もう1つのORIGAMI

今回、鮮烈なデビューを計ったORIGAMIなのですが、実はマイクロソフトがこのコードネームを使うのは初めてではなく、「もしかして?」と思ったことがある人は私だけではないのではないのでしょうか?
ともあれ当時はこんなご立派な話ではなかったような気がします。
当時は、PDAの発展形としてイメージしていたのですが、まあ時代が悪かったということでしょうか?2003年のことです。
WindowsCEが、制御機器用に発展するのではないかとNECなどもARMチップを搭載した CE機を展示していたかと思います。
今のように、マルチメディアに対する要求もなかった事もあり当時は「Web Pad」などと呼ばれていました。
Windows XP Embedded」ベースですから、PDAの進化形そのもので今よりもPDAに近いものと思われます。
X86ベースのWindowsCEは、今ではつい先日のPCでも実行できる程度の記事があったもののその存在すら無かった事にされるかのような扱いの低さ。
この存在自身が もしかしたら初代ORIGAMIの忘れ形見なのかもしれません。
 
いまどき、WEB PADではだれも珍しくさえ思いません。
しかし、ここ数年のNetFrontがPPCに提供される前ならその用途は重要なものだったかもしれません。
ようやく、ORIGAMI Projectが日の目を見ることになった今 変遷しても細々と続いたプロジェクトがあったことを記憶している人がいたということがどうなんでしょうね?それをつづけてきたひとたちにとって。
もうすこし、ドラマ仕立てにもできたのですが 真実こそがもっとも 面白いと思い出した一件でした。
ただ、この当時 このプロジェクトを支えるメーカーの1つとしてあった ナショナルセミコンダクター(現在もあります)の「Geode」というX86系のCPUは、すでに無く そのプロジェクト全てがAMDに移管されました。
そのAMDが、今回のORIGAMI Projectのメーカーに名前が上がっていないことは 皮肉的なのかどうなのかと・・・・