中国での通信環境

中国に行くと 通信でいくつか困ることがあります。
 
SmartPhoneの普及と同時ぐらいにパケットの利用が当たり前になり海外旅行時にも使えるように制度が変わっています。
多くのキャリアは 海外でのパケット定額を提供し
1980円〜2980円の間での 1日単位の定額料金を提供しています。
故に、海外に出ても そのままSMあrtPhoneを使い続けることがそんなに抵抗なくできるようになったわけです。
そのうえLineやSkypeのような 無料通話ソフトを使えばこれは日本国内にいるのと同じように通信ができるわけです。
短期買いの海外に観光で行くなら困らない良い時代になったわけです。
 
で、今回は広州あたりに移動していたわけですが
広州東駅は 広州でも最も賑やかな場所の一つで 中国各地、香港に向かう電車のターミナルになっています。
勿論、地下鉄もなのですが・・・・
で、中国での通信で私はグローバルモデルのGalaxy Noteを使っているのでこれにDOCOMOの契約SIMをさしてローミングしたわけですが
まあ、遅いのです。
どれぐらい遅いかというと 「パソコン通信」と言っていた時代と同等ぐらいに遅いわけです。
何故に?? 中国だから?? と言うわけではなく 3Gが繋がらないからなのです。
一般的に言うGSMという方式で接続されているので まあ、びっくりするぐらい遅いわけです。
確か9600bpsが理論値の最大速度。
速そうに見えますか?数字がおっきいから いやそれがそうでもなくて
今の〜Mというのは1000Kでこの9600bpsの単位はそれに直すと 9.6Kとなり75MとかいうLTEの速度と比較しても遅いことがわかると思います。
 
何故にこんなことが起きるのか?
中国はインフラ整備が進んでない??!!ということではないのです。
中国では独自の方式の3Gが進んでいて 日本や海外で使われているHSDPAなどの3G規格はあまり採用されていないのです。
もちろん、全然ではなくて W-CDMA方式の3Gが提供されている地域もあるのですが 周波数の問題かもしれませんが私のいた広州の場所ではなくて 遅い通信に悩まされることとなったのです。
中国で高速のモバイル環境をどこででもとなると(といっても都心部だけ)中国で使われている規格の端末が必要となるわけです。
恐らくそんなことを知らない旅行者はこの通信の遅さに驚くと思います。
でも、この場合はただ遅いだけで 実は日本と同じサービスがちゃんと受けれるわけです。
 
モバイル通信がダメだったとなると 固定通信にチャレンジとなります。
キャリアの提供するWifiスポットや ホテルや大型施設などにはけっこうWifiがあるので接続してみましょう。
接続しての操作は基本的に同じです。
こちらは国際標準なので 特別な何かは必要ありません。勿論、キャリア提供のものはそれ以前に利用するための契約が必要なわけですが・・・・
で、接続して作業を始めると できることとできないことがある事に気が付くでしょう。
たとえば、日本のニュースサイトを見ると 「ご覧の地域では見ることができません」とか言われることとなるパターンがあります。
こちらはRADICOなどでもそうなのですが接続場所からサービスを限定しているものなわけです。
何故そんな事をとなるのですが、理論的に考えると当たり前で 新聞などは広告収入で運営しています。
たとえば「牛丼の吉野家280円」と宣伝しても これは中国で見てもらってももうけにはならないわけです。
帰ってから食べるかもしれませんが 地域で区別している場合にはその地区からアクセスする人の多くは中国人なので 広告見ても使ってくれない人にはそれを原資に運営しているサイトは見せないというわけなのです。
これは中国にかかわらず アメリカに行ってもなったりします。
 
もう一つは、たとえばTwitterFacebookというような人気のSNSへのアクセスができなくなります。
携帯電話ではおそいもののアクセスで来て 後で写真を見ようとホテルに帰ってPCを開いても見ることはできないのです。
どうなってるんだ・・・・
これは中国国内の限定されたことで「金盾」と通常言われているサーバーが 中国国内と海外との間に入っていて こちらで監視をしているのです。
そして、中国国民が見るべきでないと思われるサイトやデータへのアクセスを監視遮断しているわけです。
その中にTwitterFacebookが含まれているわけです。
アクセスできないサイトがあっても中国だからということであきらめるしかないのです。
でも、ネットワークに対する ちょっと高めのスキルのある人たちはそれでも超えてゆきます。
例えば、VPNといわれる接続方法で日本国内もしくは中国以外の外国に対して バーチャルネットワーク網を作成し そこのネットワーク経由でアクセスする方法。
私の場合 複数の接続ポイントを作ってあるので そこ経由でのアクセスが可能です。
もう一つ、リモートデスクトップソフトを使うという方法で LogmeinやSplashtopのサーバーソフトを自宅PCにインストールしPCを起動したまま中国に行って ブラウザや専用のクライアントからリモートコンソールに接続する方法です。
どちらも 日本からアクセスされた扱いとなりデータは暗号化されて自宅までは伝達されるので サーバーのkデータ制限には引っかからないのです。
(ただし、アクセス状況によっては接続そのものを遮断される可能性も)
この具体的な方法に関しては あまり氾濫しても困りますし 知識のない人がやるとセキュリティ上の危険を増やすことになるので わかる人だけが自分で探してやってください。
 
中国はやはり共産圏の国で日本とは違います。
ほかの世界の国とも違うことがあります。
行く際には この違いを意識すれば通信での問題も理解しやすいかと・・・

written by HatenaSync