SIMフリーに関して賛否両論であるが

実のところ、SIMフリーに関しては正直どうでもよいのである。
言い方が悪いですね 端末がどうかなんて実はどうでもよくて ひとつは法的な整備がなされれば 海外で使われている端末をそのまま持ってくればいいわけです。
有名どころであれば既に日本語化することは難しくなく OSで言えばi-OS、Android、BrackBerry(OS名かな?)、WindowsPhone(7.5以降)は日本語の表示入力などはそう難しくない手順で行えます。
もう一つ、これは言ってもどうにもならないのでしょうが 料金体系の問題。
各キャリアが受け入れる為の条件を整えない限り 結果的に使えなくなってしまうわけです。
一番整備されていると思われるDOCOMOにおいても、お客さんが端末を持ち込み その端末がdocomoで動作確認がなされている 技適適合の物の場合SIMを発行するという物ですが それって殆ど無い訳です。
昨日の話を言うならZTEの端末が悪いという訳ではないのですが、やはりこれはAndroidの中ではローエンドからミドルクラスの端末となります。
E-Mobileが音声通話端末という位置づけでは無く Pocket Wifiと命名するように ローエンドはそれほどの性能でもありません。
これをどうしてもDOCOOで使いたいという理由が無い訳です。
これと対比する端末が 実はDOCOMOには無い訳です。どうしても近い性能というとMEDIAS(初期モデル)とかでしょうけど・・・・
 
まあ、愚痴っていても仕方が無い訳で
基本的に日本のキャリアがSIMフリー機に開かれたと仮定し 法的整備が整ったとすると(いわゆる 技適が海外基準になる)結構面白い事となるわけです。
まず、店頭に行って自分の欲しい端末を選択します。
その後キャリアに行ってSIMカードを購入するという形態となります。
勿論、キャリアショップに行けば 端末とセットでSIMを購入すると2年縛りなどの拘束力を持ってはいますが端末を安く買えるような仕組みもあります。
そして、中古携帯電話ショップに行けば 端末が沢山並んでいて 気に入らなければ買い替えるというような購入方法となります。
自分の端末に満足したまま二年目を迎えて契約更新の際には 端末に対する特別値引きで新しい端末を購入して そのままそれを持って中古店に行くという人も現れてきます。
そして、端末を購入しなくて良いという人には同じく2年間の契約で 最初の3〜6か月ぐらいは基本料金無料とかのオプションが付くわけです。
他にもパケットの利用料金の割引があったりと端末を買わない場合も 月額料金は変わらないものの それ以外の割引があったりするわけです。
実のところ結局、通信料で儲けているわけですから・・・・
 
日本の例で例えるなら、AUは電波方式が異なるので一緒に並べられないわけですが 
SoftBankDOCOMOが同じ端末で戦う事となります。
その際、お互いの戦いの土俵は キャリアから出している端末だけの評価で決まるわけではありません。
例えば、電波の品質、価格、その他のオプションの差で変わってくるわけです。
電波の品質に関してはなにも説明することは無いでしょう。
価格に関しては、日本のように横並びになる必要はありません。
例えば、月額〜時間までの通話付+パケットが1パケットあたり〜〜円とかと書くと同じなわけですが 1分あたりどこに掛けたら〜円とかでなく どこへかけても・・なんてなのが多いようです。そして、この数字の部分がキャリアによって全然違うものとなるわけです。
勿論、〜ケ月無料とか端末無料とかも そこにはあるわけです
そして それ以外のサービスは日本でもあるWifiスポットの利用無料や、専用のコンテンツのダウンロード権、イベントの参加権など多種多様なサービスがここに着くわけです。
健康器具の値引き券とかが付いていたりもするわけです(これはプリペイドSIMなんかにもついていたりします)
 
キャリアは、通信を提供するというのが仕事で
価格と品質を兼ね合わせて お客に選んでもらうというのがスタイルなのです。
例えば、東京都の23区から出ないような人であれば エリア的にE-MobileのエリアでもOKで 他のキャリアより安いので回線はE-Mobileで 端末はNOKIAが好きだから・・・・というような選択が出来得るわけです。
こうなった場合、キャリアは品質という意味では特色を出しやすく、日本全国のカバーをすっぱり諦めて 東京ならどこでも通話可能とかって選択を行う事も出来るわけです。
もっとも東京は人口も多いわけですが、その分土地が高いので施設の設置にお金がかかるという言い方もありますが・・・・
それでも、電力会社と結びついて電柱に設置できる小型交換機などを開発できると少し面白い事になったりはするわけです。
 
考えてみたら素敵な世界なわけですが ユーザーはこれを望んでないとキャリアのトップは思っているわけです。
実際どうなのかというと、井の中の蛙 大海を知らずなのです。
自らそれを証明、実践したのが かのソフトバンクの孫氏で
「日本の携帯電話の料金は高すぎる」からかれの 通信業界の参入動機だったかと思います。
しきりに海外の例を挙げ、日本の料金が高い事を強調し 980円の音声通話を打ち出し 一気に市民の支持を得たわけです。
確かに基本料金は安くなったわけですが、通話料金は実際のところ 他のキャリアの最高料金並みで+980円で 他のキャリアの安いほうの料金に合わせ。同社内の通話を無料にする時間を作ったことで通話料金はそれなりに引き下げる事とはなりました。(実はちゃんと分析して契約をすれば 安くない事も多くあります)
まあ、ともかくこの時点で海外の例をだし日本の特殊状況を訴えて それに気が付いたユーザーの支持を受けたわけです。
つまり、お客も知らない事に不満を漏らしたりしないわけですし、自分の知らない使い方を研究している人でもない限りそれらの使い方を知るわけではないのです。
海外ではこんな状況だということをしらせるのに「端末はSIMロックされていて 日本では使いにくい」程度の記事しか書けないようでは ユーザー側がどうしてもSIMロックされた端末を使ってみたいとはならないわけです。
SIMフリーになるというよりも、その後の世界のイメージを伝えなければ解らないわけです。
 
SIMフリーというのは 携帯電話の自由化の1ステップであり、そのステップを踏めば便利になるという物でもありませんし、その一歩からすべてが始まるなんてものでもありません。
SIMフリーになって喜ぶのは今のところ海外に 新品同様の端末をSIMフリーにして転売する業者ぐらいなわけです。
平行して進めるべき 他の事も一緒に行い、そして将来像を見せれば もっとSIMフリー賛成の人が出ると思うわけですが・・・
私個人としては、自分が海外の端末をそのまま使えればどっちでも良い事なわけですが・・・

 

written by HatenaSync