バックアップ

大事だと思うけどなかなか取らないんですよね。
というより取れないんですよね。
我が家のOLDな環境においても、総HDD容量はディスクトップ2台で420G。
以前は、DATでバックアップとっていましたが ぜんぜんしゃれにならない容量しか取れません。12Gとかですから。
じゃあ、DVDに取るのかといえば差分とはいえ4.8Gぐらいではしゃれにもならない。
差分というのは元のファイルを記録して 次のファイルとの差だけを記録してゆく方式ですから違う部分を記録するだけで容量的にはずいぶん助かりそうなものですけど 実際問題はそう簡単な問題ではなく、現在、こんなことを思い返すきっかけになった方の環境で破損したのはメールのファイル。
もちろん、振り分けたりフィルターをかけて削ったとしても 毎日、仕事で使っていればそれなりに肥大化してしまいます。
何となく残しているものを含めて、私のプライベートのアドレスでも数十Gのファイルサイズとなっています。
これが一般的なのかどうなのかは別として、ひとつのファイルが一つのフォルダーといった構造になっていますから 1ファイルの破損が1フォルダーの破損になります。
そして、1ファイルである以上差分は発生し 数十Gのファイルの差分を検出することになります。
また、インターネットを閲覧する人ならわかると思うのですけど 一度読み込んだものはしばらくの間キャッシュとして保持されています。
パーセンテージや容量でそのサイズをを指定するのですが、HDDのサイズの拡大に合わせてそのサイズも大きくなり、そのバックアップもインターネットを見るたびに肥大化して行ったりする訳です。
もちろん、Backupソフトにはそういったことを設定することが出来るようになっているのですが なぜか専門用語を多用して 通ぶる傾向があるように私には感じられます。
つまり、判りにくいと。
業務用においては、多くはRAIDと呼ばれる多重書き込み装置を併設し データ記録中に違うハードディスクにもデータの全部もしくは一部を記録し、物理的なHDDの破損にも残されたデータから復旧するための仕組みを作るのが普通ですからそれはいいのですが、一般の家庭のPCの場合 同じハードディスクに移したりすると物理的な損傷の時には読み出しが出来なくなりますから同じ事。
多くのバックアップソフトはそのへんはあまり重視されていないようで・・・
HDDはハードディスクという言葉のとおり硬い鉄板のような板が回っています。その上をレコードの針のような(って、これが判らない人が多いんですよね既に)ピックアップが動いています。
磁気というのは距離が離れれば 一気に減衰します。
ましてや、周り中磁性体なわけですからピンポイントで読むためには出来る限り板にピックアップを近づけなければならない。
だけども、くっついてしまっては大惨事です。(おそらく二度と読めなくなります)
7200rpmとかで回転している円盤の上を、分子十数個分だけ浮遊しているヘッド。HDDが回転中にドライブを「てん!」と叩いた もしかしたら大惨事が起きる可能性は少なくありません。
ディスクトップはそうでもないといいながら、時折足元で蹴られてたりしますよね。机の上に置いてあっても 机の上を叩くことでしか自分を表現できないタイプの方も少なくありませんし、仕事の上でやむ終えずお茶を入れてくれる女の子にこぼれるぎりぎりの衝撃を持ってお茶をおかれたりすることもあります。
NOTEパソコンにおいては、見せながら移動なんて日常茶飯事。電車や飛行機の中での作業も少なくない。
ヘッドの大きさをジャンボジェットだとすると、数センチの高さを滑空している状況なのですから。
もちろん、その回転数に見合った風が吹いたり ディスク面に塗られた油が衝撃を吸収してくれる訳なのですが・・・・
記憶密度が上がれば上がるほど距離が短くなってゆくので(他の技術で容量が向上することもありますが)どんどん危険性が向上しています。
これに記録されたデータが 絶対でないこと位子供にだってわかるでしょう。
ですが、販売されている家庭用ディスクトップに2機積んでいるものなんてのは皆無に等しい状況です。
もちろん、DVDなんかにバックアップを取るのですが 4.8Gづつ取るのに 今のドライブの使用量を考えるとどれぐらいかかるか・・・・・
また、時間の問題もあります。
私のように24時間つけっぱなしであれば、夜間に実行も出来るのでしょうが そうでない家庭がほとんど であればバックアップを実行して終わるまで待ってから電気を消すといった作業も残っています。
どちらにしてもあまり日常にやりたい仕事ではありません。
もちろん、無くなってから気が付くようなことなのですが、めんどくさい思いをしてでもやりますか? それとも、無くなったときに泣きますか?
とくに、家計簿をつけてたり パスワードなんかもコンピューターなんかで管理していたりすると きっと、泣きが入るんですけどね。
ちなみに、その場合のHDDのリカバリー(無理やり、殻を割って読んでもらう作業)は200Mぐらいで100万円ぐらい。それも、帰ってくるファイルと帰ってこないファイルが発生します。無くなったときには・・・・