Flash 10.1はVilivの世界を広げた

ATOMのCPUは処理速度的にかなり苦しいCPUであることは以前から言われていること。
それでも我慢すれば出来ない事も少ないので それで良いかと、それよりも小型や薄さにおいて群を抜く性能であることがその採用されたPCに興味がわく訳です。
もちろん、小さなコアのおかげで安価になったコストも選択の大きな理由。
高いとはいえ フルスペックのPCに比べれば・・・という意味でおもちゃのように集めてしまう人もいるぐらい。
私はVilivを車載PCと位置づけ使っている訳です。
 
車載する機器に求められる物として その機能のいくつかがあります。
その中でもこの端末は 地図表示(ナビゲーションというにはちょっと辛いような気がする)や各種メディアプレーヤーとしての機能があります。
そして、私としてはTVとしての機能にも期待をしています。
TVとしての機能なのですが、一つはワンセグチューナーを付けてリアルタイムのテレビ視聴。
もう一つは、SlingBoxを使った自宅からのTVの転送表示です。
もちろん、OrbやDigizonを使っての表示も含めてです。
その中でも最もインタフェースが洗練されていて、色々な状況に自動的に対応してくれるのがSlingBoxなのですが じつはネットブックで使うには少し不満が残るのです。
多くの動画表示ソフトでそうなのですが、動画再生支援機能は グラフィックチップベンダーによって異なることなどがあり幾種ものチップに向けた対応が必要です。
そこまでやってられないこともあり、専用のアプリケーションでは動画再生支援が効かないものもあります。
その一つがSlingPlayerです。
全然効いていない訳ではないのでしょうが、ATOM Z520程度では QVGAの動画を表示するのが精いっぱい。
VGAとなると遅延が発生し、システムのパフォーマンスが足りないと叱られてしまいます。
まあ、これは対応を遠い目をして待つしかないと思っていた訳です。
 
先日、SlingBoxのサポートサイトで新しいサービスが始まりました。
sling.comというサイトからアクセスして使うのですが、ブラウザー上からSlingBoxに接続して視聴する(アドオンはインストールする必要があります)事が出来るようになっています。
残念ながら、このサポートはSlingBox Solo以降となっているのでSlingBox Classicと呼ばれる日本で販売していた物ではサポート外となります。
メールアドレスとパスワードで接続するだけで「Live TV」のボタンを押すだけで自宅SlingBoxのテレビがブラウザ上に表示されるのです。
ところが、別段利用価値もないので知ってはいたものの使うこともなかったのです。
右クリックをしてどうもFlashを使っているという程度の事は知っていたのですが。
今回、Flash10.1の発表があったことから気になっているのは これでAtom Z搭載のPCはSlingBoxマシーンになるのでは?ということ。
昨日の僅かながらの書き込みでもしなければ我慢できなかったのはそのせいです。
 
Flash 10.1β3を導入して最初にやった事はもちろんYoutubeのサイトに繋いでの確認でしたが
その次には、Sling.COMでのSlingBoxの表示だったのですが昨日はそこで時間切れ・・・
今日、通勤中にSling.COMでの動画表示をしてみると・・・・
そう、VGA画質のストリーミングを受けてもCPUパフォーマンスは60%台
無理なく再生できていることが分かりますし、それ以上の解像度は液晶の解像度の関係であまり必要ないレベル。
全画面表示も可能なのでぐっと画質が向上するうえに負荷が下がったのです。
思わず ガッツポーズです。
おそらく工人舎などで同じことをしている人などが見れば やってみようと動き出すのでは と個人的にはほくそ笑んでいます。
 
先日書いていた、CPUとチップセットの関係で いくらCore2DuoでもチップセットがGMA950では動画再生支援が働かず、CPUの負荷になりかなりの処理を食うわけです。
それ以降やGMA4500等であれば一気に負荷は激減します。
CPUが高速だから良いのではと思われるかもしれませんが、CPUの負荷が下がることは多くの場合はバッテリーの負担を下げる事ができます。
それだけでも発熱量を減らすなど効果は絶大な訳です。
Flash10.1が登場したことで ちょっとアップグレードしたViliv S5でした。