レベルが合わない・・・・

Twitterなどでは書いている訳で 大した話などでは無いのですが 日本は対価に見合わないサービスを求める節があります。
例えば、牛丼屋さんで290円の牛丼を食べていて 店員の態度が気に入らないと慇懃無礼に怒鳴っている人を見るのは見るに堪えないわけです。
基本的にはサービスというのは対価に見合ったもので 金を払わないものは十分なサービスを受けるも事が出来ない訳です。
世界ではその考え方がしっかりしていて 飲食店などでチップがいるなんてのもそれを物語っている訳です。
最下層の価格の食事にサービスを求めるというのは 日本人のいいところで・・・なんてのは間違えで こういった事が起きたのはそんなに古い話では無い。
基本的に定食屋がそうだが 「安いんだからサービスなんか・・」なんて一杯飯屋が昔からあるのです。
特に私なんかは下町の育ちなので そういったところの洗礼を受けていて 店主が客を怒鳴るなんて日常茶飯事でした。
といっても、頑固おやじがこだわりの食事を作って それ故に食べ方にまで口出ししようという物では無く
安いんだから 魚の粗を使ってちょっとでもうまいもん食わせてるんだから我慢しろというレベルの物。
下手をすればこれは食べ物なのか??なんてものまで入っていたりするわけです。
今になってみると当時珍しかった深海魚も 今では十分高給で珍しい食材とはなっているのですが・・・・
 
じゃあいつから?となる訳ですが
日本人は何でも努力と工夫で何とかしようとする勤勉さがあった時期があって(最近はぐっと減ってマニュアルによる展開にしか見えない)そのせいで 電化製品でも同じ性能の物を安く作るとか 複数の機能を合わせて1台分+α程度の価格で販売するなど 独自性を持たない商品のテイン会でスタートしたわけで その時に国民全員が中層階級に成るというのを目標にしたことから 全体的にそういう発想になったのかもしれません。
日本では高級だった「レストラン」を百貨店の上層階に出して ちょっと高級な洋食屋として運営し 中層階級の贅沢をするときの食堂とし
その後、レストランを家族レベルまで引き下げた 「ファミリーレストラン」で ほんのちょっと高いだけのレストランを作り普及させたわけです。
同じスタイルの店が並ぶと 当然過当競争が始まり 食材の価格や提供価格に差が付かないものだから 今度は従業員のサービス競争となり サービスそのものは一流店のそれがあるので それをスタイルだけ真似たりとして 導入してゆくわけです。
お蔭で 子供が走り回り 泣き叫ぶ状況で 背筋を伸ばして給仕するという見ていてもおかしい様な状況が形成されるわけです。
ただ、それも今は昔で
ファミリーレストランによっては まあ海外にもビュッフェスタイルというのはあるわけだが 日本では「バイキング」と呼んで
酷い所では注文時にしか店員の姿を見る事も無く 水も食べ物を置いてある所から自分で取るしかないというスタイルで 既にレストランと呼ぶのもあれなわけです。
嘆かわしいというのは簡単だが 実際にそちらで料金が安いほうが人気があってお客が来るからこそそうなっている訳です。
つまり、ユーザーのライフスタイルに適合してるわけです。
日本もサービスでは無く、それを料金で割るという考え方になりつつ割るわけです。
故に、前時代的な発想で 牛丼屋さんで怒鳴っているいい年したおじさん方はみっともないわけです。
時代に付いていけないからこそ その年でこんな昼ご飯を・・・とは言えずに私がそこにいる訳ですから まあそれを解って安いほうを選択するならいいとは思うのですが そうでない人がいるという事に引っ掛かって そして注文する方が偉いという そんな考え方にしがみついているからそうなっているのです。
 
KDDIは携帯電話の販売に対して アルバイトでは無く契約社員を多く契約して当たろうとしています。
アルバイトでは商品知識もなく 売りっぱなしでとくにSmartPhoneにした途端料金が高くなったなどのトラブルが絶えないからなのです。
故に、教育した店員を用意して誤解の無いように・・となればこういう方向なのです。
それに対してSoftbankさんはというと どちらかというと販売店さんにお任せパターンが多くて ドンキホーテなんかにも出店が出ていたりします。
入口の所で 若い女性に呼び止められると「お兄さん SmartPhone・・・」なんて見え見えの どう見てもお兄さんに見えない私に声をかけてきたりするわけです。
まあ、お店がらちょっと若向きの店なので 今風の化粧の濃いタイプの女の子が多いわけですが どう聞いてもあまり実は詳しくない。
i-Phoneが好きでよく使っている事はよくわかる程度です。
考えてみればSoftbankの販売方法は理に適っていて、難しいSmartPhoneの販売を一機種に絞ることで 吉野家が牛丼で成功したパターンと同じ 単一商材にすることでサービスの質を向上させるという原理に沿っている訳です。
ですが、その周りの店が牛丼を含めるバリエーションで勝負してこられると・・・となると話が変わってくるわけです。
現在ソフトバンクは同じ状況に立たされている訳なのですが。
まあ、それでもその子たちは果敢に販売にチャレンジしてゆくわけですが その辺りで料金の違い等説明の漏れていることも多く だから高くなるんじゃないですか?という質問にも「そんなことないです」と真顔で答えられる辺りが凄いのです。
相手の使い方が音声しか使わないような人が「そんなことない」わけないのです。
故に、問題が発生するわけです。
 
ここで こんなはずではなかったと文句を言う人たちなのですが 今までの常識で売る側が教えてくれるのが当たり前というスタンスに立っている訳です。
勿論、売る側は買う側に解りにくいように料金体系を作っている訳ですから当たり前なのですが じつはそれが解らないというのはかなりまずい所にいるわけです。
価格COMで商品を比較して買うのが頭の良い買い方なんて書いている人がいますが そのこと自身は否定する物では無いのですが
じゃあ、その調べものにかかったコストはどうですか?なんて視点は無い訳です。
それを使わなければパケットを使わず請求が来ないとするなら かなり高い物についている訳です。
定額だから関係ないというなら 何故定額まで使わないといけないかという答えにはなってないのです。
じゃあどれぐらいで定額の方が得をするかに関しては 多くの人が解ってなくて 使えば定額が安くなるというひどい基準なのです。
ですが、ユーザーが調べ 知るという事が買い物をするという事で 解らない人は余分にお金を払ってサービスを受けるという形になる訳です。
これもコストと価格のバランスゲームなわけです。
KDDIのやっているのは 販売側がレストランの例で言えばサービス競争をする時期のファミリーレストランのようなやり方で どちらかで比べるとソフトバンクは 過当競争を越えてビュッフェスタイルになったファミリーレストランを見ているような気がします。
確かに理想的には サービス競争をしていたころのファミリーレストランの方が好ましいとは思うのですが実際のところ そんなことより・・・・なわけです。
良いほうが人気を得るとは限らなくて 客層のレベルにあっていることが良いわけです。
逸れこそ厚化粧な女性店員の方で すました美人より好まれるような客層なら・・・なんて思うわけですが
結果的には・・・どうなんでしょうね?
written by HatenaSync