先日、ふりかけを購入した

ふりかけなど 記憶にある限りかなり前にしか購入したことがない。
 
独り身の私としては 朝ごはんというか食事は悩みの種である。
幸いなことに実家が近いので 朝ごはんの半分ぐらいは夕食を食べに行ったときについででおにぎりを作ってもらったりするわけだ。
ところが、一切の食糧を持たない我が家の冷蔵庫は いただいたおにぎり以外の食糧を私に提供してくれることはない。
遅刻遅刻〜と 咥えながら車を運転することもあるので その際には手で取ることのできないおかずは役に立たないので そういったものも買えない。
けっか いつもおにぎりだけもむしゃむしゃとなるわけだ。
もちろん、いろいろ考えて 佃煮昆布などを入れてくれていたりするのだが 一晩超えるとご飯の湿気で味が薄まり味のアクセントとはなりえないわけだ。
 
で、何かと思ってスーパーをうろうろしているときに買ったのがふりかけだった。
ところが、最近のふりかけは 小袋入りか大袋入りが主流だ。
小袋のほうは お弁当などと一緒にもっていって・・・というもので 会社の女の子のお弁当などには時折乗せてあったりする。
食べる前にご飯の上にかけれて便利なんだろう。
大袋のほうは家庭用で 子供が数人いたりすると大変なことになることだろう。
ところが、我が家は私一人なので そんなに大きな袋を置いておくこともない。
ゆえにボトル入りで、塩のように使うときだけふたを開けて 必要な分だけかけて使うようなものがほしかったのだがなかなか見つからないのだ。
最近謎なのが スーパーなどに行くと洗剤などがそうなのだが 詰め替え用しかなかったりする。
私のように一人暮らし一年生には 元のボトルがないので詰め替え用だけ売られても困るのだが・・・・
 
話がそれたが 見つけたのは小さなプラスチックボトルのふりかけである。
最初に見た瞬間は ごま塩のボトルで まあこれで我慢しようと思ったのだが 実はそうではなかった。
と、同時に懐かしい気持ちで心の中がいっぱいになった。
ご存じだろうか「マルミヤの三食ふりかけ」というものだ。
 
円形のボトルは中で ピザを切るように中心点から放射状に三つに区分けされている。
ふたは 回転するタイプで 各三つの部屋のところに 穴が来ると中身が出るという単純な仕組みである。
で、その三つの部屋には
最初に間違えた ごま塩
二つ目には のりたま
三つめには たらこふりかけ
の三つが入っている。
つまり、一つのボトルで三つの味が味わえるのだ。
 
これを聞いて 素晴らしい!!なんて思えるのはおそらくメーカーの人なのではないだろうか?
子供心にこれには 良い思い出ばかりではないのだ。
貧乏だったということもあって 必ずしも食卓に並ぶというわけではないが 多くの期間は我が家のテーブルの上にこれはあった。
そして、姉弟とも大好きだったのは まず、のりたまである。
新しく買ってもらったときはのりたま食べ放題なのである。
そしてうれしい期間は一週間は続かない。なくなってしまうからだ。
そして、父親などがすでに食べ始めていた たらこふりかけに移る。
今ではおいしいとしか感じないが 心持 苦い感じの味を子供が敬遠したのだろう。
そして、それを食べ終わるとごま塩に移るのだ。
 
説明する必要もないごま塩であるが 粉になったのりたまの残骸などが容器の中にいて 回転式のそそぎ口は密封度が悪いのであまり振るとそういったものが外に出て汚れてしまうのでこの容器はあまり振ることができない。ましてや下品だし・・・・
で、振らずに使うと ごま塩の場合顕著にごまが先に出てしまう。
ゴマなら香ばしくてなんとなくごはんに合うと自分に納得させてたべ進めるわkだ。
しかし、そこから数日すると 容器に残るのはわずかなゴマと塩だけになる。
こうなると少し位振っても ごまが沈むことはなく 見る見る間に塩だけに変わってしまう。
ふりかけの容器の底に塩だけが残ることとなる。
塩なら、この容器からかける必要もないのだ・・・・
 
なくなるまで新しいふりかけは買ってもらえない。
しかし、塩だけをご飯にかけるのも嫌だ!
と、子供心の葛藤があったわけです。
で、なかなかなくならずに テーブルの上にも出てこなくなって ふりかけが食べたいと思ったとしても食べる音ができないわけです。
頑張って食べてと思うのだけど なかなか進まずに・・・
 
いま、見てみると 中ではごま塩が最も魅力的でたらこもそれに準じてよいのである。
のりたまは少し甘すぎてしまうのだ。もちろん感覚の中であるが。
いまなら、どういう減り方をするだろうと ボトルを見ながら子供のころの記憶に触れてみたわけである。

written by HatenaSync