W-Zero3に思うこと

今更なので、もうキーワードにも引っかからなくて済むのでアングラサイトとしてはいい頃で・・・
かなり遅れて入手しました。
自分にとってキーボードつきは必要なのか?
通信機能を内蔵することに大きな意味があるのか?
なによりも、こういったことに詳しくない人が本当にこの端末を使うことが出来るのか?
 
実に懐かしいと言うのか僅か二年前のことと言うのか メインのPDAとして使っていたのはSigmarion3でした。
これは、キーボードの出来にもおおむね満足していましたが、現在でもそうとてもじゃないが日記の更新一つするのに書く文字数が多いこと。
どうも性格なのか、文字で何でも表現しすぎる傾向にあり また、比喩表現やたとえ話が多いので脱線しすぎて冗長していると言うことが判っていてもやめられない。まあ、自分の日記だから良いのでしょう。ほら、この一文ですらいらないものです。
つまり、PDAについているマイクロキーボードでとてもじゃないけど使えない。
例えば、以前持っていたNX-80Vでもキーボードを使うことは稀でというより 特殊キーなら捜すところから始まる体たらくでした。
その点Sigmarion3は優秀ではあるのですが、それでも満足とは言いがたい状態でした。
それに比して、この筐体のキーボードは小さくそれ故に大きくなってしまっていることが問題です。
誤解を受けるので追記しますが、要らないわけではないのです。X50Vでも二つのキーボードを持っていることからどうしても欲しいときが一月に1〜2度あります。
じゃあ、このキーボードはどうかと言うと、今もって要る数種のキーボードよりは宵と言う感触は少なくとも受けます。
実は、PCでは「マウスを出来る限り使わないことが業務効率を上げると」なんてことを仕事では偉そうに言っているぐらいで あまり使いたくは無いのです。
それがいきなりPDAになるとタッチパネルしか使わないというのも変な話です。
入力自身は、比較的軽快にできます。また、キーボードショートカット(いわゆるCtrl+Cでコピーとか言うやつ)が ちゃんと実装されているのも嬉しいところです。
ただし、最後の項目に関わることでしょうが そこはちゃんと説明すべき点だと思います。
確かに、キーボードの入力や変換に関しては同じです。ショートカットの全てが必要な物だとは言いません。
ただ、Pcだとファンクションキーで行ったり無変換キーで行う操作を キーボードに割り振っているなら それはちゃんと説明するべきことだと思います。
英文、日本語混在の文字を打ったときに どう変換すればいいのかがわかる程度の記述は必要かと思います。
ATOKはそういった意味での説明がなされているかと思いますが、いかんせん 買ってきてそのまま入れると使える状況ではない上に、PCでもそう、わざわざそれを買う人は割合的に決して多いわけではないからです。
それさえ慣れれば、使えるのではないかとおもうのですが。
自分が使うのか? これは肩の力を抜いて運用してみてその後どうかにかかってくるでしょう。
 
次は通信機能が必要なのか?
今のところ、BTモデムを経由して私は意識せずにPDAからの通信を行っています。
これが普通の状態なのかと言うと、限られた人だけが入手する通信手段の一つだという風に認識しています。つまりこれが無いという前提であれば これは画期的に便利になるものだと思います。
何がと言ってもやはりアンテナが出ないことと、バッテリーの持続時間でしょう。
CFスロットの着いたPDAが過去に無かったわけではないのです。現に今私の持っているX50Vなども持っています。
通信カードをそこに差しての運用は何の問題も無くできます。
昔と違いSDカードの容量が増え動画を幾つも持ち歩くようなことがなければ、差し替える必要の無い容量になっています。
故に、差したままでの運用も不可能ではないのですが どう考えても邪魔です。
特にアンテナ。無い物もありますが中に入るように設計された物ではありません。
どんなになだらかな曲線を描いたボディを持っていたにしても、あの角張ったカードを入れると台無しですし、差したまま持ち歩く為には非常にデリケートな取り扱いを余儀なくされる上にケースにも収まらないことが当たり前のように起きます。
PCに差していてもそうで、最近は差したままにするなと言う注意書きの付くものまであらわれているわけです。
私もPCに挿しっぱなしの運用を今はしません(通信カードを折り曲げた経験はあります)。もっとも必要が無いという噂もありますが・・・・
それと消費電力に関してはPHSであるということも含めて非常に良くできています。
PDA用としても小さくないバッテリーを(サイズからするともう少し容量があっても良さそう。ムゲンバッテリーに期待)搭載している効果かもしれませんが、PHSでの通信を意識させないバッテリーの持続時間を持ちます。
しかし、これが私の持っているX50Vでやったりするとみるみる無くなってゆきます。
少なからず、こういった点を除いたとしても 通信機器として購入できるとすると電話として使うかどうかはともかく(そういえば、そんなこと考えてなかったから電話番号も知らないよ・・・・自分の)便利に使えるかと思います。
2Xでも高速化オプション付だからか非常に快適に使えています。
 
