新しい発想の技術

Googleストリートビューというサービスを日本でも開始しました。
まるで街中を車で走っているかのように、町が表示されます。
全球カメラをつけた車が、日本中を回り実際の道路写真を撮影し 表示するというものです。
プライバシーとかの問題と、軽度の犯罪の証拠になったりと(道に植木を置いているとか 違法駐車とか)いろいろと問題のあるところです。
ただ、そういった問題がなければ車で歩いて道を探しているときに こんなにありがたいサービスはありません。
望めるなら、SmartPhoneや携帯電話にもこの技術を展開してもらいたいものだと思います。
技術的には、そんなデータがあるはずないのでできないという種類のもので 今までができなかったという種類のものではありません。
 
先日、テレビを見ていて見たのですがこれも私には考えつかない発想のものが出ていました。
えーっと、口で説明するのもあれなのでビデオで説明されているものを・・・
http://www.tv-tokyo.co.jp/wbs/toretama/070924.html
商品は
http://www.fairydevices.jp/ec/jp/stellarwindow/index.html
です。
タブレットPCの画面が窓であり、その窓を通したら星空が見えるわけです。
その窓は360度全天球に動かすことができて、まるで漆黒の何もない草原に佇んで 空を眺める風景が窓の中に写っているわけです。
素晴らしい眺めであると思います。
 
では、このステラウインドウなのですが技術的にはどうでしょう?
電子コンパスと8軸の角度センサーがこの商品の肝となります。
もちろん、どれも技術的にびっくりするほどのものではありません。
簡単に言うと 制度の違いはあるかもしれませんが機種によってはカーナビにも実装されているものだからです。
本来は、自分の位置を固定して(もしかしたら初期登録で 場所の登録をするのかもしれませんが)そこからの眺めとなるのでしょうが それを無視すれば自分のいる点を東京と固定して そこあら角度と方角を測り そこから見えるはずの星空の画像をHDDから抜き出し表示しているということだからなのです。
 
たとえば映し出すのが星空ではなく、前述したストリートビューだったらどうでしょう?
GPSの精度が上がって、小さな曲がり角すら特定できるようになり その写真のデータがあるとすればどうでしょう?
車の中からでも(GPSの電波が通ると仮定して)窓が閉まっていても 道を認識することができるわけです。
もちろん、走っている車を認識することができないわけですからそれを見て走ることはできないのですが・・・・
 
ハードは先行し、ソフトがそれに追いつく。
そして、ハードを作っているときには想像のつかない使い方が現れる
よくあることですが、角度センサーや加速度センサーを作った技術者はこんなことを想像したのでしょうか?