不満点はどこですか?

よくよくある話ですが 利点と欠点をあげて 商品の評価を行うわけですが、その欠点てなんですか?
昔は、基本的に欠点は欠点だったわけです。
所が最近は欠点は不満点だったりするわけです。
 
携帯電話の評価でよくあって これを書いてどうするの?って思うのが「画面が小さい」という不満点。
それも、4インチを超える端末を選択したならともかく、折りたたみタイプの携帯電話を選択しての事。
店頭で見て使えると思って手に取って買ってみてというならともかく
3インチは縦にしようが 横にしようが3インチのサイズしかないわけです。
その上、ワイドじゃないとといって WVGAだったりすると縦横比からいっても思った以上に画面が狭くなるわけです。
狭くなるのは折り畳みでよく使う横幅が4:3のものより16:9にすると約10%狭くなるわけです。
 
書いてどうするの?という乱暴な言い方をしていますが 画面サイズは選択の大きな点であると言えます。
勿論、デザイン上やこの機能を利用するならこれしか選択できないという問題ではありますが 最初からわかっての購入であるはずなのです。
例えば、4.3インチの液晶の携帯電話が今最も大きなものとなると思いますが(5インチはミニタブレットと分類しています) ネタならともかく 女性の手には既に片手で使う物では無くなっているわけです。
E-Mobileの7インチタブレットを持っている宣伝がありますが
短辺をもって人差し指の長さと変わらないというAKBのタレントの手は 女性の中でも恐らく小さいほうかと思います。
それに対して 男性でも大きいほうの私の手では長辺をもっても 人差し指より短い(親指も含めているので)わけですから・・・・
その手で持ったとすると、4.3インチの長辺が丁度 7インチタブレットの短辺と同じ長さになるわけですから 指の長さが届かなくて両手でしか操作できないわけです。
そうすると SmartPhoneとしてはともかく、携帯電話としては操作性の悪い部分に入ってしまいます。
両手前提ならともかくそういう種類のデバイスではないでしょう。
その、4.3インチをもってしても もう少し画面が広いと快適という評価が出るわけです。
じゃあ、そんなの作ったら買ってくれますか?と聞きたいところですが 恐らくまったくと言って売れないわけです。
基本的に手の持てるサイズで画面がもっと大きくなればいいのに・・・・というのは 根本的な解決策は手を大きくするというぐらいしか対応策が無い訳です。
そう言えば、手の大きい人が評価されているという社会もあったそうですから(いわゆる いい男の条件)そういう時代に生まれてきたら・・・なんて思うわけです。
 
ほかにもこんな点はたくさんあります。
技術が驚くほど進歩すればいいわけですが バッテリーの寿命が短いという物。
近々、負極素材にアルギン酸塩を利用する事で 30〜40%程度バッテリーの容量が上がるとのことなので恐らく来年には解決するだろうと思われるわけですが 今のところバッテリーの性能以上の負荷をかけて尚足りないというのが実情なのです。
性能以上というのは 本来リチウムイオンバッテリーを変質させず充放電することが出来る限界値を超えているという事で、ノートPCでは時折見かけますがEcoモードとかで80%ぐらいの充電に抑えることでバッテリーの寿命を倍以上伸ばすことが出来るわけですから 本来そういった使い方をするのが正しいわけです。
あのバッテリーは身を削って、何とか電気を出している状態なわけです。
それが足りないというのですが、第二世代、第三世代となったSmartPhoneでは 一般的な電話クラスにはバッテリー状況は好転しているわけです。
スタンバイ状態のカタログスペックを見ればわかる通りなわけです。
じゃあ、なぜバッテリーを持たないと言わないといけないかというと 携帯電話キャリアが問題にする通り パケット通信料の増大と同じ理由なのです。
つまり使っているからバッテリーは減るわけです。
今まで以上に 使うような仕組みにしたので 使うようになったのでバッテリーが減ったわけです。
パケットだけが増えたわけでは無く、携帯電話のバッテリー消費量も使い方に比例して爆発的に増えているわけです。
600mAぐらいの端末のバッテリーが、1500mAになっても足りないという事は 節電どころがものすごい量の電源消費になっているという事に本当は気が付かないといけないわけです。
勿論、基地局もなので 節電をうたうなら SmartPhoneの同期機能を切って節電に努めましょうと広告を打ってもいいわけです。
昼間の通信を控えましょうって、パケットの増大にも対応できる根幹的な対策として・・・・
いや、話がずれた
バッテリーの消費でいえば、いままでDSやPSPで消費していたバッテリーの消費分や 音楽プレーヤーとして消費していた分、携帯テレビとして消費していた分、事によってはPCとして消費していた分を全て1台に賄わせといてバッテリーが足りない・・・というなら せめてノートPCのバッテリーを外部電源として繋いでみると そんな不満は無くなってしまうわけです。
どんな小さな物でも 4セル4000mAぐらいはあるので携帯のバッテリーに直せば16000mAぐらいと今の10倍のバッテリー容量となるわけですから。
技術の壁を軽く超えて ダメな点というなら それは技術者の努力を超える世界なので 何ともという部分でもあるわけです。
 
