そう言えば先日インディアンカレーに行ってきました

なんばビッグカメラの近くには 二件の有名なインディアンカレーがあります。
有名というか やっぱりローカルな話だろうと思うのですが・・・・

織田作之助という作家さんがいらして 「夫婦善哉」という小説を書かれて舞台化されて有名になる訳ですが
この、タイトルとなっている「夫婦善哉」というのは実は実在するもので 法善寺というお寺の参道にある善哉屋さんの料理で
一人前の善哉を二つのお椀に分けて入れてあって 夫婦で仲良くいただく 「夫婦善哉」という料理になったと言われているのですが
現在は ここはそんなに趣のあるところでも・・・と 正直思ってます。

でも、通りの石畳は風情があると思っています。
この近く、ビッグカメラのなんば川の通りには「自由軒」という定食屋さんがあり ここに前述の織田作之助の愛したカレーが存在するわけです。
お店でのメニューの名前は「インデアンカレー」で 実はこのカレー今普通に見る事の出来るカレーとはちょっと違うのです。
通常どのカレー屋さんでも カレーと言えばご飯をお皿に盛って 上からルーをかけて出てくるわけですが、このお店は目の前のお皿に出てきた状態でもうすでにルートご飯はぐちゃぐちゃに混ざっています。
味の調整はどうするんだ・・・と言われそうですが 全く今風のカレーでは無くさほど辛くも味が濃くも無い訳です。
まあ、ウエットな感じですが ドライカレーのような味なのです。
遠景に綺麗に盛られたご飯の真ん中に凹みがあって ここに生卵の黄身が入っています。
食べる前にぐちゃぐちゃと混ぜて食べるわけですが・・・その際に少し下品な作業が必要です。
子どもの頃やると怒られた、ソースを直接ご飯に食べるという事をするわけです。
たっぷりかけて ぐちゃぐちゃと音がするように混ぜて おもむろに口の中に・・・
この小説家が生きていた時代の庶民の味ですから 今からすれば十分にジャンクフードです。
愛想のあまりない店員さんも含めて昭和テイストたっぷりなわけです。
まあ、そのあたりは http://www.jiyuken.co.jp/history/oda.html なんかを見てもらうと・・・・
 
こんかいのはこちらの方では無く 店名が「インディアンカレー」の方なのです
こちらも HPがあります http://www.indiancurry.jp/
約60年ほど前に、法善寺横丁と呼ばれる 先ほどの写真の通りの 延長線上西側に伸びる通りに出来たお店です。
私の知りうる範囲で、甘さを強くすると辛さも強くなるという 最近では当たり前となった カレーの味の構成を作ったお店ではないかと思います。
東京にも丸の内に出来ましたのでぜひ味見ください。
今は「南店」と言われていますが この小さな店は カウンターに細い通路で出来ていて 入り口は二か所
何故ならお客さんが入るとカウンターの壁側には人が通るには申し訳ないほどの隙間しかなく 近い入口から入って座るしかないからです。

こちらのカレーはとにかく口に入れた瞬間は凄く甘く その後かなりの辛さがやってくるというスタイルです。
昔からこのお店では カレーしかありません。
あとはご飯の量を増やすのとルーの量を増やす、卵の黄身を入れるのと ピクルスを増やす程度のシンプルメニュー
他の店では ハヤシライスやカレースパゲッティ―等があるのですが・・・・・
このシンプルさと何とも言えない味わいは 中毒性の物で 暫く食べないとついふらふらと引き寄せられてしまうわけです。
この二点のカレー屋さんが 有名であり今もあるというのはありがたく、私にとってはうれしい物です。
 
法善寺は ほんの数十メートル程度の石畳の道があり そこにある小さなお寺なのですが 本当の街の中の片隅にある感じが素晴らしく 近くを通るとカメラを構えたくなります。

先ほどの善哉屋さんの奥のそばにこのお寺があるわけですが、そこから反対側にも通路が抜けていて 参道ながらこんな感じ

右側には石畳のある塀と灯篭が並ぶ道なのですが、左側は飲み屋街です。
尚且つこの石畳の終端は 商店街へとつながるという通りなわけです。
本当に待ちの中に溶け込んだお寺です。
水かけ不動があって 夜でも

こうやって水を書けながら お参りする人たちの絶えない名所です。
結構、ビッグカメラぐらいまでは 大阪に来たから来たという人も少なくないのですが 徒歩10分もかからないところにこういったところがあるので
一度来られた際には是非よられたらという 私の個人的なお勧めスポットなわけですが・・・・
 

written by HatenaSync