映画の感動的なシーンが 感動できなくなるかも?

24というテレビドラマがしばらく前にヒットしたわけですが 24時間の緊迫した時間をリアルタイムの時間軸で描くドラマなわけです。
時間的な緊迫感を体感できる時間に置き換えたという 非常にエポックメイキングな作品だと思った訳なのですが(実は挫折してみてない)
とある、SNSで昔の映画をBluerayで見たいかというような問いがあった時に 子どもと・・・なんて答えながら ちょっと気になることが 昨日の事があって思ったりしたわけですが。
 
普通にこのBlogを見ている人ならそう若くないという前提でお話をしますが
「誘拐事件」とテーマを出して思い出すシーンというか どういうシーンを出せば誘拐時間と書かずに視聴者に解ってもらえるか?と質問したら 恐らく数人の人の答えにあると思うのですが
一台の電話を数人で眺めながら着信を待って ベルが鳴ると薦められておびえた家族が電話を取って 周りの男たちがおもむろに動き出すようなシーンを頭の中に思い浮かべてもらえると思います。
「子供は預かった」とか犯人がしゃべり始めて・・・・・
もうこれだけで誘拐事件だと解るわけですが 今こんなことあると思いますか?
過程に電話の無い家が増えて、あるのですが電話とFAXが一緒になった複合機で 無線の子機があって・・・なわけです。
子機があるので めんどくさい装置など挟まなくてもみんなで一緒に電話を聞くことが出来ますし スピーカーフォンの機能もあるので 皆で聞きながら電話をすることも可能です。
逆探知は実は電話機に何かつけるのではなく 電話局にそこに繋がった回線を確認するだけなのですが 実は既にNTTの電話とは限らないのが今の状況。
IPフォンなら事業者にその後問い合わせて、それが携帯等で使われている Ipフォン例えばSkypeのような物だったりとかすれば既にわけがわからないわけです。
もっと言えば海外でローミング可能なSIMカードを購入してというか、日本国内に居ても通販で入手可能で それをSIMフリーな電話機に入れて電話をすれば 電話機のIMIEで特定はできたとしてもそれとユーザーのマッチングは不可能なので 足が付かないように電話をすることなど簡単に出来ます。
まあ、発信したのがどこかぐらいはローミングの履歴を追いかければわかると思いますが 向こうの電話会社経由で調べるので数時間。
東京都内の繁華街から電話を掛ければ 恐らく場所は特定できても・・・・
つまり、日本国内の電話機の登録をいくら強化しても それでは解決できない問題もあるわけです。
と、すると あの緊張のシーンは・・・というかその電話機の仕様すら 既に現在と合わなくなっているわけです。
 
テレビもブラウン管が地デジ化で消滅して ブラウン管という物を知らない世代が今物心がついたぐらいの世代で・・・
感傷的な事を言うようですが、一つの時代が終わったと実感しているわけです。
これはブラウン管そのものを言っているわけでは無く ブラウン管というのは真空管の一つの種類です。
真空管半導体部品に変る頃に子供時代を送りまっした。
ニキシー管(変換で出てこなかった事にショックを今受けました!!)だったり、レベル計だったり ネオン色に光る光を見ながら動く電球で無いガラス管デバイスで 私のもとには大きなアンプと1mx1.5mぐらいの木でできたモノラルスピーカーが使われずにおいてあったので 時折電気をつけてラジオを聞いていたりしたのですが 電気を入れてからいったんボリュームをセットしても5分もすると設定されたボリュームが倍ぐらいに上がって 時間とともにボリュームを絞る作業をしなければいけなかった事を覚えています。
何とも柔らかい光が印象的だったのですが この真空管の一種がブラウン管で 電子ビームを発して蛍光素子にぶつけることで発光させる仕組みとなっています。
考えてみれば乱暴な話でうまく蛍光素子が載っていないガラス面を経由して 電子線を見ている人の方に向かって投げつけているわけですが 真空でもない限り減衰して数十センチも飛ばずに無くなってしまうわけです。
この最後に生き残ったメジャーな真空管がその役目を終えるわけです。
そして、シリコン上に置かれた半導体の時代に完全移行が地デジ化で起きたわけです。
そのテレビも探偵の出てくるドラマのトリックによく使われており 朝晩の放送には上部に時間表示がなされていて この時間が写っているからこの時間の犯行だとかいうような トリックなのですが
地デジになると時計表示は実際より遅れてくるので テレビにある時計を表示しているに過ぎないので テレビの日時設定を弄れば簡単に帰れてトリックのネタにもならないわけです。
Blogに時折表示されている方がいらっしゃいますがNHKの時計も今は昔なのです。
テレビの電源を入れて すぐに最大輝度で表示されることが無いとか そんなのはトリックにもなりえないわけです。
あとはそのサイズ。
ブラウン管は構造上奥行きが必要なので テレビの上には物を置くようなスペースがあって そこに花瓶があったりして それが凶器に・・・・って液晶テレビの厚みは薄い物で1.5cmととてもじゃないが物を置ける厚みでは無い。
家によっては既に壁に取り付けられていて 邪魔にもならないわけです。
 
