SMSってそんなに素晴らしいものですか??

過渡期の規格として良いものだとは思うのですが、何が何でも世界中繋げないとダメなほど素晴らしいものですか?
パケット通信が始まったころ、一つの区切りをそのまま文字とした場合も字数制限のあるメールは1パケットもしくは2パケットで送れて便利だった というのがSMSです。
また、相手先認証に「電話番号」というのをつかえたのも素晴らしい訳で、10ケタぐらいの数字は重複なくシーケンシャルに割り当てられ、国をまたいだ際も国コードを 例えば日本の場合+81とつけるだけで送信可能だったという点では素晴らしいものです。
じゃあ、となるわけですが、ちょっと考えてもらえばわかるのですが あなたは電話をかけるときに電話番号を押してかけてますか??
 
現行の電話は「電話番号」というものに縛られています。
これは、システムを構築する上で解りやすく設定したもので 現在は「ぴ・ぽ・ぱ」などと聞こえるボタンを押したときの音の周波数で数字を認識しています。
その前はダイヤル式で、電話をかけて番号を廻したときに戻ってくるのにかかる時間で番号を認識していました。
デジタルなんて言葉もない時代で、なおかつ弱小の電力で長距離の伝達を行い 回線の(電線の)品質も良くなかったことから そうたくさんのデータを送ることもできずに ちょうどよかった数字を割り当てたにすぎない程度の話です。
故に、アルファベット全部ではなく、数字で認識していたりするわけです。
今はというとやはり電話番号を利用しているのですが これは長い間の常識でしかなくこれでないといけないというものでもありません。
例えばFace Bookであり、Twitterであり、E-Mailでもそうです 名前だったり キーワードだったりでつながるわけです。
WEBのURLでもそうですよね、アドレスを直接IPアドレスでたたくこともできますが 実際利用する場合には yahoo.co.jpだったり名前に変換して接続しています。
結果的に「電話番号」なんていうのは本来の接続コードではあるわけですが、例えばWEBを例に出して言うならコンピューターの内部で接続のために使われる番号で 人が知るべき様な(技術者などは別として)番号ではないわけです。
しかし、相も変わらず電話では順不同の番号での接続を行っているわけです。
そして、SMSはその順不同の数字を相手先の特定に使うメッセージシステムなのです。
 
じゃあ代替えにというとなるわけですが
実は私は何でもいいと思っているわけです。
全世界の携帯電話がFace Book対応で、そのメッセージシステムを利用できるというのであればそれでいいかと思うわけです。
1企業のが問題あるというなら 別途みんなで話し合って作っても良いと思うわけです。
できれば欲しいと思う機能に、これは電話番号ですらそうなのですが DNSのような国際電話帳を作ってほしいという事。
DNSの参照で接続するなら 相手先を任意の名称にて接続ができるわけです。
SMSの最大にして止めようのない欠点は、キャリアの善意で規制がかかっていますが(手を抜くとユーザーが減るともいうが)SPAMが出し放題な点です。
短いので大したことはないとはいえ、海外でローミングしても 2〜3通多ければSMSがやってきます。
お宿は如何など飛んできたりします。これはある意味SPAMであるわけです。
相手先番号を登録して、もしくは登録されていないところからの受信を止めるなど程度の選択しかできないわけです。
例えば相手先のキャリアを設定して止めたりなどが簡単に出来ないという点にあります。
図らずもがな、日本ではキャリア間のSMSが禁止されているので そういったことは起きないわけですが 海外では当たり前のようにあるわけです。
 
もう一つエンコードの問題があります。
携帯端末が対応していなくても、有無を言わさず送られてくるSMS。これもSPAMといえばSPAMなのですが・・・・
例えばプリペイド等のSIMを入れると、現地の言葉と 英語の両方でSMSが来たりします。
SmartPhoneで、多くはアジアで買うので両方のエンコードを持っていて表示されたりはするのですが(って両方とも読めないのが玉にきず 日本語オンリーだから) これも文字を送っているだけでその先の事を考えてないという部分でもあります。
ヘッダーにエンコード情報を入れるとそのあたりも 区分けできたりするわけです。
文字化けのSMSをもらっても仕方ないものです。
 
そして文字数なのですが、日本語も少し足りなめなものです。
確かにパケットという意味で見れば理想的なのかもしれませんが なにも機械の都合に人間が合わせる必要はないのです。
二バイト文字圏では 少し不足気味で 電話会社の事情もユーザーにとっては知ったことではないのです。
システムの問題で・・・なんていうのは聞かないという話もありましたので。
 
じゃあ現在との整合性はどうするんだ・・・・・
という話なのですが、拡張SMSというような位置づけでスタートして対応していない機種では 通常のSMSとして受信できる。
今後セキュリティや利便性から 拡張SMSのサポートは・・・・なんていうと電話の買い替えにもつながってゆくわけなのです。
パケット量が増えて・・・・とかいうのも、そもそもSMSのキャリアを超えたサポートなどが話題になる 国際ローミング対処のキャリアはこぞって高速通信側へシフトを何らかの形で行っていますし、EGPRSでもテキストメッセージだけならさほども痛くはないはずです。
技術の問題は簡単に解決できるわけです。あとは 普及とどれだけ国際的な協調が得られるかなのです。
 
SKYPEというIP電話があって、最近ではAndroidやI-Phoneでの対応をうたい よく見るようになりました。
諦めたというか、パケットに課金をして それを使うサービスには関知しないというスタンスかもしれませんが
こちらも「電話番号」というのは 相手先が現在の「電話番号を持つ端末」以外の時には使う事はないわけです。
無い話でしょうが、世界中の電話がSkypeになったらなのですが それこそ前述の拡張SMSなどは簡単に実現可能ですし その時点で「SMSらしきもの」が必要なのかと言えば SKYPEの提供するIMの事を意味するようになってしまうのかもしれません。
多くの人はあるものからしか 状況を想像できないわけですが 現在あるからと言ってそれは有史以来生まれたものでもありませんし、10年後に存在するかどうかも分かりません。
SMSだけにこだわった議論は 現状の打開策としては面白いのですが、将来の話としてはどっちでもいいかななんて思ったりするわけなのですけどね。
世界中がG−Mailになるのも嫌ですけどね(笑

written by HatenaSync