フィリップスヘッドフォンマラソン 第三回モニター SHE9750編

まず、耳につけたら正直ぐんにゃりとする感触は気持ちよいかというと私には気持ちよくは感じられません。
耳につけると 瞬間棒音質防音室に入ったかのような空気の動きが耳に感じられない感覚となります。
外の音が聞こえないわけではないのですが 外が遠くなったような感じがします。
プレーヤーのことを言うのは何ですが、CORWN S9を使っていてよいと思われるのは電源を入れても(起動時の接続音は聞こえる)ホワイトノイズが発生しない事。この静寂が守られたままです。
書きませんがメカ部も付いていないのに液晶画面が点灯している間中 周期を持って聞こえるホワイトノイズを発生させる不愉快な機器もありますので・・・
曲は「La Vie en rose」という曲で「倖山リオ」さんのピアノで始まる曲です。
何も無い空間から突然ピアノの音が飛び込んでくるよな衝撃を受けました。
MP3に変換されているので あちこち音が無くなっているはずですが残音まできっちり聞こえていると思わせてくれています。

フィリップスさんより「フィリップスヘッドフォンマラソン」に参加させていただき
第三回商品として 「驚きの付け心地」がキャッチフレーズのSHE9750をご提供いただきました。
価格的には家電量販店で 5000円程度の商品です。
この価格についてどうでしょう?
MP3プレーヤーに付けたり、携帯電話の音楽機能を使うためのヘッドフォンとしては少し考える価格ではないでしょうか?
音楽を純粋に聞きたい人が買うヘッドフォンとしては 安い価格のもので、そうでない人にとっては高いものという位置づけです。
故に性能的にも先日のSHE9700の少し上ぐらいにイメージしていましたが ぜんぜん違うものです。
実はエージングの最中に写真もいつもどおりに撮ってはあるのですが 伝わらないと思うので今回は取り下げて別の日に載せようと思う。
 
どちらかというとSonyのヘッドフォンに関して言うなら キレの良い音で最初の曲であれば まるで空間にカッターで切れ目を入れて
そこから音が現れてくるような感触だったのですが、今回のものは突然何も無いところから生まれてくるように聞こえたわけです。
もともとこれまでのラインナップ的に低音側が強力なタイプのヘッドフォンなので迫力が有るわけです。
これまでのモデルの場合、外音が気になり音の評価よりもそちらが中心になってきたわけですが こちらはその部分が大いに改善されている。
いわゆる小さな音までしっかりと再現されて聞こえてくる。
ピアノの音は音の鳴り始めもあるのですが 音が切れるまでの響きが音の厚みを増しているわけですがそういった部分がよく聞こえてくるわけです。
弾き続けているのを聞くと 低音側に響く音が出てきます。
それらが この点に置いては明らかに比較対象としてだしたSony製のヘッドフォンに比べて上質のものと思われた。
衝撃としては 初めてMDR-EX90を初めて購入して ヘッドフォンでこんなに変わるんだと思った時以来です。
価格的に5000円程度というのは悩ましいというか中途半端な価格で有ると思われます。
しかし音を重視するならぜひ試していただきたいと思えるレベルのものです。
1万円程度のヘッドフォンと比べても 遜色の無いと思える仕上がりのものです
 
全く気になる点がないわけではありません。
まずはその遮音性なのですが、基本的に音楽を欠けていると周りの音が気にならなさ過ぎるものです。
インナーイヤーのヘッドフォンはやはり屋外などの利用を想定されたものかと思われますが これは使うシーンを大きく制限されたものと思われます。
勿論、それ故の音質なので これは選択の時のバランスの問題だとは思います。
そして、遮音性故に発生する ケーブルの擦れ音が耳に気になるわけです。
せめてもう少し柔らかい布を巻いたような処理をするなど何らかの対策があればベストかと思います。
音そのものはそれほど大きいものではなく、ケーブルも以前のモデルに比べて柔らかいものになっていますが ボリュームを二つほど絞って聞きたいタイプのヘッドフォンなので それゆえにこんな音までが気になってしまうわけです。
あとは長いケーブルでしょうか・・・・
前述のコスレ音が気になるのも無用に長いケーブルのせいでもあります。出来れば9700のように途中でつぐケーブルにしてくれれば必要のないときに長いケーブルが擦れて音を出すこともなくなるわけです。
勿論、ジョイントによる音の劣化も問題にされたというふうに好意的に捉えることもできるわけですが・・・・
あとはボディーのジェル状のカバーがこの装着感を生んでいるのですが、これがホコリを呼んでしまうわけです。
これいいんだと人に見せて回っているわけですが、ちょっと見た瞬間に嫌な顔をされる部分です(笑
今回は気に入っていて 何人にも見せたので妙に気になったわけです。
 
とにかく今回の特徴は音です。
JAZZなどを聞くのに適したタイプのヘッドフォンかと思います。
クラッシックを聞くには 低音の加工が過ぎる気がします。
あとは男性ボーカルの声などは非常に明快に聞こえてきます。
ぜひ、どこかで試すチャンスがあれば聞いてみていただきたいなどと思うわけなのですが・・・
音に関しては今回は結構手放しで喜んでいるわけです。

総合評価としては
「着け心地」  ★★★☆☆
「音質」    ★★★★★
つけ心地の部分にファッション性もかね合わせて少し減点。音に関しては今回は価格から考えても満点かなと
尚、フィリップスのサイトはこちらとなっておりますので 商品情報はこちらから。
http://www.japan.philips.co.jp/?utm_source=blogger&utm_medium=blog&utm_campaign=blogmarathon