照明器具の行き先

最近、デザイナーズブランドとして世にも奇妙な照明器具を見ることがあります。
物理法則を無視するがごとき設定で作られた照明器具は面白い方向から光を照らしてくれます。
ものによっては揺らいだり瞬いたりも。
物によっては素直に欲しいと思わせますが、ラックが乱立する自分の部屋に局所的に光る照明器具では影が出来すぎて使えないので断念します。
多くの場合間接照明で、天井全面が見えてないと効果がないのですが 私の部屋は壁どころが天井も見えないところが多数の部屋なので・・・・
なまじ背が高いと上まで物を積んでしまいます。
 
CESで108インチのTVが展示されたようです。
ダブルベッドサイズと表記されていますがかなりのものなのでしょう。
あれだと等身大の人が見れていいかもしれませんが 値段もサイズも良すぎるのが玉に瑕でしょう。
 
多くの電気屋さんでは現在の主力商品の一つに大画面テレビを押しています。
我が家は15インチの液晶が家族のテレビで、私のPCのモニターが17インチですからその貧弱さは否めません。
広くない我が家ではそれぐらいが良いところで、尚且つ60インチのプロジェクターとスクリーンもあるので実は大画面と言う噂もあります。
ともかく大画面テレビは販売の主流なのですが、多くの電気屋ではその売り場は暗く設定されています。
それにはテレビを綺麗に見せるための演出で、黒と明るいところのコントラストがくっきり見えるようになるわけです。
勿論、方式の違いもありますがどんなテレビでも暗いところのほうが綺麗に見えるものです。
何故なら、テレビに映っているところが暗いところだったとしても 周りが明るければ暗いという臨場感は伝わってきません。逆に明るいところだった場合、テレビの画面が最大輝度になれば部屋を照らすほどの明るさになります。
であれば臨場感からすれば暗いほうが当然大きくなるのは当たり前でしょう。
ただ、プロジェクターで見ているときも映画館でもそうですが周りを暗くするとテレビを見る以外のことが出来なくなってしまいます。
出来ればドラえもんのポケットから出てくる道具のように暗くなるライトがあれば良いのですが、現在の技術では空気中の光を特定して捻じ曲げるような技術は無いので出来なさそうです。
 
デザインされた照明器具の説明に、「未来を映す照明器具」というキャッチコピーがありましたが 私の考える未来の照明器具はやはり無くなることが理想だと思います。
あるのは意図的に陰を作り出す遮光版だけと思うのですが、先を見すぎてますでしょうか?
つまり天井全体が光り、光が着て欲しくない場所には影を作ると言う仕組みのもの。
これも過渡期の商品で、その後には光る場所すらコントロールできるようになるかと思います。
そしてその先には色もコントロールできて、最後にはリアルタイムの画像すら映せるようになるかと思います。
自分の部屋の天井が、あるときはプラネタリウム あるときはアイマックスシアターのように全天スクリーンに変わるのではと思うのですがどうでしょう?
PCを介して画像解析をするのであれば、部屋に合わせた表示も決して難しいことではないのですから。送る側は360度の画像を送ってくれれば良いとなるわけです。
 
テレビのサイズは見たいサイズとして、指で壁を斜めに線を引けばそのサイズになるようなインターフェースだとわかりやすいでしょう。
現在のテレビ in テレビと呼ばれる副画面表示機能のみを抜き出したような形で好きなサイズのテレビを見れると言うのが良い作りでしょう。
四隅の壁と天井床からの明かりが照らす配光は自由に部分だけを明るくすることが出来るでしょう。
自分のいる場所だけが明るく、それ以外の部分が暗ければさぞテレビも綺麗に見えるでしょうと・・・・・
 
現在、T5だとかT4だとか細い蛍光灯がオフィスでは主流になりつつあります。
細い蛍光管を使うと、照明器具自身が薄く出来ます。
天井空間を大きく取ることで広いイメージを出すために、多くのオフィスでは2.4m近い天井の高さを確保します。
その際に、天井裏の空間を少しでも少なくする為には埋め込まれている照明器具を薄くすることは非常に効果的になります。
最近の照明器具では、数センチ台のものも出ているようです。
夢の話とばかり思っていたことですが、新しいオフィスでは非常に近い形になってきています。
LEDでの照明もそんなに遠い未来ではないようです。
その際は器具も含めて1cmぐらいまでの薄さになるでしょうし、一点からの明かりではなく全体を薄く光らせることにより 明かりを確保することが熱の面からも効率の面からも簡単になることは言うまでもありません。
すでに価格はともかく 108インチの薄型照明器具はテレビが出来ていると言う時点で出来ているわけです。
まもなく出てきたりすると面白いですよね