三点目の普通の人にとって使えるのか?
この点に関しては、大いに疑問をもたざる得ないという感想を持ちました。
私はよいのです。十分に納得して運用しています。
しかし、例えば現在の状態がどういった状態にありますか?ということも判らなくなるような感想は持ちます。
携帯電話としては当たり前なのですが、画面を切るスイッチが無いこと。時間が経てば勝手に消えるという設定。
そのこと自身がどうかと言うことより、液晶画面が常に外を向いている筐体は携帯電話でもちゃんとロックスイッチが装備されている物が少なくありません。ましてやタッチパネルが大きなキーとして作動している以上、最初からそういった機能を表に出す必要があるでしょう。
ポケットから出せば必ずといって良いほど電源が入っている状態です。
もう少し、LEDに工夫を凝らして 通信中かどうかのインジケーターを必要でしょう。
メールアプリケーションの消し忘れなどでそのまま繋がり続けてバッテリーが無くなってしまう状況が予想されるのであれば尚です。
いや、ここまでの話などどうでもよいのです。
PCの変わりに使えるかもしれない携帯電話としての機能もさることながら、インターフェースが電話と違うのであればそれは 違う部分として表記していくべきなのです。
いや、これも違うかもしれません 商品としてのコンセプトがどこにあるか明快でないのです。
海外の電話機能を持つPDAの多くは、電話としての機能は集中して集められています。そういった意味では、閉じた状態でハードキーを押して電話できないこの機種は良くないのかもしれませんがそれは瑣末なことです。
電話として簡単につかえると言う要件は満たしています。
海外の端末にも、電話として使うにはちょっと・・・・という端末が割りとありヘッドセットが同梱されていてこれで許してくださいと言わんばかりのものもあります。
ただ、電話を電話としてみていてくれているのだと思うわけです。
しかし、この機種の場合はそういうわけには行きません。
既に、日本の多くの人は 携帯電話は単なる通信機能を提供するだけの物ではなく、ゲーム機だったり、メーラーだったり、ブラウザーだったり それを当たり前と運用する民族に対しての出荷なのです。
じゃあ、i−modeでダウンロードするようにゲームをダウンロードするには・・・・とか変化のあったことに関して なにも教えない。他の出版社から提供されるムックに頼っているようでは、先が見えています。
PCとは違う。それはいいのです じゃあどう違うのか。電話とは違う。それもどう違うのか、PDAなんです。それもいいのですがPDAは決して一般大衆の知るものではないのです。いまだにPDAの説明を電子手帳とするのがいい例でしょう。
 
いつも文句ばかり言っていますが、PDAとしてみたW−Zero3はX50Vに比べて少しクロックは落ちているのですが最初から最新のROMで使ったからか非常に快適に使えます。
キーボードも書いている通り悪くないです。
自分が必要なアプリケーションをいくつか入れましたが、miniSDに逃がすことも無くメモリーも十分に残りました。
miniSDはデータストレージとしてだけ運用することが出来ます。
機能としては十分なんです。
普通の人が始めて使うのに十分な機能、つまりくるまで言うところの走る・止まる・曲がるは必要にして十分な性能があります。
恐らく、ちゃんと使い方を教えて使わせれば、もしくは幾分のPCライクなカスタマイズをした状態で渡せばそのまま何の違和感も無く使ってもらえるでしょう。
故に、どうなるんだ?というところ楽しみにしたい物です。