの基準点を調整するように人間のめも調整しています。
しかし、人間の要求は意外と難しく 例えば、紫色のネオンの街に ポストがあると 色としてはグレーに近い色に見えたりするのですが、思い込みで赤く見えていたりするようです。カメラで撮影した結果に対して 色がちゃんと出ていないと感じるみたいです。
それも、写真家の写真としては面白いと感じるのですが(勿論、わざと狙ってそういう色にしているのですが)、スナップ写真のような写真だと煩く言われるようです。
コンピューターに関わる物は、どちらかと言うと主観性より客観性を優先するように思われていますが、主観性(感性)に訴える部分での調整が進んできているなと ふとデジカメを見ながら考えます。