経過を注意深く見守りたい

と、いってもどこかの大臣の発言ではない。
今日の朝から流れているとんでもない噂の事である。
i-Phone5には 一部キャリアにロックを掛けるという意味の噂である。
その一部キャリアが 日本のDOCOO 1社だというあたりで ずいぶん疑わしいわけです・・・・
もしこの噂が本当だったらの仮定だが 正直i-Phoneの未来は バラ色とは言えないものになるだろう。
バカなことを言うなと言われそうですし、こんな世界的に見て端っこの島国の それも1キャリアぐらいの事で大げさなと思うだろうが 事はそう簡単な物では無いのです。
 
企業というのは収益を上げて何ぼだというのは解りやすい話ですが、もう一つ継続しなければいけないという命題も抱えています。
つまり、来年にこの会社が無くなってしまうという事はどういう事かというと その会社の株式を持っている人の株券がただのメモ帳になってしまうという事なのです。
もちろん、資本金が余れば比例分配となるわけですが 50円の株が5000円とかになっているわけですから 1/100のお金をもらって 「じゃあ」とニコニコ笑いながら手を振ってゆくわけにはいかないのです。
つまり、会社が存続するという事に対して 株主はお金を払ってくれているので 存続するという事は大命題となるわけです。
じゃあ、存続するためにはなのですが 将来に対するリスクを極力減らしながら舵を切るという作業が大変なのです。
世界中のキャリアが現在はi-Phoneを欲しがっています。
単独機種では世界一の売上を更新し続けているからです。
ただ、それ故に 一国で出来る限り1社という体制を引き続けてきました。
今後変ってゆくようなのですが まあ、そのあたりは・・・という感じでしょう。
じゃあ、i-Phoneの販売権を得たキャリアはそれとセットで回線を売ることが出来るわけですから インセンティブをつけても他社より売りやすいとなるわけです。
 
今まではそういう体制をひいてきたのですが 前述通り二社でも・・・という動きが出てはいます。
その時点に至って、今回の都様な特定のキャリアをロックするという動きを見せればどうなるでしょう?
世界中のキャリアは思うわけです「明日は我が身だ」
当方の島国の1キャリアの話で 実は影響は対して大きくは無い訳ですが 各国のキャリアに対しては大きな感情論として働くわけです。
ビジネス的には ある日何らかの 例えば価格や販売方法などの内容でAPPLEと協議がまとまらない事態が発生したときに 
「この条件をのまなければ あなたの回線にはロックをかけて使えなくします」という事を脅しの材料とするかもしれません。
もしそうなったらどうしよう??
売上の大半をi-Phoneに頼っているとすると その瞬間に会社が立ち行かなくなる可能性があるわけです。
最も簡単な対応策は、やはり 将来的に(今は売り上げが必要だから売るけど)その比率を他の機器に移していって 影響力を下げておかなければ危険すぎると考えるわけです。
つまり WindowsPhoneであったり Androidであったりと 別の物に出来る限り軸足を動かすような動きを取る必然性が出てくるわけです。
もちろん、売り続けるのですが 交渉で失敗したときに毅然とした態度を取れるところまで リスクを下げておく必要があるからです。
単独機種ならともかく マーケット全体で見れば Android陣営の数は少なくなく アプリケーションは台数に比例すると言われているので 今後はもっと差が開くだろうと・・・・・
もちろん、急にシフトしたら現在の関係合悪くなるので NOKIAとの契約で WindowsPhoneを入れないとダメだとか、いろいろと言い訳をしながら他の割合を増やしてゆくわけです。
プロモーションの比率を変えたりすることで そういったものはコントロール可能です。
つまり、この先はそういった感じで APPLE離れが水面下で動き出すこととなってしまうわけです。
 
こういった動きは水上では置きません。
必ず水面下で起きるのです。
気が付いた時にはシェアが下がっているのは・・・
もちろん、現在でも単独機種依存は非常にリスクが高く 例えばi-Phone5がユーザーの期待する方向と違う方向に進歩したりして ユーザーの不興を買うとその影響は大きいのです。
常にビジネスというのはそういう物なのです。
故に、現在のシェアが下がっているのも必ずしも 端末の能力や販売方法だけの問題では無い訳です。
今回の発表は デマだとしても 影響を与えることは間違いないでしょう。
噂が 東の島国だけで広まっている間はいいが 海を渡ってしまうとシャレで済まないこともあるわけです。
もし、これが本当で自信たっぷりにやるのだというのなら 私は このままシェアの低下はi-Phone5で一時的に取り返したとしても 長くは持たないと思うわけですが・・・
 
さて、この噂は噂なのか本当なのか
経過を注意深く見守りたいわけです。

written by HatenaSync