問題がすり替わるかも??

APPLEのi-Phone4の電波問題について Appleからの説明がありバンパーと呼ばれるケースを無料配布することで決着がつこうとしている。
ただ、私の知っている範囲では 面白がって試してみてアンテナインジケーターの変化を楽しむ面白い人はいても その間ドン不満を抱く人はいないようです。
逆に多くの人は口をそろえて 良くなったと話しています。正直私などはなぜマスコミが騒がなければいけないかということにこそ疑問がある。
しかし、それ以上に駄目だと思ったのが今回のAppleの対応だと思ったわけですが・・・・
もちろん、他社を比較に出した等の問題をとやかく言うのは 有識者の方に任せるわけでそうではないハード的な面でである。
 
携帯電話の多くはダイバーシティ型のアンテナ配置をしている。
複数の形や方向性の違うアンテナを使い 複数のゲインを比較しながら 最近では決め打ちでつないで受信機ごと切り替えたりと 厳密にはダイバーシティとは言えないものまで。
おかげで右を向いただけで切れることのあった昔の携帯電話とは全く異なる利便性を得ているわけです。
それでもコンパクトに収めるため、ほかの装置からの(多くはWifiBluetooth)電波干渉を防ぐために 一番上や一番下に追いやられます。
今回のi-Phoneではそれを外周全部に配して 感度の向上を図ったのではないかと思われます。
これは発表の時のムービーからの想像です。
対比に出すならi-PadでWifiのアンテナが背面のリンゴマークの下にあったことからも 背面に電波の透過性さえ持てば(ガラスね今回は)全集まわっても大丈夫としたのか 外周の一部にWifiなどのアンテナを設置したのかは実は知らないのですが・・・
まあ、とにかく外周前部を使ったことは素晴らしいことだと思います。
ここに複数本のアンテナが設置荒れていればどう持ってもアンテナ感度が落ちにくかったはずです。
ところが 持ち方によっては という話になった。
アンテナの切れ目の部分を手で囲うことによりアンテナ感度が落ちるのは皆さんご存知のこと。
この対策は この部分を少し厚みのある樹脂で囲うこと・・・
他のキャリアの電話機も同様に 持ち方によって(書かないといって書いてしまったけど これは許してね)感度が落ちるというのですが この理論を正しいとするなら 通常の携帯電話機の上端もしくは下端を塞ぐのと同様その部分を持ってはいけないわけなのです。
それは バンパーといわれる樹脂製の囲いをつけてそれが解消されるぐらいならBlackBery等は迷わずやっているわけです。
そんなものをつけようがアンテナ感度が下がる問題は解決しないのである。にも拘わらうzi-Phoneという電話においてのみ解決するわけです。
このあたりでおかしいと思いませんか?
 
問題のすり替えがなされてわかりにくくなっていますが i-Phoneにおけるアンテナ問題と他社におけるアンテナ問題は明らかに原因が違うということなのです。
むき出しの 本当に導通性があるかどうかに関しては別問題としても 人の体は電波を遮るものとして働くという他の携帯電話の問題に対して、この場合は導体として働いたことによる影響ではないかと考えるわけです。
特に 人がアースとして働くような環境では大きく影響が出るのではないかと。
二本以上のアンテナを 接続してしまったような状態、特定の周波数に最適化されたアンテナの長さや特性を台無しにするような事態がアンテナの切れ目を指で押さえる事によって起きるのではないかと。
直接の導通もしくは誘導が起きないほどの距離を樹脂素材で離すことによってこの干渉が起きなくなるとすれば これは絶縁体でアンテナを囲ったものによる障害ではないわけです。
 
今回の問題点は 技術的な問題を曖昧にしたまま 進んだことにあるのではないかと。
恐らく私が書く程度のこと 多くのジャーナリストが実際のデータをもとに用意するでしょう。
そうした場合 見当はずれの比較で 煙に巻くような事をして ケースをあげるから黙っておけという対応が今後批判の対象となるような気がします。
何度も言いますが i-Phoneの電波状況は旧型に比べてですが 良くなったことはあっても悪くなったと感じさせられたことは 持っていないとはいえ 私は感じたことはありません。
それだけに残念な結果に・・・
唯一、救いなのは返品を受け付けていることで 今月末に販売が開始される白モデルを購入したくても我慢していた人たちにが 一旦返品して白を買いなおす機会を与えたことは 一部ユーザーに対して大きなプレゼントになったとは思うのですが。
今回の件が 「強力な武器」と称して 販売のリソースの多くを降り割っている会社に影響を与えすぎなければよいと思うのですが。



written by HatenaSync