ORIGAMI(NMPC)に期待するもの・・・

ずばり、PDAでしょう。
なにか話がおかしくなっているように見えるのでしょうか?
WindowsPCとPDAではその起動時間等に大きな差があります。
PCは汎用性の高いモジュール構造になっており 特にハードウエアーに制限を持たずドライバーと言われる接続の為のソフトウエアーにより未知のハードへの接続を可能としています。
PDAでもCFカードやSDカードによって拡張されるのですが、少しだけ意味が違います。
ある一定のプロファイルで設定された物だけが繋がり、基本的に何でも繋がると言うわけには行かないのです。
簡単に言うと常時電源を必要とするカード等をPDAに繋ぐことができたとするならPDAの電池はそれに全て奪い去られてしまうのですから。
それは、多くのNOTE PCも同様で電気を吸い取ることの出来るバスパワー機器を接続できる点以外ではあまり無茶な物を繋ぐことはできません(それでも、考えようによっては十分無茶か)。
何故、こんなところから入ったかと言うと 今回のORIGAMIデバイスもそういう種類の物になりそうだからです。
現在のORIGAMIデバイスでは、CPUがIntelの5W、VIAの3.5Wと共に消費電力は現行のCPUの延長線上にあります。
IntelはCerelonMを手直しした物を投入するとのことですが、渡井の予想ではそんなにたいした物ではなく PentiumMではEnableになっているSpeedstepの拡張を採用したCerelonMと言うことではないか程度に思っています。
証拠にと言うほどでは無いのですが、DVDの動画を1.8時間と言う3.5時間の駆動時間からの差がそれぐらいではないかと物語っているだけです。
NotePCの例と違うじゃないかと言われる方もいらっしゃると思いますが このPCはワンスピンドルなのでDVDドライブを駆動する電気分楽になっていると考えてもらえばいいかと思います。
まあ、現行の機種はさておき Intelの発表によると数年後に発表のモデルは0.5Wのラインになる。このままのバッテリーで8〜9時間の駆動が出来るだろう。
勿論、バッテリー技術の進歩も含めてだとは思いますが 現在の三倍とは豪気なよそうです。
しかし、バッテリーのサイズは同様だとすれば、容量が倍になるとは思われません。
つまり、バッテリー自身にそれほどのパワー供給能力が増えるわけではないのです。
USBの端子は付いていますが 100mA以上の電流量を制限する等の USBの接続は出来るが使えない機器が大前提として存在すると言い切る可能性もあるわけです。
例えば、PHSの通信カードはOKだけど携帯電話の通信カードは使用不可に成ると言うような風に。
 
こういう風に考えてみると、Bluethoothの搭載は必然でBluethoothの機器は全て自分で電源を持っているわけですから、電波の送受信以上に消費電力を大きくする心配がありません。
逆に言うと、BT搭載の機器で装備を増やしてゆくと各個にバッテリーがあるわけですから
逆に重量増になってゆく心配があります。
そういえば、OFF会などではBT機器が数ページに渡るほど発見されてきて驚いたりするわけですから。
 
USbに接続されるのが本体の電源で動く程度のUSBメモリーだけで、バスパワーのHDDなどなんか動くことすら考えないとすれば(勿論、間にHUBを入れたり電源内蔵のHDDとかならOKでしょう)接続される機器は非常に限定されます。
と言うよりも、PCの電源が切れたときに力任せに接続を切るだけで済むような機器だけにしてしまえばレジュームまでの時間を一気に短縮できます。
逆もそうで、クイックレジュームを起動するときにも HDDに書き込まれるのが外部に取り付けられた省電力機能の対象外になるべき機器の情報をそのまま忘れて復帰するとなれば退避エリアも退避時間も節約できるのです。
あとは、それ相当のフラッシュメモリーの搭載で 超高速レジューム起動も可能になります。そこまで来ればPDAと同様の発想も可能なのです。
であれば、「サイズが・・」とか「重さが・・・」とか言わなければ十分に使える機種となるでしょう。
後は価格と重量でしょうか?

PDAとスマートフォン(名称はともかく電話付きPDA)の垣根が無くなり 電話が高機能に成って行くのか、PDAが電話化するのかはともかく市場はそちらに進んでいます。
恐らくPIMに該当する物はそちらに行くことでしょう。
その中で、QVGAという解像度で、いやそれ以下でも十分と言う人たちが出てきて多くのSmartphoneがそうなってゆくことからも ビューワーとしての機能は別の物に求めてゆくことでしょう。
そういう層に対して、今回のデバイスは非常に有効に働くような気がします。
 
現在、あちこちで私物のPCを仕事で運用していて ファイル交換ソフトを通じてあちこちにデータがばら撒かれています。
そういった部分での注意は必要ですが、通勤中はORIGAMIを使い 会社に着いたらPCに接続して外部記憶媒体としてBT接続のHDDとしての利用をしたり、会社のPCのサブディスプレイ兼タブレット入力装置として働いたりと これも新しい運用の方法が見えてくるかもしれません。