モデルナンバーの弊害

intelがモデルナンバー制に移行して、本当にCPUの区別が付かなくなりました。
だいたい、Xeon Pentium4 Itaminium Celron Centrino 5種のラインナップにMつきのモバイルプロセッサ その上キャッシュサイズにFSBととても複雑な内容を加味すると 訳がわからない。
一体どれがどのぐらいの速さ?
と、悩んでみて考える。
CPUのクロックが書いてあっても、おんなじことじゃない。
Pentium4の2.4GとPentium Mの1.8Gなら後者が速いとかどうとか。
例えば単純計算なら、XeonよりPentium4が速いとか。
評価軸が違うから比較の仕様が無い。
モデルナンバーを使おうが使うまいが、intelのプロセッサー戦略は 求められる要求に特化した開発を行い 用途に対して最適(?)の物を作り それが故にトータルの性能での比較がわかり難くなってしまったようです。
それでも、売れていますから良いのでしょうが・・・

それに相対するAMD。
同じモデルナンバーでも、3000+や3200+のように客観的に速度を示す指標を元にナンバーリングする戦略で、intelの牙城を僅かでも脅かしました。
勿論64bit戦略も含めて。
しかし、Pentium4 vs Athlon XP(64)でいい勝負を繰り広げても、Celron vs では 中途半端な戦略となります。
celronの2.4Gとathlonの2.6Gどっちが速いと言うような明らかに解っていながら悩んでしまうような状況になっています。
そこで、Sempronプロセッサーの登場。
旧来あったDuronプロセッサーの後継となるものだと思われますが、2200+〜3200+ 現行のAthlon64よりは遅い物の、AthlonXPに匹敵する速度になっています。
実際は、64bitアプリケーションがそんなにあるわけではないので差が付くとは思えないので、Sempronでも私なんかの用途にはいいのですが、ここで相対速度の指標としてモデルナンバーを採用しているAMDは、途端 ナンバリングが難しくなります。
上位の機種と同じナンバリングをすると言うことは、性能が同等だと認めてしまうことになるし、キャッシュ容量をふんだんに使う特定のアプリケーションに置いてのみ優秀ですと、上位プロセッサを宣伝するわけにも行かず 利益率の低い低価格プロセッサーの販売だけが伸びてゆくという可能性も有ります。
今回の物は、過去のAthlonXPの焼き直しと思われるようなプロセッサーなので、向上の設備投資も殆ど必要なく量産できる いわゆる原価率の低いプロセッサーなので良いのでしょうが、中国市場での人気は高くこのまま進むと 方向性が迷走しそうな感じです。
64bitは高級クラス、32bitは普及帯と明快な理由を付けれる今は戦略的にも良いのでしょうが、全てが64bitにシフトした将来、性能指標はAMDの首を絞めるかも・・・・