バラエティに水を差すほど野暮ではないと思っていたのだが・・・・

現在、19時20分ごろなのだが 「ほこたて」という番組をやっている。
ピタゴラスイッチのような連続装置を使って たこ焼きを作るという対決をやっている。
そのこと自身は 全くくだらなくはあるが面白い企画として見始めたわけです。
バカなことに熱中するというのは  まあ、私が否定すると最も矛盾してしまうからだ。
いつもバカなことに熱中しているからだ。
 
だが、問題はそんな事ではない。
「たこ焼き」を作るのなら ちゃんと「たこ焼き」を調べたうえで作るべきだろう!!
少なくとも「たこ焼き」といえば大阪発祥であるという事は間違いない。
「ラジオ焼き」から生まれたものであるし 発祥の店も残っている。
その上で、言っておくが
大阪のたこ焼きに「キャベツ」はどこに行っても入っていない。
もし入っているとすれば 夜店などのてき屋さんが全国を回っているので出てきたり 全国チェーン店でほかの地区で生まれた似て非なるものを逆輸入して作ったものだけだ。
 
なぜ、キャベツを入れないか
当たり前である。
小麦粉にキャベツを入れると キャベツの水分が勝ちすぎるのだ。
水分が多すぎると 生地がその水蒸気の圧力に負けてその圧力で丸く固まるという原理原則から外れてしまうからだ。
たこ焼きと言うのは 中が中空にできているべきものなのだ。
じゃああのたこ焼きはとなるのだが 昔「たこ焼き論」を展開したときのものを見ていただければわかるが
一つは中まで埋めてしまうとその半円を二つくっつければ 丸くなるというものに近いのだ。
もう一つ、記事の粘度を上げて膨らし粉を入れればふくらますことなど簡単だ。
豚まんなどのようにだ。
じゃあそれでもいいじゃないかとなるわけですが 問題はその膨らし粉の風味だ。
どうしても苦味が残るので 濃いめの味でなければその味が残ってしまうのだ!!
その解決策として思いついたのが 濃厚なソースやマヨネーズをたっぷりかけてごまかしてしまうという手法。
もともと、たこ焼きは生地に醤油を入れた状態で焼くために 味付けは必要ないのだ。
それでは使えないのでこういったことになるわけです。
キャベツが入っていれば お好み焼きとたこ焼きの違いが 形しか違わないのだから 別な料理である必要すらないのだ。
 
そのぐらいの事は大阪では子供でも分かる理屈だ。
いや、今の子供は判らないのかもしれないが・・・・・
つまり 「たこ焼き」と言うのなら最低限それぐらいは調べてからやるべきだ。
東京で番組を作るなら もんじゃ焼きでも作っていればよいのだ。
大阪の食文化を 怪我しながら番組を作る必要などどこにもないのだ。
判らないのなら使うんじゃないという事だ。
 
外人が日本の和服を変に来ているのを見て 笑える時もあるが それが職人が心を込めて作った織物だったらどうだろう?
はっきり言って 嬉しく思うはずはないはずだ・・・・
いま、ちょうど出来上がりを見ているのだが・・・・・
食文化を汚すのもいい加減にしろというレベル。
これでできたとか 焼けてますとか そういったことを評価するようなものではない。
もう本当に 気分が悪いです。


written by HatenaSync