きゃー 顔から火が出る!! 「浜村渚の計算ノート」なお話し。

先日、「浜村渚の計算ノート」」というシリーズの本を購入して フィリピン旅行のお供にしたわけです。
2日目の、疲れてホテルに帰ってきて寝ているときに1時間弱で読み切ってしまいました。
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日本に帰ってから 2冊目を読んだわけです。
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まあ、軽い本なので 1時間少々で読み終わりました。
 
非常に作者は面白い方なんだと思って、今は子供にこの本を読ませている訳です。
子供の頃に 数学ってなんで必要なんだろう? 何が面白いんだろう?と思ったらしくて それをうまく書かれています。
でも、本当に面白いのはその設定で
教育の現場、いまの「ゆとり教育」が見直されている訳ですが それが行くところまでいった話で
順位を付けるような教科を廃止して、情緒を育てるという教科のみが重用される世界の話です。
つまり、社会や道徳が貴ばれて、数学や理科などは 見向きもされないどころか授業すらもなくなるという話です。
で、怒っちゃったのが 数学を愛して止まないマッド マスマティシャンの作った悪の組織なのです。
数学の復権を狙って、色々な事件を起こします。
そんなこと出来るわけないじゃないかと思いますが、実ははるか昔からこの数学者は 学校で使う教育ソフトの中に洗脳プログラムを仕込んで有って いつでもすべての国民(一部を除く)をテロリストにすることが出来るわけです。
唯一、その対象にならないのはその世代でも 海外に行っていてソフトの教育を受けていない層と、図らずもがな数学が廃止になった後 教育を受けた世代だけ。
で、中学2年の天才数学少女の ロジカルな思考が、マッド マスマティシャンの思考に同調しながら事件に対面してゆく話です。
解決・・・・とは違う、終わりを見せる話もありながら、なんだか考えさせられる独特の世界観が展開されてゆくわけです。
 
ゆとり教育」の崩壊後、改めて昔ながらの教育が見直されている訳ですが ゆとり世代に育った子供たちの学力が元に戻ることは近い将来には無いだろうと思えるのは、ゆとり世代の教育を受けた親が 子供の事を見ているからだと思うわけです。
その上、先生もゆとり世代で とても昔のように自分の世界を持って その世界にどっぷり浸かった悪く言えば変人で よく言えば熱意を持った教育を繰り広げる名物先生などを生み出すことは無くなっているからです。
まるで、それを比喩するかのようなこの世界観でもあるわけです。
その象徴としての「数学」なのですが、この計算ロジックがというより 考え方を教えたいと まるで数学好きの先生が 「なんで数学の面白さが解らない!!」と言っているかのように投げかけてくるわけです。
数学で無いと思われる物、例えば作中に登場する「ルービックキューブ」も数学的に考えると・・・・とか もう好きで好きで仕方ない人が書いているような気がします。
いわゆる マスマティックマニアな面もちらほら・・・
それでありながら難しさは全くなく 1時間ほどで読んでしまえるようなライトノベル風に仕上げてあるわけです。
いやはや、いい年をしてと思うのですが 若いころを思い出してしまう話でもあったわけです。
 
で、なのですが
Twitter
「浜村渚の計算ノート」って 結構好きです。この本読みました??」
なんて、呟いたわけですが
「読みました(^^)/」
なんて フォロワーでない人からお返事を頂きました。
誰だろう?と思いながら Twitterは基本携帯なので
「なかまー もうすぐ三巻発売です(文庫)」なんて 気軽に返したわけなのですが・・・・
どうも、名前に引っかかりがあって どこかで見たことがあるのですが・・・・ の名前が「青柳碧人」さん。
しかし、こんなこじゃれた名前の人には知り合いなんて・・・・ で
「あっ!」
「読みました(^^)/」じゃないでしょうあんた(大阪弁で失礼)、「書きました(^^)/」が正解な人なのです。
つまり作者様です。
ああ、名前に様を付けてない・・・・・
ああ、恥ずかしいッたらありゃしない 顔から火が出そうです・・・・・・
 
皆さん、お勧めですよ!!


written by HatenaSync