ICカードのお買い物

めっきりプリペイドカードが流行っていて、今回の愛知万博でも多くの店舗で採用されているようですし、その前のポケモンパークでは全ての利用は無線ICカードでの支払いになっていたようです。何故か、行った人からは 中でも使えなかっただの 食べ物は別だったとか色々聞いていますが・・・・
カードも、「ポケットモンスター」の図柄の入ったすばらしいカードなので プラスチックの板切れに僅かなコストのICを搭載し 何千円かで販売し そのカードへのチャージは、先払いさせるにも拘らず一円のサービスも無いという 非常に回収するほうにしてみれば正しい姿を見せてくれました。
これらの技術は、購入する側のメリットより販売する側のメリットが非常に際立つものです。
販売する側は、先に回収しますからとりっぱぐれが無く、その上おつりとして用意すべき小銭も必要ない。小銭が必要なければ保安上の決まりも、そのための現金も用意する必要が無い。
一般的に、コンビニ以来どんな小さな物を買っても レジ打ちを待つようになりましたが、それ以前はそんな習慣は無く 市場とかであるようにルールを知らないと買い物も出来ないような 逆に知っていれば待たされることの無い支払を、一列に並んでレジを待つという姿に変えてきました。勿論、レジはバーコードを読むだけですから 今日入った人にも出来ますが 市場の支払は熟練を要しますから そこは大きな違いになるでしょう。
それでも、お金の問題はあったのですが、ICカードを利用するならその問題さえも関係がなくなってしまいます。
レジと言うのは、バーコードリーダーとカードリーダーと内容の写るディスプレイ、そしてレシート用のプリンターだけになるのでしょう。今回のようなテーマーパークでは乗り物に乗るといった 一つのサービスしか提供しませんから、リーダーだけでも問題が無いわけです。
お金を数えるという意味での熟練も必要なくなりました。
今度は、これに携帯電話を付けると、携帯電話でカードにお金をチャージするわけですから 銀行当りと提携していれば、いつでもお金が引き出せるのと同じ事になります。
うまくいけばですが、一切お金を持たずに歩けることに成ります。
ましてや、クレジットカードで成功したように、目の前をお金が通過しないということは非常に重要なことで お金を使っていると言う感覚が希薄になり目の前の山が数字でしか確認できないと減っていても気にならないという 錯覚を起こします。
もちろん、減ったお金は無くなったままですし。実際、普段仕事でコンピューターで伝票の一つも叩いている人なら、0が3つも4つも違うような金額を動かしているわけですから その錯覚もあるでしょう。
だとしても、内需を拡大するためには有効な手立てだから良いのでしょう。
ところが、このICカードはいつまでもこのままか?というと実はそうでも無さそうで、現在のICカードのメモリーサイズで 今のクレジットカードキャッシュカードを凌駕するほどの枚数が発行されたとして、識別が出来るのか?という問題があります。
恐らく一人当たりの所有が複数毎になってくる時代が来れば恐らく足りなくなるでしょう。
じゃあ、どのときにどうする? となると きっと新しいカードが現れるでしょう。いまは、メモリーサイズの問題だけですが、これがハッキング・クラッキングの話となると別です。
現在は、破られない技術を使っているということで破られていませんが、将来もそうだとは限りません。今破られないのは 技術的な問題ではなく 破るだけの価値が無いから破らないんだということを言う人もいます。
無線式では、すでにスキミングされたと言う話は聞きます。
いまは、ユーザーが少なく金額が少ない物ですから 破るだけの価値が無くて破られて無いだけだとすると みんなが持つほどになれば当然破られます。
そうすると、何年かに一度変更の必要が発生するでしょう。
その一つ目の波が、もう数年後に来そうな感じになってきました。
カードであれば、交換でいいのでしょうが これが携帯電話となるとそういうわけにも行かず、FOMAボーダフォンのように 電話機と電話回線を切り離す方向に進めば 高額な電話機をそのせいで買い換える必要に迫られる事も珍しくは無いでしょう。
数年持つものであれば良いのですが、Windowsでも発生するように システムの規模が大きくなってゆけば大きくなってゆくほど 人が作る物ですから間違いも発生します。ましてやお金の絡むこと。「脆弱性が見つかりましたので Updateしてください」 程度の緩やかなものであればいいのですが 発売3ヶ月ほどで見つかったりすると 大慌てになってしまいます。
それに乗じて 盗まれたお金はどうするとか、機器の変更費用はだれが払うといったような問題にならなければ良いのですが・・・・