Tronレガシーを見てきました

TRONという名前をご存知でしょうか?
20年ほど前にディズニーから登場した実写映画だったのですが
 
パソコンの歴史は1980年頃から始まります。
それ以前になかったのかというと 実はたくさんあったのですが「パソコン」という言葉が市民権を得るのがちょうどそのころなのです。
それまではマイコンという言葉で呼ばれる、もしくは各社各様の造語を持って機種特定を下に過ぎなかったのです。
そして、ようやく「CG」と言われる言葉も登場してきます。
いまでこそ当たり前なのですが そのころまでは 現状のQVGA程度の画面でのグラフィックが殆どで ようやくこのころ640x400(VGAに近いがちょっと縦が短い)の256色のグラフィックが登場し まるで写真(笑 とみまどうグラフィックの出来に驚愕したものです。
実際は4096色のぱろっとから256色だけを抜き出して使っていたので画面全体が同系色の画面でなければ あっという間に馬脚を現す程度のものでした。
動画など紙芝居でしかなかったわけですから。
ただ、それでも驚いたわけでした。
その驚きがそのまま動画になったのがタイトルにも出した「TRON」という映画だったわけです。
当時の先端的な技術のCG合成で、ワイヤーフレームでできた服やバイクは おそらくコンピューターの世界に飛び込めば自分もこうなるだろうという想像を掻き立てさせてくれたわけです。
正直、その新鮮さに目を奪われて楽しんだ訳なのですが 実のところストーリーそのものは非常に稚拙で 画面は良かったんだけど・・・という印象が拭われなかったわけです。
そして、約20年が経過して 「TRON」が帰ってきたのです。
懐かしさというより、どんな未来を見せてくれるのだろうという 期待があったわけなのですが
 
「The Grid」から映画が始まりました。
GRIDは最近よく聞く用語で ネットワークを利用したコンピューター処理で 複数のコンピューターを結びつけ 一つのシステムとして動かす概念なのですがそこから始まるわけです。
よくよく考えれば最初の「TRON」でネットワーク上のコンピューターシステムを舞台に話を進めてきたわけです。
それが、今の言葉で最も顕著に表しているのがこの言葉で この言葉で始まったのが印象的です。
ストーリーやその舞台装置に関してはぜひ見て確かめていた台と思うわけ ここではネタバレになるから書かないのですが
コンピューターにダイブするという基本的発想、そしてコンピューターのプログラムを疑似人格としてとらえるところは今でも古さを感じないものです。

昔懐かしい ゲームセンターの「TRON」というゲーム
同種のゲームは「SNAKE」と呼ばれていたもので軌跡を描きながら動き回り行う陣取りゲームなのですが、映画の公開とともにアーケードゲームとして確かATARIからリリースされていたものと記憶します。
それをテーマとしたシーンが今回のレガシーでも出てくるのですが、20年の時代の進歩を感じるものでアクションシーンとしては見どころの一つです。
3D映画として登場したこの映画は よくある時代を超えた焼き直しではなく、その続編なのです。
あくまでも画面から前に飛び出してきて観客を驚かせることだけをテーマにした3D映画ではなく、多くのストーリーを二次元でも成立するように作られた非常に見やすいものなのですが このシーンに関しては異なりました。
ワイヤーフレームの強調されたキャラクターや登場するバイクのような乗り物。
これらが画面を縦横無尽に走り回るのは、3Dでなければ感じることのできない臨場感です。
 
劇中、主人公たちの登場した機体の色が変わって主人公たちを見失わないようにされていることが逆に違和感を感じたり
ストーリーの中で説明されていない というか前作を見ていないと解らないキャラクター設定などがあり そのあたりに疑問を描くものの
前作ではおざなりにされていたと思った、画面が衝撃的でかすんでしまった感のあるストーリーでしたが 今回はちゃんと下手をすれば画面より重視されていたのではと感じられました。
難しすぎる解釈もなく、爽快感があり、3Dの体験もできる
ちょっと見に行ってみようかな?と思える映画になっていると思います。

Fans:Fans

written by HatenaSync