24では 1分1秒の緊迫感を表現していましたが 実際今の誘拐事件では 携帯電話で連絡を取りながら移動しながら刻々と犯人の要求が変わってゆくような成り行きとなるのでしょう。
そして、他の例えば刑事などの追跡をかわしながら・・・と言いたいわけですが それがそれも違っていて
恐らく犯人と接触する人には発信機もついているでしょうし 局側でかかってきた電話を聞き取ることもできますし 無線で常時声が聞こえていて指示を出すことも話の内容を聞くこともできているとかもあるわけです。
電子戦になると、実は絵的には全然面白いわけではありません。
電話の件は既に当たり前のように出回っている情報だから書きますが 実際の犯罪にかかわる情報に関してはWEBなどには出来るだけ流れないようにしています。
警察がどこまで情報を入手できているかなどは 公開はされていませんが、少なくとも基地局の場所の特定は瞬時に可能ですし、電話の内容をリアルタイムで盗聴する事は技術的に可能です。
80日間新たに出来た鉄道などを乗り継いで世界一周と言う話も衛星軌道まで上がれば 数分で地球一周できる時代にはとても共感は出来ないわけです。
それでも、鉄道、バスを普通に知っている私たちの世代は良い物の、もう少しして電気自動車だけになれば それも解るかどうかも想像できないわけです。
「遠くからようこそ」とはじまる話も今は昔になってしまうわけです。
海外が遠い時代は 外国人レスラーは珍しく その遠い海外から来るからには凄いレスラーだと思った訳ですが 今になってみれば日本人が海外に出るぐらいで 数時間でやってくるわけですから また来るかもしれないと軽く考えてしまうわけです。
パンダを見るのに 上野動物園に長蛇の列が出来て 上野の駅をぐるっと回って隣の駅まで列が出来たわけですが、東北からそれをそこまで並んで見に行くぐらいなら 飛行機でちょっと足を延ばして北京まで見に行けば何頭も遊んでいるのを見れるわけです。
ただ、何頭も遊んでいるのを見てしまうと 貴重さそのものが希薄になってしまうわけです。
本当に日本に居る必要があるの?とか・・・・
 
子供と映画を見ていて、シーンに説明がいることがあって
これは〜と説明しながら 説明を聞いているようではこのシーンに入り込めないだろうなと思うわけです。
学校に冷暖房が完備されていて、寒くなっても部屋全体が暖かければ ストーブの周りに集まって暖を取りながらみんな話に花が咲くようなこともありませんし、風邪を引いたからストーブの近くの席に席替えとかそんなことも恐らく理解の範疇を超える事でしょう。
マスクをする子供がいてtも、昔ならそれだけで風邪ひきと理解できたわけですが 今なら、花粉症か放射能も考えの中に入れる必要があるわけです。
余にも常識が違いすぎていて・・・
でも、時代の進歩を考えるとしょうがないわけですが、名作と言っても 古文の教科書を読むのと同様 解説付きで見て本当に理解できるのかと思えば

written by HatenaSync