まるちたっち

言われていて完全に忘れていたがマルチタッチなのですが、現状 SmartPhoneのなかでも対応しているものと対応していないものがあるわけですが・・・・
 
ピアノというのは各鍵盤に簡単に言うと弦が付いていて 鍵盤を押すことで弦が叩かれて音が出るわけです。
オルガンとの最も大きな違いは音源で、オルガンは各鍵盤に笛が付いていて押すと笛が鳴るわけです。
子供の頃やりませんでした 肘まで使ってキーをいくつ押せるかという遊び。
確か幼稚園から小学校低学年ぐらいまではやったような気がします。
幾つかのキーを一緒に押すといくつもの音が混ざった何とも言えない音が鳴るわけです。
それが楽しくて何回もやって先生に怒られてしまうわけなのですが・・・・
 
私の成長と電子オルガンの成長は同じような時期だったので余計に思うのかもしれませんが 価格と機能と時期が見事に比例したころの商品です。
鍵盤は割と早い時期から立派なものが揃ったというより最初のものはオルガンのキーそのものを利用していたので立派と言いうかそのもので それでスイッチを雄だけの物でした。
このころの電子オルガンのことをこき下ろす人のポイントは三つありました。
一つは音で これは現在でもそれを問題にしている人は多くいらっしゃいます。
そして、二つ目がタッチ、三つ目が音の数でした。
音質に関しては、最初のモデルはピアノなどの音をそのまま録音して鳴らすような仕組みのもので 音源を録音する機器の問題等もあったわけです。
ただ、それ以上に問題があったのがあとの二つから発生するる音の悪さでしょう。
タッチと言ってもこの当時のタッチは 触感という意味ではなく言葉通りのタッチの部分で、単純に鍵盤の下にスイッチが付いているわけだったので 押すと音が鳴り話すと消えるという単純なもの。
ピアノなんかでは顕著に出るわけですが 押すときの力が強い時と弱いとき、速く弾く時遅く弾く時によって音の大きさも響き方も違うわけです。
それを、ON/OFFだけのデジタルなスイッチでやったわけですから 音が悪いというほうの気持ちもよくわかるわけです。
現在では安い物でも 256段階の押す力を識別して音を変えたりしているわけなのですが この当時はONかOFFだったのです。
勿論押す速度なんて意識はしてないわけです。
これできれいな演奏を期待するほうが・・・なわけです。
そして、もう一つの点が音の数なのです。
 
いまでも子供の絵本についている電子オルガンがそうですが キーを押して音を出して次のキーを押すと次の音が出るわけですが 前のキーを押したままだと次のキーを押しても音が出ないわけです。
和音なんてできずに、常に1音だけしか出ないというものがあるのはご存じでしょう。
キーに音源がつけられているピアノ等に対して、音源とキーを完全に分けている電子オルガンでは音源の数だけしか同時に音を発音できなかったわけです。
コンピューターが8ビットの日本語を理解するパソコンと呼ばれ始めたころにプログラマブルな音源が登場し、これが童子三音発音だったので これぐらいの性能を持ったチップが使われており3音が再生限界だったりしたわけです。
つまりド・ミ・ソの和音ぐらいは発音できるが、左手で和音を押して右手でメロディーラインを弾くと どれかの音が欠落してしまう程度でした。
それがいまや、子供の頃のように肘まで使ってキーを押しても出てくるようになったわけです。
この中身は何かすごい進歩があったわけでではなく、音源をたくさん並べて音が鳴るようにしたにすぎないわけです。
ただ、ICの集積化が進んで一つのICで何十もの音を出せるようになって それを1個搭載するだけで済むようになったことと それによってコストが一気に下がったおかげでこうなったわけです。
 
SmartPhoneのマルチタッチはおそらくi-Phoneがその使い方を有名にしたものと思われますが 以前にも書いた通りコンピューターの入力デバイスとしては以前からありました。
それを液晶パネルの上に置いて、そのジェスチャーに操作を結びつけた点で先進性があったものと思われます。
感圧式が一般的だったタッチパネルを 静電式に替えてしまったわけですから。
特に女性などは指先が爪の飾りで使えなかったりするので そういった層へのアピールは大きなものだったと思われます。
ただ、マルチタッチは前述の電子オルガンと同様過渡期の商品でした。
最初に1点のスイッチだけを検出する物を作って そこから複数の点と成るわけですが 用意されたICの性能から専用のICを用意して・・・とならない限りマルチタッチ対応とはならなかったようです。
あとはコストとの兼ね合いの問題で マルチのものとそうでないもの・・・となったわけです。
 
ああそうですか・・・と言われそうなのですが それでも一部機種では疑似マルチタッチというものが出てきました。
「疑似」というぐらいですからハードウエア―的に出来ているわけではありません。
タッチパネルを押したポイントや押されている状態、動き、新たに押された場所を新しいポイントとして認識するなど マルチタッチでないデバイスでも認識は出来ています。
故に、押され続けた状態でいきなり違うポイントが認識された状態を押されながらもう一本の指で押されたと認識したとするとどうでしょう?
これはソフト的に入力を監視していればできます。
その状態で指を記憶されている前のポイントから開くように動かすと これは拡大の操作をされているではないかと想像つかないですか??
その状態で指を最初に記憶されたポイントと新しいポイントを結んだ真ん中あたりを中心に回転方向に動かせば回転していると想像できないでしょうか?
マルチタッチで無くてもこういう操作に関してはソフト的にそうじゃないかなと想像する事は出来るわけです。
実はロジックを読んだわけではなく、動きから想像されるロジックなので間違えていたらごめんなさい。
つまりある程度の操作をマルチタッチで無いタッチパネルでもソフトでそう見せる事は出来るわけです。負荷が重いので恐らくCPUがチープな機器には向かないと思われます。
 
じゃあ、マルチタッチで無くともいいじゃないか!!
なんて誤解を生むとあれなので追記しますが
ブラウザーなどの操作では、指を置く場所や画面の広さなどの問題があるわけですがおおむねこれで変わらない操作感を得られるわけです。
しかし、そうでないものもあります。
例えばゲームなどはどうでしょう?
上下左右の操作キーを動かしながら球を撃ったとしましょう。
右への操作ボタンを押した状態で、射撃ボタンを押したら 射撃ボタンは認識されても 右への移動入力が消えてしまいます。
つまり、球を撃つと止まってしまうわけです。
これじゃあゲームになりません。
つまり、マルチタッチはやはりハードウエアで持っていないと、出来ない事も多いわけです。
じゃあいくつが良いのかというと、それこそ前述の電子ピアノと同様 ぜんぶのSmartPhoneが採用するならあっという間に組み込まれていしまうので 過渡期の機器以外ではそんなことは話題にもならないと思います。
 
こんな話題を書いたのはXperiaのアップデートの時の話。
Sonyからの発表では、二本指を使った操作の拡大や縮小、回転などが出来るようになったというはなしが、DOCOMOからの発表ではマルチタッチに対応したになっていました。
前述通りソフトウエアでの対応の筈なので できる操作と出来ない操作があります。
勿論、勝手にハードウエアはアップデートしたりはしないのです。
ちょっと引っかかるなとなったわけなのですが。もう今なら時効なので ぶつぶつ言ってもいいですよね

written by HatenaSync