Viliv S5 タブレット化

久しぶりにちょっとだけViliv S5の設定をいじりました。
タッチパネルをマウスエミュレーションのドライバーから HID タッチパネルドライバーへ変更しました。
手法およびドライバーはBruleさんが提供なさっていますのでそのまま利用させていただきました。
いつもありがとうございます。

まず、手順ですが そのままBruleさんのを参照

※Viliv HIDは、Windows Windows 7に対応しております。
 Windows XP及びVistaではご利用になれませんのでご注意下さい。

※以下の作業を行う際に、S5の物理インターフェースが一時的に
 全て無効になるため、必ず外付けのマウスやキーボードをご用意下さい。

A.添付の「EC_S5_022.exe」により、ECアップデートを実行します。

B.アップデートが完了しますと、自動的にS5の電源が切れますので
  再度電源を投入します。

1.添付の「S5 HID Touch.zip」を解凍しておきます。

2.C:\WINDOWS\system32\driversのフォルダに含まれる、「i8042prt_atom.sys」を削除します。

3.デバイスマネージャを開き、マウスとその他のポインティングデバイス以下の
  「ATOM TouchPad/Mouse Driver」を右クリック(タッチ長押し)し、削除をクリックします。

4.再起動の要求がありましたら、「はい」をクリックし、再起動します。

5.再起動後に、もう一度手動で再起動します。

6.デバイスマネージャを開き、マウスとその他のポインティングデバイス以下の
  「Microsoft PS/2 Mouse」を右クリック(タッチ長押し)し、
  ドライバーソフトウェアの更新をクリックします。

7.「コンピューターを参照してドライバーソフトウェアを検索します」をクリック

8.「コンピューター上のデバイスドライバーの一覧から選択します」をクリック

9.「ディスクを使用」をクリック→「参照」をクリックし、1で解凍したフォルダに含まれる
  「HIDTouch.inf」をダブルクリック→「OK」をクリック→「次へ」をクリック

10.ドライバーのインストールが完了しましたら、「完了」をクリックし、
   インストールを終了します。

11.タッチ位置がかなりずれておりますので、
   コントロールパネル→ハードウェアとサウンドTablet PC設定を開き、
   「画面」タブ内、ディスプレイオプションの「調整」にてタッチ位置の調整を行って下さい。

おおまかにかくと、まずECアップデートが必要です。
こちらは、My Vilivのサイトからダウンロードできます。
http://www.myviliv.com/jpn/board/board_download/listbody.asp?idx=179&a_gb=help&a_cd=15&a_item=0&page=1&searchCode=&searchValue=&sell_id=&board_id=
恐らく、non3G Nomalと言われるものがほとんどと思います。
もし、Biosも古いようでしたら一緒にアップデートしたほうがよいかと思います。
BIOSのバージョンによっては動かない場合もある(初期ロット)とのことです。
注釈にあるとおり、ECのバージョンアップの項目で
「support HID touch driver」と書いてある通り 必須のアップデートです。

それからドライバーのダウンロード
http://brule.co.jp/downloadpage.shtml
よりダウンロードできます。
MyViliv他 Vilivの公式に出ていないので Bruleさんで買ってない人はどうなんでしょうね??
一応、わかりやすいディレクトリに解凍して置いておくことをお勧めします。
ドキュメントの中でECアップデートが同梱されていると書いてありますが、入っていないので先にインストールしていただきました。
 
説明にも書いてある通りいったんすべてのタッチパネル系のドライバーを削除するので 一時的にViliv S5は亀になってしまいます(手も足も出ない)
USBで接続するマウスとキーボードを用意して繋いでおくことをお勧めします。
その状態で、
Windowsのシステムデレクトリ内の(セキュリティ上Admini権限が必要)system32デレクトリの「i8042prt_atom.sys」を削除します。
バイスマネージャー上の「ATOM TouchPad/Mouse Driver」を削除すると、再起動が促されますので再起動します。
そのあと、マニュアルでもう一度再起動を行います。
削除して起動したところでPS2マウスドライバが自動的にインストールされますが、インストールされた後ちゃんとシステムの復元用に保存されていないと HIDドライバーインストール中にロールバックする可能性があるので 必ず手動で再起動しましょう。
一部のマウスをインストールしたときに、自動的にドライバーがインストールされた後に
「デバイスを有効にするために 再起動してください」と言われることがありますが、こういうインストールの場合(最初のインストールの時に一度PS2マウスでインストールされているので 二度目扱い)その表示が出ないので もう一度を手動で行う必要があるわけです。
  
