くるくるケーブル

最近PDAを購入するとセットのように購入するのがくるくるケーブル。
USBのACアダプター付きのHUBとセットでもって、出張セットとして重宝しています。
ACアダプターが2Aだから4ポートのHUBで4つのUSB充電の可能なアダプターとなりますから旅行の荷物はぐっと激減します。
昔の、何が何でもクレイドルがないと充電できないことから考えると夢のようです。
しかし、この「くるくるケーブル」なのですが、誰にでも薦められる物ではないと思っています。
コンピューターの電源でも起きるのですが、電源の性能は消費電力が限界地に近づけば電圧が不安定になる性質があります。
高価な安定化電源の場合電圧の平滑化が高度にはかられていますが、そうでない場合には多くの場合電圧の降下や上昇をさせます。
下降する場合を想定して、少し高めに調整しておくと言う手法もACアダプターなどでは良く使われます。
故に、5Vの筈がテスターで計ってみると 5.1V 負荷を掛けて5Vといった物もあります。
メーカーではその性能に応じてテストをするのですが、その他の物には行われません。
また、最近のPDAではUSB2.0で高速に通信できる仕組みを持ったものも多いのですが USBのケーブルに関しては規格上の区別はありますが 1.1のケーブルを2.0の機器に?いだ場合には 大量のえらーが発生してフォールダウンするようです。
くるくるケーブルは、巻き取り式ケーブルとして非常にコンパクトでお手軽な物ですが その構造上大掛かりな回路は組み込まれていません。
常識論での電気の特性からも、巻き取った状態での動作に関してはその、性能が大幅に落ちることがあるのも事実です。
くるくるケーブルに限らず、サードパーティ製の機器に関してはそういった意味では何の保障もされない商品であることは認識できない人には薦めにくい商品だと。
もちろん、PDA用だけでなく 携帯電話の充電器なんかでもそうです。
携帯電話の充電器、何台か使っていれば比べてみれば解りますが 全て5Vと言うわけではありません。5.8Vぐらいから4.9Vぐらいまで様々なものがあります。
そういった車用の充電コードなんかでも、充電できない携帯電話があります。
現に、私のV801SAなんかは海外で途方にくれましたから。
電圧に関しても、高すぎても低すぎても駄目なことはわかると思うのですが 電流量においても同じことが言えます。
ちゃんとそういったものを?ぐことを考えて設計してあれば、そういった保護回路まで組み込まれているはずですし、そうでなければそういったことがあった場合に本体に障害が出るかもしれません。
Aximにかんしても、当初はサードパーティのケーブルが利用できたかもしれませんが、その後のマイナーチェンジで保護回路が組み込まれた為に規定を下回る電圧の場合に保護回路が働いたのかもしれません。これは想像の域を出ませんが。
USBを使っている以上、電線の帯域は足りていると信じていますが それすらも本当のところわかりません。
前述の保障の問題でもそうですが、こういったことに関する責任はユーザーが取る必要がある事が前提であると メーカーの保証書や説明書には記載が有ります。
ただ、その可能性もわきまえた上で、その利便性の上で利用すると言うのであれば私はその使用を積極的にお勧めします。
今回、あちこちで話題になっている ケーブルの件ですが 「店側の対応」にかんする問題に言及している事に関しては口出しするつもりもありませんが、ケーブルの仕様に関しては、あくまでもメーカーが使用を認めてないものを 自己責任の範囲で自らの利便性の為に使っていることだけは重ねて認識して欲しいと考えます。
その中でも、やはり厳正なテストを行っているところ 行っていないところ 色々ありますので 機能や見かけも大事ですが 十分にメーカーや販売店を選ぶのも自己責任の範囲で行ってください。