こんな告知がされることが最近あります。
恐ろしい事だと私は思うのですが 大きなイベントなんかで起きるわけです。
海外ではあまりある事ではないのですが 何故か日本では本来大量にデータのやり取りを行うデータ通信専用の回線が、ついでにデータ通信を行うSmartPhoneなどで使うデータ通信より安価で入手できます。
いや、SmartPhoneは常時データ通信しているからネットワークに対する負担が大きい・・・・と言うなら SmartPhoneやTabletにデータ通信専用回線を付けて売る感覚が信じられないわけです。
今一番増えてほしくないお客が 音声通信をするお客だというのなら別なのですが（笑
当たり前なのですが 世界の常識を超えてデータ通信専用の回線契約量が安いとなると 当然、それにデータ通信を任せてしまう使い方が便利だよね・・・となるわけです。
コスト的にも安い事が解っているのですから・・・・
おかげさまでPCとのセット販売なども功を奏して 驚くほどの台数の３GWifiルーターが販売されることとなる訳です。
それも今時点ですべてのキャリアが用意しているという訳ですから恐れ入るわけです。
もう一つ、これは言いたくないのですが 某キャリアの世界一単一機種として売れているSmartPhoneは 通信が前提に作られているのですがそれを支えている回線状況があまり芳しくない。
まず、繋がらない。
繋がったけどデータが来ない。
データは来るけど エラーが多発して 実効的にデータが流れない。
と、三拍子そろっての一つ目は解決を見そうなのですが 二つ目以降の解決については未だアナウンスされていません。
Wifiルーターが一気に売れたのは三拍子そろっている頃で、使えない回線に頼って高いお金を払うぐらいなら 安価なWifiルーター経由の通信で高速に使おう！！なんて事もあったのでしょう そういった方の購入も どころかそのキャリアさんがセットで販売されていたりもするような状態でした。
故に、かなりの人がWifiルーターを持っているという状態で その方々が歩くWifiスポットとなっている訳です。
携帯電話でも 基地局の配置が悪いと輻輳が起きて ２〜３の基地局からの電波を受信しているにも拘らず 複数の基地局の重なる場所でデッドスポットが生まれたりするようになってしまうわけです。
ある程度計画的に設置してもそんなことが起きるのに そんな基地局が無軌道に歩き回っていると思ってもらえばそのカオス感は伝わると思います。
Wifiを利用した 防犯施設やカメラシステムなんて展示をしていると、それらの輻輳で全く繋がらない・・・という状況が続いたりするわけです。
もともと１３ｃｈしかないチャンネルで近接したチャンネルを近くで使うと干渉する状態で、１１ｎのように近接するチャンネルを まとめて使うような使いかたをするとはなから足りないわけです。
勿論同じチャンネルに複数の端末を存在させることもできるわけですが そうすると お互いの待ちが出来る為どんどん遅くなってゆくわけです。
その上、最近の物は良くできていて 近接した基地局が使って無いチャンネルに自動切り替えで動いたりするわけですが まさか移動しながら使うWifiを想定されていないので そんなことをすると・・・なことがあるわけです。
狭いエリアでそれらが何十台と存在すると 流石にどうにもならないわけです。
その上というか 「テザリングOK」なんて端末も沢山出てくると SmnartPhoneだからと言って安心できないわけです。
もっとも、それぐらいのレベルとなると もともとの回線のベースを支えるべき３G回線そのものが 利用され過ぎで限界に到達するので 対して利用できる状態ではないのでしょうが Wifiの方はリトライも含めて 飛びっぱなしという凄い状況になるのです。
障害が障害を生み、ましてや統率がとれていないので 繋がらなくなったら 復旧不能になってしまうわけです。
そうなると 運営側のネットワークすら崩壊してしまうのです。
受付のコンピューターがWifiでつながっていたりすると もう本当にお手上げで入場券すら売れなくなるわけです。
殆どのWifiルーターで使っていない（使えない）５G帯を使うとかの知恵の一つもあればよいのですけどね（笑
５G帯は屋外で使えない周波数帯なので モバイルされると困ってしまうので 実装してないんですよね 日本で売っているやつは（笑
これは日本の携帯電話の実情を如実に物語るもので やはり通信回線料は高いという意識があるわけです。
MVNOが話題になるのもこのあたりの価格に対する意識の高さを物語っている訳です。
そして、パケットの定額による使い放題という感覚が 使いすぎが当たり前のアプリケーションなどを生み出すわけです。
SmartPhone（Android）ではサイズの大きすぎるアプリケーションは３Gではインストールできないという状況なのですが モバイルルーター経由だとインストール可能です。
i-PhoneでもWifi指定でないとストリーミング系などで動かないアプリケーションがあるわけですが こちらもWifiルター経由なら動いたりするわけです。
キャリアの規制は解るのですが 自らその解除方法を販売するという 謎な動きを見せている訳です。
回線を保護したいのか したくないのかどっちかわからないという訳です。
そして回線のひっ迫です。
Wifi禁止と書かせるほどに輻輳や混雑が問題になってしまっている訳です。
Wifiルーターなら「禁止」と一言書けば済むわけですが、携帯電話の回線そのものは禁止する事は収入を止めることもできないので バランスを取りながら続けるしかないわけです。
それでも、使う人たちがどこにいるかどう動くかわからな以上 完全なバランスは有りえないわけです。
なにか大きなトラブルが起きると 障害を発生させてしまうわけです。
障害が発生した回線より、障害を発表していない回線の方が実はつながりにくくて遅かったという面白い地域も出てきたりしたようですが（笑
「Wifi禁止」と言ったところでチェックをしているわけでも無く そもそもそれがポケットWifiルータだという事も知らずに というか知っていたとしても止めてしまうと連絡も取れなくなるので使わざる得ないと使っている人たちもいて 結局・・・な状態も なんとなく 今の携帯電話の世界を物語っているような気がします。
written by HatenaSync
