電波は限りある資源なのです

携帯電話は電波によって繋がっています。
そして、その電波に関してはここの所話題になっているように国から借りないとだめなわけです。
誰にでも貸すという訳ではなく、この電波を使って多くの人に利便性が上がるという企業に対して貸し出しを行うわけです。
最近話題になったと言えばやはり ソフトバンクの900Mhz帯の割り当てで これは「プラチナバンド」と呼ばれる電波で 周波数が長いので 透過性が高く都心部のビルなどの障害物がある場所でも透過率が高いので電波が来ないという状況には陥りにくいわけです。
もう一つ、透過性が高いという事は到達距離が長いために高い場所に大型のアンテナを立てるとカバー範囲が広くていいわけで たとえば山岳部などユーザーが少ない割に広いエリアをカバーしたい場合などに非常に有効で この名前の「プラチナバンド」はこういう意味で貴重で得難いものという言葉に負けないものなのです。
 
じつは少し前までは、2Gこそ携帯電話に向いた周波数帯だ!!と言っていた時代もあって これはパケット通信によるデータ通信が盛り上がってきたころで 少ない大規模施設で広いエリアをカバーすると 一つのアンテナあたりの接続者数が増えすぎてデータ転送速度が 人数で割り算されて上がらなくなっていったわけです。
例えば 10Mの速度の通信を10人で同時に使えば1Mになって100人で同時に使えば100Kという風に 利用人数で減っていってしまうわけです。
PHSのマイクロセルというのは数百メートルしかカバーできない故に その中に同時に接続できるユーザー数がせいぜい数人となり みんなで割っても速度がほとんど落ちないという利点があるわけです。
まあ、それも理論値が75Mにも達する最近の事であれば 人数が増えることによって落ちる速度よりも まずつながらなければ話にならない・・・・という状況で プラチナバンドに回帰したわけです。
 
2Gしかもっていなかった(実際は1.5Gもあるが)ソフトバンクは900Mも得たことで「つながらない」から脱却できると気勢を上げているわけです。
ところが、電波の性質が前述通り違うので なかなか計画通りいかないというか 思ったより遠くに飛ぶので実測しながら隣接するアンテナを順番に立ててゆくしかないわけです。
この辺り経験があっても実際に建物の遮蔽度などから 実測なしには進まずに どのキャリアも電波測定車を用意して 実測しながら進めるわけです。
DOCOMOKDDIも既にその段階は大半終わっていて 昔から900Mを持っているので流す電波の種類を変えるだけで同じ周波数で同じ出力であれば 同じことになるので 問題が出にくいわけです。
故に、LTEがつながらないものだから「希少性」という意味で「プラチナ」と言うんだという悪口も判るがしょうがない部分も理解してあげてほしいと思うわけです。
もう一つ850Mの電波干渉の問題があり全部の周波数を今のところ使えないので5Mしか割れない状態での展開が続いているわけです。
まあ、テレビで「つながりやすくなった」みたいな宣伝を打つことそのものには問題があるとは思いますが。
ともあれ、これというのも宮内氏の言葉を借りるなら「2GHz帯で長く3Gをやってきたので経験は我々の方があり・・」という通り 2G帯ではどこにも負けないネットワークを構築できていればよかったのですが 「繋がらない」もしくは「通信ができない」という評判があまりにも高いものだから 「プラチナバンド」が 今後のソフトバンクを救うキーワードとなったわけです。
 
一つ目の「繋がらない」に関しては 「プラチナバンド」の普及でそう遠くない時期に期待が持てるわけですが 今までの2G専用の端末を持っているユーザーにとっては全くの効果を期待できるものではないわけです。
新しい端末を手に入れるまではしょうがないのでこれで我慢しようという訳です。
「プラチナバンド」とは無縁なわけです。みんなが良くなるなってことはないわけですが6割がiPhoneなので そのユーザーは恩恵を被ることができるから良いだろうという訳です。
2Gオンリーのユーザーはお気の毒という訳です。
ですが、その後ろ つながるけどパケットが流れないもしくは通話ができないという問題なのですが 前述した900M帯でほかのキャリアがかこに経験したのと同じ問題となのですが なぜ、2Gが良かったのかの話に回帰するのですが
急激にユーザーを増やしたソフトバンクはそれも都心部に集中して販売を行ったがゆえに 一地区に集中し過ぎたユーザーがぶら下がるアンテナに対して多すぎて 10Mが100人での例と同様 速度が落ちすぎてつながるけど通信通話ができなくなってしまったわけです。
これは災害などによって 電話がつながらなくなる状況と同じです。
これもかわいそうな話なのですが 急激に増えたことにより そのカバーを完全に行う時間が与えられずに 一つのアンテナの出力を大きめのアンテナで受信して再発信するリピーター基地局の設置なども大規模に行うと 一つのアンテナにぶら下がるユーザーの数を面積が広がった分増えて 辛くなるものの、一度電波状況が回復したところの電波を止めて基地局の設置のし直しっていうのも難しいことから この基地局の入れ替えもすばらしい速度では進んでいないわけです。
 
