何が反則かというと

ぶり大根の大根。
三切れのぶりに対して、一切れの大根。
こじゃれた器に、きれいに盛ってあるのですが 大根にはいままで出汁に浸かっていた部分が うっすら跡になって残っている。
少ししなびた感じに水分が枯れて見えるが口の中に入った瞬間にあふれるばかりの水分。
箸で持ち上げたら自分の重さに負けて崩れるおでんの大根に見えるが、ぶり大根の大根は角の立った大根の味を保っている事が条件になる。
歯を受け止める堅さを持っていることは、箸で割ったときに解ること。
 
とにかく日本人に生まれたことを感謝したくなる。
食べた瞬間に口から魂が抜け出ることを邪魔しないように 口から力が抜けるのもならではの食べ物でした。
 
体の中には一時間ほど、口に入れたときの暖かさが住んでいました。

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