UMPCの寿命は??

昨日、WindowsXPOEM版の出荷期限が発表されました。
確か来年の初めまで。
流石にこのままではVISTAに移行がスムーズに進まなくて・・・・
 
先日来、よくテーマにしているのがRaon Digital社 Everunです。
これは、キーボード付のUMPCで AMDのGeode LXというCPUを搭載しています。
Geode LXはもともと組み込み機器用のCPUなのでパフォーマンスは高くありませんが チップセット+CPUに殆どの機能が集約されておりサイズも小さいので 小型のPCに組み込むのには向いていたと言うものです。
日本製品では工人舎 SAから始まるUMPCに搭載されています。
現在では工人舎もモデルチェンジを行い SHというモデルになりCPUはGeode LXからIntel A110(A100)に変わりました。
Geoode LXは500MのCPUで消費電力は極めて少ないもののパフォーマンスも低い。
とくに恐らく問題になるのが マルチメディア系の追加命令の部分で MMXというIntelが100M時代に作ったものしか搭載していないのに対してPentium2時代(記憶が間違えていたらごめんね)のその後の追加命令。
動画再生などの処理には欠かせない機能で、そのためにCPUの演算で処理しなければいけないGeodeには全般的に不利になります。
その上、2D処理専用の旧世代のGPUしか持たないGeodeはMpeg2などの再生支援機能も持たない。
CPUのクロックや演算性能以上に差が出てしまったわけです。
勿論、Geoodeにも利点はあり 3DNow!というAMD独自のエクステンションも持ってはいるのですが サポートしているソフトが少なく焼け石に水というところ。
 
用途によってパフォーマンスを変えるので良い、といえば聞こえは良いのですが WindowsXPの出荷が終わってしまうと搭載して出荷するOSが無いという事態にも陥ってしまいます。
つまりVistaは、その新しいインターフェースにグラフィックの機能を重視したものが多く それ以外にも多くの部分で新しいCPUを使うことを前提に作られたOSでGeodeでは荷が重過ぎるようです。
では、搭載されたPCはなくなってしまうのでしょうか?
勿論 A110(A100)プラットフォームやC7M ULV+VA800という組み合わせに移行してゆけばよいのですが現在、GeodeLXで作られたPC達はどうなるのでしょう?
9月に発売のEverunは僅か半年の命なのでしょうか??
 
噂ではUMPC用の軽量なVistaが登場すると言うようなこともありましたが、現在の段階でフィールドテストが終わっていないようでは望み薄・・・・
その上サブセットでは、SmartPhoneなどに対する優位性を自ら捨ててしまうことになってしまいます。
A100でもVistaは重過ぎると思われるOSなのですから。
Origami Project等やりっぱなしな仕事と同様に OQOなどから始まったUMPCの世界がこれで閉じてしまっては残念すぎると思うのですが・・・
このニュースからそういった声は聞こえてこないものでしょうか?