ゲーム機と連動する車

車の話題が続くのだが
家庭用ゲーム機のレーシングゲームに、実写の走行データを当てはめることができるという機器が出るようだ。
対応はトヨタの86といわれる車種のようだ。
 
実はかなり以前に書いているのだが
OBD2という 車用のインターフェースが存在する。
最近の電子制御の車種は 車体からの信号を統一して 外部からチェックできるようなコネクターがついていてそれを介して情報を得て修理などに役立てるようになっている。
勿論、各車メーカーは統一したものの上に独自のプロトコルを載せて 細かいチェックなどを行えるようにしているのだ。
まあ、それでも統一部分に関しては今でも存在するので使えるのです。
ここには エンジンの回転数や車速などの情報も返してきますし
燃料の量やガスの薄さ アクセルの開度なども得ているようです。
車種や年式によって得られる情報は異なるようです。
 
現在の車のレースゲームはかなり詳細なデータが入っていて、コースなども実際のコースそのもののデータを得ています。
天気が悪くなった時の コースの劣化までシュミレートしているようです。
それに実際の車の走行データを入れれば かなり詳細に再現することができるようになるわけです。
中に加速度計などを付けていればそのデータはかなり詳細なものとなるでしょう。
 
もともと、ODB2のデータはシリアルの2400b程度の出力です。
G単位のメモリーを搭載していれば 数十日間の記録は難しくないわけです。
そんなに一日中走っているわけでもないでしょうから。
 
前述したとおり
ODB2は既にアダプターが販売されていて SmartPhoneなどで受信できるタイプのものもあります。
アプリケーションによっては実際の地図の上に自車位置を表示して記録を取るタイプのものもあります。
そういう意味では、今までできなかったわけではありません。
というか、こういう勝負を挑むと家庭用のゲーム機の不利さが露呈するわけです。
 
SmartPhoneであれば 実際の地図データと位置情報、そして車の挙動(いわゆる加速センサー)や車の情報をBluetoothのODB2アダプターなどで拾うことも難しくありません。
実測データをそのまま反映できるわけです。
走れば走るほど路面データは蓄積されて いつのまにか自分と勝負できるカーゲームさえもできてゆくわけです。
この辺り、ゲーム機ではいかに苦労しても再現しにくい部分なのです。
 
ゲームセンターのゲームが廃れたのは 家庭用ゲーム機が高性能になったからと言われています。
そして家庭用ゲーム機が廃れたのは SMあrtPhoneが高性能になったからと
SmartPhoneは単に高性能なだけではなく 通信機能を利用した使い方が出来ます。
今の機能でも、同じ峠で他の人と走行を比較するなどのデータ共有を行うことも実は可能なのです。
エイリアスともいえる他の方の車の走行を追いかけて走るなども すでに技術的には可能になっています。
連動という意味では SmartPhoneもそれに搭載されるゲームも 非常に親和性が良いわけです。
 
今の広告では ゲーム機との連動ですが こういったアイデアは間もなくSmartPhoneでより強い連携機能のベースとなることでしょう。
汎用のOBD2のアダプターとセットにして ゲームの連動を謳えば SmartPhoneは非常に優秀なゲーム機となります。
なんせ実走データの蓄積から作られた物ですからリアルさが違うのです。
ゲーム機との差がなお開くという結果になるのでは・・・
とリリースを見ながら思ったわけなのですが・・・・

written by HatenaSync