携帯電話用ブラウザーについて

本日、jigブラウザーの提供元社長であり開発者である、福野氏のインタビューが掲載されていました。
ここで述べられていることは結構ショッキングで、なんとなく各携帯電話ベンダーの性格が出たなと思われます。
BREWでのフルブラウザの定額制は、もともと規制でできなかったのですね。一日辺りBREWアプリとしては一日にダウンロードできる制限があり、それが3Mだそうです。それぐらいの量では フルブラウジングどころか午前中で使い切ってしまいそうな人を沢山知っています。
今回のAU版OPERAは定額制が適用されないアプリケーションとしても特例ですが、BREWアプリケーションで3Mの壁を越えたアプリケーションとしても特例として登録されたわけです。恐らく、設計当初にそんな事を決めていないJAVAが搭載された携帯の発売が望み薄に成ってきたわけです。
ともあれ、ボーダフォンのようにブラウザアプリが禁止されているよりマシで、まだJAVAアプリとして許可しただけでも良かったかと。
サーバー側に多くの処理を置き、僅か200Kぐらいのアプリケーションであればたいしたことも無いとたかをくくっているのかもしれない。実際問題、現在のWINの速度が本物であればリモートディスクトップのようなものでブラウザーをPC側で実行し、その表示結果を携帯電話でビューとして見るほうが速い可能性がありますし、恐らくそうでしょう。
本体サイズが小さいので、キャッシュサイズも十分に取れるのでかなり軽快に動いているのでは無いかと思います。
ただ、ご本人も言っていますように、強烈な電気の消費をしているようです。実際に、10分ほどブラウジングしていますと電池ボックスの辺りが暖かくというよりも暑く成りだします。もちろん、EZ−WEBでも動画再生などをストリーミング行うと(できたことにびっくりですが)見る見るうちに電池が無くなる携帯なので(昨日はうれしくて、お昼に登録して夜にはすっからかんでした)このブラウザが電気を消費しているのかどうかまでは確認できませんでしたが 感覚から行くと約一時間少々で押さえとかないと通話ができない電話に成るでしょう。
もともと、JAVAのアプリケーションがそんなに速いはずが無いと考えていました。なぜなら色々なプラットフォームで動くように、JAVAのプログラムは実行するPC若しくは携帯デバイス上に仮想マシンを構成し、仮想マシン上では同じプログラムが動くように構成されています。
でなければ、違うプラットフォームで同じプログラムは動かないですから。ですから、JAVAの命令形態を効率よく実行できるJAVAのプログラムが必要なのですが、Sh−MobileはCPUの相性もよくJAVAを効率よく実行できるようで、確か100MぐらいのCPUの筈ですがかなり高速にブラウジングできます。
話によると、ネイティブアプリケーションは速度に(消費電力の関係かと思われます)制限が設けられているようなので下手をすると・・・という記述があるのですが、考えようによっては湯水のごとく電気を使っていることかもしれない。
どちらにしても、今の状況ではもしパケット定額制になっても 十分にその性能を生かせるだけの電池が無かったり、バックボーンが無かったりで 一般的な商品とするには少し辛い状況です。一時間そこそこしか使えない電話をメーカーが出すわけには行きませんから・・・
えっ、私ですか? 私はいいんです。ちゃんと予備電池も外付けバッテリーも持っている マニアですから・・・
私信:改めて、電話の提供ありがとうございました。おかげさまで1台は電話として、もう一台はバッテリーの充電器としての余生を送っております。