Half Mobile

データ通信用として WiMaxが登場して悩ましくなりつつあるのですが これって本当にモバイルなのでしょうか?
私はHalfMobileという(造語)イメージで見ているのですが いかがなもんでしょう。
前提として、ニュース記事から得た知識なので実際の性能とは異なっているかも知れません。
また、とっくに技術的に解決している事かもしれません。
 
WiMaxは比較的弱い電波で構成し、小さなセルの(ってPHSみたいな言い方)メッシュで構成する通信手段です。
基地局からの通信の最後ラストの数十メートルをカバーする無線規格と言う風に理解してます。
セルが小さいので比較的高速で構成できているわけです。
特性上、セル間を渡るときに 対応アンテナの切り替え作業が発生します。
これは、その範囲が狭ければ狭いほど煩雑に発生することとなり PHS等の欠点の一つとなっています。
逆に、狭い範囲ですので 同じ周波数帯を近い範囲で使う事ができるので同じ帯域であれば 効率的に使う事ができるために高速化しやすくなります。
これは理論上の速度ではなく、同一の帯域に複数の端末が接続されるために起こることで 同じ面積に同じ数量の端末が接続されると仮定されるなら 広いエリアをカバーする携帯電話等は たくさん繋がってしまうために同じ帯域をより多くの人が共有してしまうこととなるために発生する問題です。
もちろん、狭いエリアのカバーであれば 距離が短い分ノイズの乗る可能性が低くなり 理論的にも高速通信を行いやすいという事もあってのことです。
で、ローミングの速度の向上が 高速での移動の対応となってゆくわけです。
もちろん、技術の進歩と言うファクターがあるので、以前のPHSのような事は無いかと思います。
ローミングを行うに当たり 現在の電波をつないだ状態で 次の電波をつかみ接続してから前の接続を切る等の作業
認証手順の高速化により 接続までの時間を短くする等の向上策は取られています。
それでも 切り替えのないものと切り替えの発生するものとではやはり大変さが違うのです。
失敗の確率もあります。
故に、実のところ得意と言うわけではないのです。
 
もうひとつ、弱い電波で使う場合に障害物の影響を受けやすいという問題もあります。
これも、送信側と受信側で複数のアンテナを使って接続する等 Wifiでは最近の技術を採用しているようなのでずいぶんよくなっているとは思いますが それでも前述の問題同様発生する可能性が高くなります。
おそらく安定しない通信速度であっても効率よく処理する仕組みがあるのでしょう。
あればこそ、規格化できたわけですから。
にしても、速度的には変動が激しくなると つまり場所によって速度が大きく変動する可能性があり それを移動しながら使うわけですからかなり煩雑に速度変化が起こると考えられます。
 
というわけで実は移動には適した通信手段とばかりは言い切れないのでは等と思ったりするわけです。
では、モバイルというのはどこまでも言うのでしょう。
たとえば外に出て、コーヒーショップで仕事をしたり
車を止めて仕事をしたり
この用途に関して言うならおそらく全く問題ないことでしょう。
でも、電車の中 それもたとえば新幹線の中等で使った場合 それが弱点になるケースもある訳です。
実験が始まるようで モニターを募集していますが複数のモバイル回線(公衆無線LANも含める)を 時と場合によって切り替えて使うルーターが出るそうです。
場所によっては携帯電話を使い、場所によってはWifiに繋がる そしてうぃMaxや3.9G、4Gの回線を自動的に選択するのでしょう。
そのルーターには危機が無線でつながるので、使う人はどの回線かを意識せずに済むわけです。
完全なモバイル、ハーフモバイル、そして固定回線と全部を使って 最も快適なものを選択して使うとなるわけですが
ここまで本当に必要なのか・・・・
いや 必要だからするのでしょうね。