その次に、起動したViliv S5のデバイスドライバから自動的に作られている
PS2マウスドライバのプロパティから ま宇津ドライバの更新で先ほどダウンロードしたドライバをインストールします。
インストール終了後再起動を要求されるので再起動します。
この後、ドライバーが認識されていればOKなのですが もしだめでも あきらめずにもう一度再起動をお試しください。
そうすると多くの場合認識されることでしょう。
 
やれやれとなるわけですが、さてなぜこんなに手間をかけてドライバを入れ替える必要があったのでしょう?
Windows XPの時代には、PC用のOSとして Windows XPがあり タッチパネル用OSとしてWindows XP TabletPC Editionというものがあり 別々のOSパッケージとして存在します。
VilivS5を購入されたユーザーの中には TabletPC Editionをインストールしている強者もいるわけですが 残念ながらそのOSを搭載したモデルは発売されませんでした。
故にVilivでは専用のソフトキーボードなどを作成する必要に迫られるわけですが、これはOSそのものの販売が終わっていて それを添付して販売することができなかったわけです。
例えばWindowsのログイン画面でも ソフトキーを出すことができるあたりはアプリケーションレベルでの対応の難しいところですから。
ところが、Windows7においては、TabletPC Editionは存在せず ひとつのOSとしてその機能を抱合したものとしてリリースされました。
簡単に言うと 「Tablet」のデバイスがあれば TabletPC Editionの機能が使えるというわけです。
今回のViliv S5におけるドライバーの入れ替えは 通常マウスのエミュレーションとして動作しているタッチパネルをTabletだと認識させたわけです。
マウスとしての機能はそのままに ジェスチャーやソフトキーなどの機能が使えるようになったわけです。
じゃあ、どういったところが便利になるかなのですが、前述通りログインの画面において ソフトキーボードを使って入力することができます。
例えばIEを起動したとしましょう。
見慣れないアイコンでミッキーマウスの手のようなアイコンが出ていることでしょう。
これをタップするだけで、IEの画面のスクロールモードに切り替わります。
SmartPhoneのように画面の上で指をスライドするだけでスクロールできるようになります。
じゃあ、検索しようと検索ボックスの上に指を置いて少し待つと 画面にキーボードの大きなアイコンが現れます。
それをタップすると ソフトウエアーキーボードが現れます。
そのキーで入力して、Enterボタンを押して検索とすると ソフトウエアキーボードは自動的に消えて検索されるという風に OSがサポートしたキーボードなので出現や消滅がアプリケーションに依存しない動作が可能なのです。
もちろん、手書き入力も可能になりました。
Vilivのソフトウエアキーボードではアプリケーションによっては使えないパターンがあるのですが それがずいぶん好転します(それでも画面がかぶって見れないものはだめですね・・・・)。
そして、左に指をスライドさせると ブラウザーの「戻る」になるようなマウスジェスチャの機能が標準で設定されています。

 
VilivS5だけという意味では、ことごとくおかしくなりがちな タッチパネルのきゃりぶレーションもシステム側でやるように変わりそれなりに正確にタップできるようになりますし
画面の方向とパネルの方向がむちゃくちゃになったりというトラブルもなくなります。
ただ、Viliv標準の一部アプリケーションで面白い動作をしたりとあったのですが、VilivS5用として公式に対応したので入れる価値があるものになったと思っています。
 
間もなくWindows7ベースのTabletの発売が噂されています。
これは世間に巻き起こるipad旋風というか、Android Tabletの反乱というか ああいった物たちがたくさん出てきました。
それに対抗するものとして 現在のTabletの機能を強化したものを出してくるようなのですが ハードウエア的に(マルチタッチはないのですが)Vilivシリーズの多くはその要件を満たしたものです。
Sp1ではいまだ大したものは出ていませんがOrigamiの時のようにExtendパッケージとして他のWindows7マシンでも使えるように養生するかもしれません。
その際にTabletであれば・・・・ということも無きにしも非ず。と、いうかその際にはViliv S5がもっと使いやすい変身を遂げる可能性があって・・・・
使われているアプリケーションに問題がなければ TabletPC化はおすすめの変更ではあるのですが・・・・ 
Viliv標準のアプリは ほぼ問題はなくなったようなので・・・






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