HP iPAQ612Cを使う Part-1

iPAQ612Cはハードウエアーテンキー付きの端末です。
あまり画面が広いとは言えませんが 3インチ近い画面サイズを持っています。
それでもQVGA故にソフトウエアーキーボードを表示するのは やはり解像度的に苦しくなっています。
できればこのテンキーを使って文字入力をするようにしたいのですが、日本にはテンキー付きのWM6 Proの端末もなく
また、一般的に販売されている日本語入力ソフトではテンキー入力をサポートしているものが無いようで・・・・
なければ自分で作って・・と言いたいところですが 残念なことにプログラムを書くスキルはないのです。
それでも足掻いてみれば なにか手段はあるものです。
まず、デフォルトの状態では日本語すら通らないので 昨日も書いた通り
日本語化とATOK WMのインストールを行いレジストリを修正してキーボードが数字キーとして使えるところまで作業を行いました。
しかし、この状態では テンキーからは数字以外の入力が出来ないわけです。
英語モードでは「*」キーを使って切り替えが可能なのですが その部分は日本語化した時点でバイパスされてしまいます。
 
「togglekey」というアプリケーションを作られた方がいらっしゃいまして そちらを使わせていただきました。
http://sahiro.seesaa.net/article/88019610.html
元々は「HTC Touch Dual」ように作られた物で 20キーの端末用の物ですが 汎用にできるように設定ファイルで変更可能に設計されています。
で、このファイルをHP iPAQ612Cように書き換えて使わせていただきます。
設定内容は
設定0に
テンキーに日本製ガラケーと同様の平仮名文字を割り当てて入力する文字を割り当てました
例えれば「1」にあ、い、う、え、お と押した回数だけ順番に出るようになったと言うことです。
あまり利用頻度の少ない「0」には よく使われる「?」等を割り当てました。
「*」には逆順を、「#」にはシフトを割り当てています。
このあたりはデフォルトで使われているものです。
それ以外に、数字キーの長押しではキー通りの数字が出るようにしています。
「*」の長押しには 入力プロファイルの変更も割り当てられています。
日本語モードと英語モードの切り替えと言う使い方に指定されていたのでそのまま使わせていただきました。
設定1に
テンキー表記通りの半角英語キーを割り当てています。
IMEのオン・オフに関しては モードの切替そのままでオンオフされるように指定しています。
togglekeyそのものの起動は、本体左側のボイスコマンダーキーが使うことが無いのでそのまま設定しています。
オン・オフがトグルで働くように設計されたアプリケーションなので、キーに割り当てるだけでオンオフが簡単に出来ます。
殆どの場合音にしたままで使えるのですが、パスワードなどの入力時に数字が含まれているものの入力時に 一文字ずつの入力になるため 長押しが有効にならないために着る必要がある時に使っています。
設定3にただ数字が出るだけのプロファイルを作った方が良いかもしれません。
 
この機能を使って入力できるようにしたのがこの画面です。

実は入力そのものが上手くなく、横においたガラケーのキーを見ながら ポチポチと打っているわけですが 普通に入力が出来ているのがわかると思います。
ちなみに、ATOKの予測変換機能は 特にキーボード上のナビゲーション機能との相性が悪いようで安定性を欠くので切っています。
ただ、賢いATOKを使うにはこれで十分に利用可能となりました。
思えば正直あまりこの端末に関する情報が少なく、投げ出しそうな状況でしたのですが
調べればよく似た端末を設定された記録もあって そこからたぐれば私のようなものでもなんとかなったと言うのは凄いものです。
なんか、結構気に入ってきました。