考えたらEO光は凄いかも!?

東京でいう所のTEPCOと同等なのが 関西ではEO光という名称でやっています。
簡単に言うと電力系のインテ―ネットプロバイダーサービスです。
NTTの強みは 各家庭までもれなくと言ってよいほど張り巡らされた回線なのですが 実はこれに似たものが世の中にはあって
それの一つが電気なのです。
発電所から どの家庭に向けても供給される電気のネットワークは広大なエリアをカバーしています。
 
各家庭へのエリアのカバーと言いますが 実はそう簡単にどこでも真似できるものではありません。
もっとも大変なのが「電柱」を立てる事。
簡単に出来そうなのですが これがなかなか難しい。
まず土地の確保で 国有地である道路であれば各地方自治体に、集合住宅などの中であれば その地主若しくは集合住宅の自治会と交渉し とちの借地契約を結ぶわけです。
簡単そうに思いますが 同じことを今からやるとなれば実は結構大変な事で、よく道路の電柱なんかでも 自転車の通行に邪魔だと思う事があるでしょう。
じゃあ、新規に立てるとなると ここに立てると自転車の通行の邪魔になるかもしれないと泣き疲れると強硬に立てたりしにくくなるわけです。
まあ、昔は良かったというか じゃあ電気来なくてもいいんですね?と言えた時代があるからこそ日本全国のネットワークがあるわけです。
携帯電話キャリアーなどでもアンテナを立てる建物との交渉に結構苦労しているようで 明らかに高くて効率の良さそうなビルなのにアンテナが立ってないなどはその交渉に失敗した等の可能性が有るわけです。
で、園田中なのですが 多くの電柱のなかには 大まかに分けで二つに区切られます。
細かい点でいえばもっとあるわけですが 殆どがNTT若しくは電力会社のもつ電柱なのです。
故に、電力会社が光ファイバーを施設する際にファイバーケーブルを施設してゆくだけで エリアを広げるための工事はずいぶん助かっているわけです。
最低限、光ファイバーのプロバイダー事業が赤字でも黒字でも無い状態になったとしても 電柱の維持費の半分はこちらから出るわけですから その分だけ電力の方は助かるわけです。
その上、もともと電柱に着いている変圧器などの状況の確認とリモートの設定となると 何らかの形で通信回線は必要となり その為にももともとある程度の範囲には光ファイバーの施設は終わっているので その空き帯域を使うところから始めれば無駄のない進行となる訳です。
まあ、電話の無い家はあっても電気の無い家はまあ無い訳で、工場などで無人のストックヤードであっても 来て作業するときの為に電気は来ているので そういう意味ではネットワークとしては電気の方が少し上になることが多いわけです。
 
じゃあ、そのネットワークを利用してなのですが NTTの場合他の通信手段 例えばISDNADSLとのバランスも必要です。
ADSLより光が安いとなれば 気が付いた人は一気にADSLから流れ込んできてしまうわけです。
ある程度施設してからならともかく、一気に来られても対応できないわけです。もちろん、旧のADSLの施設の償却もある程度終わった状態で無いと効率が悪いわけです。
ですからある程度の値段でスタートして エリアが広がるのに合わせて 施設の切り替えタイミングに合わせて 一気に動かすというやり方が効率よく この地区のお客様だけ特別とかで大きなロイヤリティとともにPRを行うわけです。
所が電力系の光ファイバーは そんなことお構いなしで工事の出来るキャパ一杯まで 地域的なバックボーンの完成に合わせてとれるだけ注文を取ればいいわけです。
Eo光であれば100M4900円という価格で光ファイバーを提供していますし それに音声の電話を取り込んでも+300円という価格で提供できるわけです。
失うものは基本的に何もなく、他の会社の顧客を取ってゆく形になるだけだからです。
逆にNTTは自分の客の入れ替えを行っているだけなので 実質的な利益は薄いわけです。
ということで、純然たる光ファイバーの施設費だけがかかった光ファイバー網が出来上がったわけです。
ロイヤリティはきわめて少ない物の そうそう変えられない固定回線ではある一定のシェアを取っていったわけです。
 
この辺りは電力系全体的な事情で
関西だけでなく中部であろうが東京であろうが同様の戦略で幅を広げているわけですが EOでは積極的にMVNOを行っています。
E-MobileWiMaxと系列に縛られない展開を行っています。
独自網でWifiのアンテナもびっくりするほどの目標で展開しています。
日本最大の3万か所って触れ込みですから そりゃー凄いわけです。
MVNOでも E-Mobileモバイルルーターを月額2500円で光ハイブリッドとして提供しています。
こちらはD25HWを使うので7.2Mが最大となる訳ですが 専用のクレイドルを使って 20時〜翌2時までを除く全部の時間で使い放題になります。
じゃあ、使えない時間はというと言えにクレイドルを置いて置いておけば クレイドルが有線ケーブルの無線ルーターとして 同じ危機に通信を提供し続けるわけです。
流石に家の外に出ると使えなくなるわけですが・・・・
それでも 毎月2500円という価格は魅力的なわけです。また、E-Mobile的にもトラフィック制限をかけたい時間帯が繋がらないというありがたいお客なわけです。
正直でも、もう少し安くても良い様な気もしますが(笑
 
他にも 長期割引サービスなども始めていて 3年ごとに3段階で安くなるようなプランも提供しています。
このあたり 長期間お客を引きとめておいた方が得になる、逆にNTT光の場合は 二年経過で割引プランの殆どが無くなり 最高額に達する契約形態で やめないだろうと高をくくっている姿勢とは対照的です。
安くしてでも囲い込んだ方が得だという これから一層固定回線が減ってゆくだろう時代を見越せば NTT光のやり方は官僚的な気もします。
恐らく、他の地域に住んでいると 電力会社系のサービスなど見ることも無い訳ですが 自分の地域に採用されたらいいサービスもありますので そのあたり参考になればと・・・・

written by HatenaSync