やっぱり人が変わらないから 解りやすいのが一番だと思うのですが・・・

一昨日、Tronを見に行ったわけで その記事としては体調不良の結果もあり情けない書き口であるが一応上げたので 本音も含めて書くがぜひ見に行ってほしいと思ってます。
これは 提灯でもなんでもなくて 本当にそう思うからなのです。
 
3D映画に関しては以前も言うように懐疑的であるという事に関しては何度もはばからず書いているわけです。
なぜなら、うまい表現が思い浮かばずにグダグダ書いてきたわけですが これは!!っと思う比喩を思いついたのできょうこそ解りやすく書くが
「飛び出した3D画像の女の子のスカートを下から覗いてもパンティが見えないのである」
いささか下品な話であるが、正直これが出来なくて何が3Dだという話となるわけです。
映画などで迫力を増すためにスクリーンより前に画像が出てきているように操作して3Dを見せる方法もあるが この時に前述の下品な行為が出来ないのである。
じゃあ、携帯電話などの3Dに関してどうなのかというと 実はあの3Dはそこまで激しい画像を作らずに 携帯電話の窓の中に3Dのオブジェクトを映し出しているようにしているわけです。
実は3Dの携帯電話より、その携帯電話を見ている人を見るのが楽しくて よく家電量販店に行ったりするわけですが 自分で3Dの画像を表示できない人が殆どです(笑
使ったことの無い携帯電話の操作など いきなり簡単に出来るわけないのです。
多くの方は自分の携帯電話の機能すら使いこなせてないわけですから。
まあ、それでも貼ってある説明を読んで3Dのデモを表示できた人の多くはちょっと感心されています。
そして、次の行動は大体 携帯電話を見ながら顔を左右に動かしてみるという行動を起こします。
まあ、私の見た少ないサンプルの中ですからぜんいんがどうかというわけではないのですが・・・・
これは、なんとなくわからなくもない行動なのです。
「立体感」というのは止まっているものを見ていても 自信を持って立体だと言えるものでは実はないのです。
嘘だといわれる人はトリックアート等を見たことが無いでしょうか?
まるでドアがあるように見える壁の絵などです。
あれは2Dですが3Dに見えています。
じゃあどうして確かめるかとなると、視点を動かしたときに立体物かどうかがわかるわけです。
 
窓越しにみる立体物でも3Dだというのは 被写体が動いていればより顕著に感じることが出来るはずです。
携帯電話の3Dの例で行けば まるで小さな物が中で動いているように見えるはずです。
この辺りが 映画などと異なるところで 目の前に飛び出すような画像を結ぼうと思うと もっと大きなスクリーンが必要となってしまうからななのですが あまり豆粒以下ゴマのようなものが飛び出してきても3Dを感じるとはおもえないからしょうがないところでしょう。
となると、スクリーンの奥行きが増えたように見えるわけですが 左右の目の位相で作っていますので 十メートルぐらいを超えると2Dでも3Dでもそんなに変わらないものとなってしまうわけです。
3Dだと思うから3Dに見えているだけで 遠くの方は2Dも3Dも変わらず なんならメガネをはずしても遠景はずれて見えないはずです。
手元の方になればなるほどずれて見えているはずです。
ホームドラマじゃないので そんな近い距離で次から次へと事件は起きないわけで、例えば剣と剣で戦うシーンなどを一人称でうまく撮影できれば素晴らしい臨場感となるでしょう。
空中戦でも まったく地面の見えない空で 遠くから戦闘機が飛んできてもニアミスする距離まで近づいてこないと、それも演出で実はぶつかった時にしかその角度で像を結ばないレベルの位相をつくりでもしない限りドッキリするほどの絵にはなりません。
それでも、立体を感じることが出来る方法があります。
さっきのように手前に物を置くことでその延長線上との距離を意識させて立体に見せる方法で 「アバター」などがこの手法をふんだんに利用していて 木々の中を飛び越えるような映像が多かったかと思います。
TRON」ではもちろんそういった手法も使われていますが、それ以上に3Dを感じさせられる演出がちりばめられています。
3Dといえば・・・・なのですが、映像で3Dを意識したのはATRIのゲーム機が私は最初なのですが、Star Warsが解りやすいのでこれを引き合いに出すと 線画の集合体で書かれた戦闘機が目の前に迫ってくるゲームを見られたことが無いでしょうか?(私的にはそれ以前の アステロイド3Dなどが思い浮かぶわけですが)
目の前に飛び込んでくる戦闘機、デススターの溝を越えながら上下に発生する障害物をよけるシーン等 これが3Dだと思ったものです。
TRON」の舞台はコンピューターの中の仮想現実です。
最もコンピューターだという事を解りやすくするために、多くのものを光の線を中心に構成された 前述のワイヤーフレームで書かれたオブジェクトのように見せかけているわけです。
空を飛ぶ飛行機や、バイク、建物などです。
それらは実際の建物や飛行機などのように 曲面を中心に構成された距離感を誤解させる部分が非常に少なく作られています。
画面の中心あたりの真ん中に消失点を作り、そこに向かって距離が遠くなって小さくなっていくオブジェクトとして構成されています。
 
3Dそのものを論じるのではなく、3Dに見えやすい舞台を選んだという点で「TRON」は評価されるべきだと思いますし、それ故に3Dも非常にナチュラルに感じることが出来るわけです。
3Dでない部分に関しても、3Dであるかのように感じやすく作ってあり 違和感という部分では非常に少なく作られていると思っています。
3Dだから面白いわけでは決してないわけです。迫力があれば何でもいいわけでも無いわけです。
漫才でも、大きな声で叫ぶだけでは面白くはならないわけです。
あくまでも舞台装置は意識されることなく、それでありながら目の前に広がる世界に違和感を感じさせないという点では 成功ではないかと思っているわけです。
もちろん、これは現実世界でないという舞台設定も そういった部分をより自然に見せているわけです。
ストーリーに関しては、これは個人の感じ方次第で 私は少し消化不良ではありましたが 面白かったと思ってます。
正義と悪を明確にしなくなったのは 小難しくストーリーを作る上で最近の作品の傾向だと思っているのでこういうもんだろうと。
とりあえず、3Dだと肩ひじを張って見に行くのではなく メガネは邪魔だけど・・・という体で見に行けば良いのではと。
 
今日の日記にはバナーも貼りませんが 正直な感想という所でした。
 

written by HatenaSync