おおよそ、現在のSmartPhoneであれば 例えばカメラは500万画素クラスでオートフォーカス付。
移りが綺麗かどうかの問題はあるが それはそれなりの性能で 実際500万画素クラスがデジカメの標準のころのデジカメを久しぶりにひっぱり出してきましたが 普及クラスであれば、明るさも全然足りなくて 部屋撮りしたら粒状感満点でこの当時はこれで満足していたのだと思う反面、高々携帯電話のカメラがこれより良いわけですから 満点を与えるには至らないものの 不足が出るほどでも無い訳です。
こんなこと言ってると技術が進まないというのはおっしゃる通り。
皆が求め続けるから進歩するので それはいいのですが 本当にみんなが求めていますか?
例えば今のカメラですが、携帯を買い替えたらカメラが良くなったという話は本当によく聞きますし 普通の人に携帯電話を買い替えてどうだったと聞けば 10人に1人ぐらいはカメラが良くなったなんて言うそうですが(SmartPhoneになってからは知らない) 今に比べて良くなったという人が カメラを比較して端末を選択した と思いますか?
後で他の端末と比べてみるともっとカメラが良い機種があったと気が付いて 初めて不満点と成るわけです。
ただ、つい先日までは「カメラの性能が上がった」と言っていた人の話です。
レビューを書くのは私もそうですが 複数の端末を同時に持っていて、家を探せば10台や20台ぐらいは使える端末があるわけです。
その比較で カメラに不満点が・・・と言ったところで 一般のユーザーにとっての不満点なのかというと もう疑問があるわけです。
 
レビューを書く側にとって最も難しいのは すべてが同じ性能になってしまう事で そうなると違いをわざわざ見つけて書く必要が出てきてしまうわけです。
じゃあ、今のSmartPhoneを比較すると 
SnapDragon 1G〜1.4GhzのCPUとか、WSVGAの画面とか1000万画素クラスのカメラ等 同じような点が増えてきているわけです。
確かにクロックの速いSmartPhoneは高速なのですが、ある一定を超えると通常利用には効果が無くなって どうしても処理的に不足するときだけ自動的にクロックが上がって処理を補完するわけです。
じゃあ、それらが働き出す状況は・・・・というと 画像処理やゲームなどと限られてしまっているわけです。
カメラも TwitterFaceBookに使うとなると フルサイズの画像を一tパイあげられると サーバーも苦しいし回線も苦しいので 結果的にそこまでのサイズをそのままあげることは無く200〜300万画素程度の画像をアップしているに過ぎないわけです。
 
比較してようやく違いが判る程度の差を 不満点というなら
営業サイドからはその違いは大事でしょうが 技術者サイドからはその点は 利点であり欠点である点も少なくないわけです。
コンパクトな端末が欲しいと言われるから作ったら 画面が小さいとか
世界最薄を売り文句に販売を伸ばすとしたら バッテリーが持たないと言われたり。
そして、販売サイドからはその欠点があるから売れないと ダメの烙印を押されて
ユーザーの不満点を消すためにやったはずなのに・・・・
問題はバッテリーの消費は、売るために要した バッテリーをバカ食いするWidgetだったり メーカーの指定で消すことのできないバックグラウンドタスクだったり OSそのものの問題だったりと・・・
宣伝そのものの通り 例えばナビを車で使ったら2時間ほどでバッテリーが尽きるんですが・・・・
本当に他社に比べて劣っているならともかく・・・・・

written by HatenaSync