ジッパの種類と日本の技術

近くに、鞄を作っている人がいますので話を聞くと、やっぱり「ジッパはYKKで無いと・・・・」と買って良く言われます。
少しぐらい、動きが渋かろうと 別に良いのではないかと・・・ ブランドもんの鞄じゃあるまいに 中国製が安いんだから・・・・と思っていました。
しかし、自分が身を持って体験しようとは・・・・
展示会は多くのカタログを持って移動します。すでに、初日を終え 減らしたつもりでも数十枚のカタログが鞄の中に入っています。
しかし、それを持ったままでは辛いので、いつもロッカーに預けて手ぶらに近い格好で出歩きます。
ビッグサイトのロッカーの場所は、多分全部覚えているぐらい(秋葉原も 秋葉原は線路沿いの裏側のロッカーが安いです)良く使います。
その後困るのが、実はカメラ。
カメラはFZ−1を使っていたのですが、これは非常に重宝します。
なぜならフラッシュを炊かずに写真が取れるから、しかし、格好がいかんせんカメラ然としていて 写真を撮らないで下さい攻撃に遭ってしまう。そこで、FX1を手に入れました。
FX1はモードダイヤルさえ気をつけていれば、手ぶれ防止が利いてフラッシュが使えない状況でもなんとか写真を撮ってくれますし、攻撃を受けた時には撮り終わっているという利点があります。
しかし、それでも空気というわけには行かないので入れ物が必要です。
で、ご飯を食べる時なんかが、私の貴重な更新タイム(の割にあちこちでやってないか?)PCから離れる生活なんて耐えられない!! ので一緒にお持ち運び。
今回は、全てを一つにしようとリュックサック一個、その後の事を考えていませんでした。
というより、鞄の適当なものがなく 3個ばかり買って満足できずにいました。
ユリカモメへ乗り換えるために、新橋を歩いていると 出店の鞄屋さんが・・
消費税抱合価格に対応し、1050円均一。
ご存知のとおりパナソニックのRシリーズは、小型で軽量 いいこと尽くめなのですがいかんせん小さく 標準のパソコンバッグではどうにもこうにも美味くない。
そこで、小型で緩衝材の入ったバッグで 横に名刺の入るポケット(これ重要です、展示会でいちいち名刺入れ出してられません) 携帯電話ポケット(FX1の入るね 昔ながらのストレートポケット) それと、チケット(飛行機の)横に入るポケットのついた鞄が。
一応、中国製品の品質も知っているので ジッパや裏の縫い目もチェック。
まあ、デザインはともかく満足のいけるものでした。
1050円なら今回限りで良いや・・・・と購入。
ユリカモメの中で、いそいそと荷物を移して悦にいっていました。
どころか、ユリカモメの中で鞄の話をいそいそと書いていました。
で、到着して チケットを交換したり色々と、そして、展示会場に入って
いけない習慣なのですが、展示会場では大きな紙袋をどこでもくれます。
でも、それを貰うまでの間は、会場案内やそこまでの貰ったパンフレットを入れれるように 20cmぐらい鞄の蓋を開けておきます。
そこにごそごそとかみを入れてゆくのですが、会場入ってすぐ まだ、地面にじゅうたんが引かれてないところで、「ばさっ」と紙の落ちる音。
なにかと見渡せば、自分の鞄がワニのように大きな口を開いています。
唖然としました、こんな経験は初めてです。
方から下げている鞄が口を開くなんて・・・
勿論、不注意ですが、それでは済みません。
地面に音を立てて、転がったCF-R1を拾い上げてとりあえず鞄の中に。
で、そこで中をあけて確認したりはしません。ここで、開いて何かあると仕事にならなくなる可能性があるので 外側が傷一つついていないことを確認するとそのまま閉まってしまって 展示会場に乗り出しました。
時間をかけて展示会場を廻り、気になるところは残ったものの、一周しこーひーを頼んで席につきPCの蓋をあけます。
常にスタンドバイなので、“ピ”と音を立てて立ち上がります。
少し安心したのですが、画面は出てきません。
左の上から、右の下まで斜めに大きなひびが入っています。
そのひびが、下で何条にも広がっています。
目の前が暗くなりました。
時計を見ながら、秋葉原に帰る時間があるかを計算、ジャンク屋で何とか液晶だけは確保して・・・
パナセンスの電話番号は?! 100円払ってインターネット端末に飛びつく。
時間も、パナセンスも 土曜日で夕方の私にはどうする事も出来ませんでした。
唯一出来た事は、飛行機を一便早めて、大阪に早く帰り 梅田のソフマップに駆け込むことぐらい。
本題がずれてしまいました、
そのジッパなのですが、家に帰って鞄を集めて実験します。
ワニのように、口を開く鞄のジッパと、袋の上を開け閉めするジッパの間には大きな差があります。
ワニのように口を開くジッパには、引っ掛かりがあるのです。
開け閉めする時にジッパが微妙に上下に揺れます。
蓋を引くように開く鞄のジッパは、鞄を広げる力だけで簡単に開きます。
勿論、ジッパタグのロック機構は別にして 違いがあるのです。
つまり、前者の鞄に、後者のジッパのついた鞄のあることの確認が出来たわけです。
鞄の中に
そこそこの重量のかかる荷物が入っていて ジッパが少し開いていると 鞄の揺れで少しずつ鞄が開いてしまう事を
ようやく、ここで鞄屋さんの言葉を理解しました。
全てではないのでしょうが、こういった具合に用途に応じてジッパを選べるのがYKKなんだ・・・・
もちはもち屋、何事にもプロの目というものがあるということを、思い知らされました。