サスペンド状態で200時間以上

この宣伝文句はViliv S5
Instant Onを有効にすると 電源ボタンを入れて5秒程度でWindowsが復帰します。
その状態、つまり電源を完全に切っていない状態で200時間以上をバッテリーで保持できるというのが特徴だったのです。
 
WILOLCOM D4は鳴り物入りで登場したUMPCでした。
世界中でもあちこちのメディアが紹介をしていた比較的珍しいPCだたのです。
PHSの通信ユニットを内蔵したPCで 省電力で知られるATOM CPUを出始めに搭載した物でした。
その省電力性能とフットプリントの小ささは PCの小型化と軽量化を推し進めることができるものでした。
いったいどんなスペックのものが出てくるのであろうと 私も胸を躍らせたものです。
 
発売してみると 評価は一変します。
もちろん、発売当初こそみんなこぞって買うわけですが 使える人は使えて使えない人が使えないという状況に陥ります。
多くは、私含めこういった端末が好きで好きでたまらない人たちには当たり前だった 小型化がダメな人たちで これは現在もってどうしょうもないことです。
それ以外の点では本体のバッテリーの持ち時間で わずか1時間程度でなくなってしまうのでは使いにくい。
尚且つそれに拍車をかけたのがOSで 当時の最新OSであるVISTAは 起動時に多くのモジュールを先読みしアプリケーションの起動時などにサービスなどを読みだすことによる遅れなどを解消したわけなのですが それ故に非常に遅くなった起動時間と メモリーに不要と思われる物まで一気に読んでしまうので 驚くほどにメモリーが消費されたことです。
この種のUMPCとしては 豪華な装備のWILLCOM D4においてもメモリーは1Gの搭載。
遅いHDDとの組み合わせもあって 起動したころにはバッテリーが10%減っているバッテリー。
サスペンドにしても休止にしても なぜが徐々に減ってゆくバッテリーなど バッテリーに関する問題が大きな商品の評価を決めたのだと思います。
これはW-SIMの影響もあるのでしょうが、どうもそれだけではないようで 当時のATOM Zシリーズを搭載したPCに関しては大体同じような問題を抱えていたわけです。
軽量ですが 普通のノートPC 並みのバッテリー寿命なのか 普通のノートPCより遅いけど バッテリーの寿命が長いという 中途半端な位置づけの商品でしかなかったのです。
運が悪いことにそのまま低価格路線をひた走る Atom N270を搭載したネットブックが市場に溢れ 省電力性能に優れたATOM Zシリーズの熟成を待たずに市場から姿をそっと消していったわけです。
 
ところが、ネットブック認定を受けにくい一点豪華主義(性能面で)なUMPC達がその状況を変えてゆきます。
UMID社のMBOOK等が筆頭でしょう。
C4ステートをようやく実用域に持ってきて メモリーの量を512Mに減らすことでサスペンド時の消費電力を下げバランスを取る手法などは日陰にいる間に 組み込み用途などの利用から進んでいったものでしょう。
基本的に構成のまったくと言って変わっていないPC同士で同じ容量のバッテリーで二倍ほどの差になってしまったわけです。
そして、その機能をより押し進め DRAMのリフレッシュを落としてサスペンドするUMPCが出てきて前述のような200時間というのは おおよそSmartPhoneが待ち受け状態で維持するのと同様の性能をPCが持ったわけです。
もちろん、サスペンドの深度が異なり、着信があってすぐに動かない等問題がないわけではないわけですが・・・・
 
毎日、2〜3時間程度の利用となれば 前述のMBookは十分に対応できます。カタログ性能では7時間となっていますから。
Vilivも実働4時間超えなのでこれも十分というわけです。
200時間のサスペンドは、2時間で1%のバッテリーの消費ですから1日24時間あっても12%の消費です。
二日ぐらいほっておいても 2〜3時間の利用は十分可能なわけです。
おうちに帰れば必ず充電というスケジュールで運用する限りはバッテリー切れを意識することはないわけです。
なんと素晴らしい時代になったものだと本当に思うわけです。
Viliv S5は車で、MBookはカバンに入れてと現在活用中なのです。
それじゃあ間に合わないといわれる方もいらっしゃるかもしれませんが、携帯電話を持っちゃダメなわけでも無く SmartPhoneがそれを埋めてくれます。
 
昨日、カバンにいれたMbook SEが朝からサスペンドしていると 3時間経過で休止モードに入った件。
そして電げ煮れると休止モードからなので20秒弱 起動にかかった(これでも昔からなら十分に速い)わけですが その時のバッテリーの残量は99%
100%台の表示は実はあまり役に立たないわけですが、まあ、一応正しいとして計算するなら 3時間で1%で
サスペンドが耐え切れなくなるでの時間を計算すると300時間。
話半分で150時間程度持ってしまうわけです。
Viliv S5とサスペンドだけなら同程度持つことになるわけです。
もちろん、使わない間の事を考えればOS標準の3時間後に休止に移行も十分に運用としてOKでした。
実働時間は、ここ数日の感じでは ワープロ、WEB メール閲覧とちょっとした日記の更新で3時間オーバーで切れるまで使ったことはありません。
時間があればBattery Mark等かけてみようと思いますが 一応一日中使い続けられないサイズのPCですので実働十分かなと(なら予備バッテリーを持つな!!)
携帯電話の待ち受け時間と同じようなものですが 書いていないのは もうすでに当たり前ってことなのでしょうか。

written by HatenaSync