事情が事情だからしょうがないとは言いたいのですが、ユーザー目線でいえばちょっと納得いきにくい点ではあるわけです。
まあ、今までも我慢して使ってきたわけですから しょうがないしょうがないとユーザーは思っている訳でしょうし みんなが900Mに行ってくれれば 2Gが空くから結果的に恩恵に預かれるという訳で静観しているわけです。
これ以上悪くはならないのだからと・・・・・
 
ところが LTEの展開を意欲的にやるなどの発表をここ数日二転三転しながら発表しているわけですが 残念ながらソフトバンクに打ち出の小槌は無いので LTEの展開には実はちょっと問題があるわけです。
LTEの展開を高速に行うには 今までの話の流れ通り2G帯で展開しなければ 900Mでは今のところ割り当てる周波数が無かった訳です。
勿論、そろそろ使えるはずなので実験しながらの展開と・・・・って言っているとさすがに間に合わないのです。
いつかLTEがつながるかも(笑 なんてのはさすがにお客が怒ってしまうのはLTEの料金プランが採用されてしまうからです。
じゃあ、2Gでも展開となるわけですが 最初に帰ってもらえばわかりますし これも宮内氏の言葉を借りると「「山手線の中は正直言ってパンパンの状態、そろそろ限界の状態にある」という3Gの窮状なわけですが・・・・
それでも LTEをはじめないとだめなわけです。
では・・・と 
「2GHz帯の20MHz幅×2のうち5MHz幅×2の3Gを停波させることで、空いた5MHz幅×2をLTEに転用し、LTEサービスが展開できる」とこれも宮内氏の言葉。
2Gを停波してLTEに割り振ったと。
この二つの言葉を同じ文章内に盛り込んだセンスに脱帽だが この二つの言葉には大きな矛盾があるわけです。
現在の電波全体を使っても パンパンで限界の3Gの電波を1/4止めてこれからLTEを使うiPhone5の為だけに割り当てますといったわけです。
しつこく言いますが 現状のままでパンパンな電波を減らしたよと言っているわけです。
これをみた3Gユーザーはどう思うのでしょうね??
まず、スタートしたのは「品川から新宿まで」なのですが この辺りの電波状況はどうですかね?? 特に3Gユーザーで900Mに対応してない端末をお持ちのユーザさん。
 
私の言っていることが真実かどうかはわかりません。
例えば 実は2Gの一部を使わずに温存していたのでそれを使うので今まで以上に悪くならないというなら そんな失礼な話はないわけです。
なぜ、つながらないと言われながらそれを使わなかったと突っ込まれるだけです。
900Mでカバーしたので その地区はOKというにも今までの端末の 機種的には大半が900Mに対応してないので その人たちが困るのと、データの速度を優先するために 優先的に2G帯を使うので そこまでは空かないのです。
2.5G帯や1.5G帯の端末はないので ここにオフロードすることもできないわけです。
最後に、また言葉の参照ですが
iPhone 5がたくさん売れれば、2GHz帯でLTEを展開しやすくなる」
という発言。
つまり、2G帯の他の端末よりも優先すると言われれば ちょっとiPhoneで無いユーザーの気持ちも考えましょうよと 他人事ながら言ってしまいたくなる私はおせっかいなんでしょうね。
勿論、こんなこと言われても ソフトバンクさんが直接言い返す方法もないわけで 無責任な発言と言われてもしょうがない訳なんですけどね・・・・
もとの現行は ケータイ インプレスの記事よりからなので、必ずしも宮内氏がこのまま語ったのかも私には確認の方法もないわけですが・・・・

written by HatenaSync