MicrosoftのWM7,Nokiaの採用について

失望の声が多くを占めているようであるが私はそう捨てた物では無いと思っている。
勿論、仮定の話で何の根拠もなく展開してゆくわけであるが・・・・
 
SmartPhoneの最大の欠点ということを上げるのであればいつも思うが電話の機能である。
例えばAndroidの端末を例に出せば、たくさんのタスクを起動して遅くなると 電話がかかってきてもすぐに取れない事態が発生する事がある。
これは1機種だけの問題ではなく 多くの機種でこの事態に遭遇したことがあるわけです。
もちろん、OSの熟成でその問題は解決されるのであろうと思っている。
これはWindowsMobileならどうだというと・・・・もっとかも知れないわけです。
もちろん、状況によるがi-Phoneですら同様の状況に陥ったことがある。
がらけーだと・・・・とは言わない。それが真実でない事態に陥ったことが少なくないからです。
じゃあ、Symbianはというと これが結構良かったとと私は思っている。
 
WM7をNOKIAが選択せざる得ない台所事情はよくわかる。
i-OSを採用出来ない事は良くわかると思うが Androidの選択が無いわけではない。
ただ、それに関して言うなら 他社との比較という面でNOKIAの利点を出しにくいわけです。
そのうえNOKIAの要望に応じたOSの変更など望むべくもないわけです。
特にコンテンツビジネスに関しては 今後もその収益を上げることが難しくなると思われることは素人的にも想像が難しくないわけです。
OSとしては MeeGOなどもあるのでそちらでと言いたいところですが それでは間に合わないのです。
現状のSmartPhone市場の発展を見ると NOKIAの出遅れは誰の目にもはっきりしています。
そして、市場の発展はここ二年ほどでピークを迎えるでしょう。
ピークを超えるころに どこにも負けない新商品を登場させたところで 間に合わない。
今すぐに投入できる新製品として WM7の選択は悪くなかったわけです。
 
じゃあNOKIAらしさは消えてしまうのか?
そんなことはないと思っている。
とにかくもっともWM7に力を入れて販売するのはNOKIAなのです。
当然OSの根幹部分から 意見を言えるわけです。
なによりマイクロソフトに欠けている 「電話」の部分をカバーする力に不足があるわけはないのです。
勿論、販売ルート知名度から言ってもぴか一の相手であるわけです。
NOKIAの顔をした WM7が近々登場する事でしょう。
すでにMeeGoプラットフォーム用に用意したハードウエアは 外観を少し変えるだけでWM7用のパッケージとなりそのまま出荷できるわけです。
もうカスタマイズは早くに終了しており 今回の展示会終了を待って市場に投入されることでしょう。
 
じゃあNOKIAにとってWM7の何よりものメリットはなんでしょう?
それはソフトウエア資産にあると思っています。
たしかにWMのソフトウエアは少ないながらそれなりに存在します。ですがNOKIAが必要としているのはそれらではなく 基本的にOSに搭載されている機能としてのアプリケーションです。
最も大きな資産の一つはOfficeアプリケーション。
そして、その次にExchange連携
メッセンジャーサービス、Onenote等々数えきれない標準アプリケーションがあります。
これらの目指すものは はっきりとした方向性を持っていて「ビジネス」なわけです。
つまり、これらの目指す方向はおそらくいままでのEシリーズの目指す方向ではないかと思っています。
じゃあ、これだけ全部を1つのプラットフォームで叶えるとなると もちろんほかの選択肢もあります。
例えばFaceBookEvernote、GoogleCalender等の組み合わせを持ってこれらを作り上げる方法もあるでしょうが WM7には現状それらがすべてそろっていて
ExchangeやOffice Server等の個別に設計できるサーバー群でその管理をできるという点は これらの利点なわけです。
クラウドがうたわれている昨今に、サーバーを自社で持つ利点を説いても始まりませんが 必ずしもクラウド化したいデータばかりではない事は 今の企業ではあるわけです。
もう一つ、Windowsベースだという事は実はキーボードインターフェースとの整合性は非常に良いわけです。
キーボード付のインターフェースがダメだというならBlackBerryはどうなるのでしょう?
素晴らしいキーボード付端末としてその人気を得ているわけです。
付け焼刃的に キーボード付Androidを出すぐらいなら WM7の方が と考えてもおかしくないわけです。
 
ここまでだけなら 双方にとって利点の方が多いわけです。
もちろん、最大の問題として市場がどう評価するかが最も大きなポイントとなるわけですが
やはりそれなりに評価されてしかるべきものだと私は思うわけです。
ここで、やはり急がなければいけないのがMeeGoの方だと。
もう一つの Nシリーズの後継となる端末は 何よりも楽しくファッショナブルでなければいけない。
これにはMeeGoプラットフォームがそれに当てられるという青写真ではないかと。
やはりWM7はすでにかなりヘビーなOSとなり 600Mぐらいの普及型のAndroidのような端末を出すのは既に苦しくなっていると思います。
軽快に動くもう一つのOSとして、Symbianを継続しない方向性を出したからには これしか選択肢はないわけです。
 
WM7の利点という事はないわけですが 期待できる近々のポイントもあります。
じつはWindowsベースであるという事が最も大きな点として 最初からマルチコアでの動作が考えられているという点です。
いまのところAndroidやiーOSでは 登場が言われて出ては来ていますが マルチコアをどう使うというところまでの説明はないわけです。
ハイパフォーマンスな端末になったという点だけで、マルチコアゆえの・・・・までは今のところ発表されていません。
もちろんアプローチはかなり行われているとは思います。
WM7そのものがどうかは知りませんが、既にいくつかのトライアンドエラーをWindowsOSではやってきました。
その中でパフォーマンスとのバランスで切り捨てられたものに このプラットフォームの中では生きるようなものがあるかもしれません。
例えば電源管理なども コアの制御と電源管理では かなりの時間を安定したパワーで動かすことが出来るようになるかもしれません。
 
もう一つ、開発言語の問題。
Windowsの開発者はご存じのとおり多く存在します。
WindowsAPIを使った .NET環境での開発を行っていた人たち。
プラットフォームが変わっても応用の効く人たちが 今現在多くいる時点で このOSの採用はこれ以上遅れれば もっと状況が悪くなるということが分かっていての判断なのでしょう。
 
両者ともこれが失敗すれば受けるダメージは計り知れないわけです。
逆に成功すれば・・・・・
追いつくのか、間に合うのか?それが最大のポイントで 追いつき間に合いさえすれば現状5分の戦いのできる布陣であることは間違いないと信じているのではと思ったりもするわけです。
登場する端末は、サポートする会社は、他のベンダーの参加が見込まれるのか? Intelとの関係は?
未知数なれどちょっとは楽しみにしても良いのではないかと思って見たりしているわけです。
実のところ WM7がちょっと欲しくなってきています。
それも出来ればNOKIAの・・・・ 他の人に追いやられそうなのですが 楽しみで楽しみで・・・・



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