Graffiti Proが登場した

先日来、端末の入れ替えを煩雑に行う中で Graffittiを入れるために Marketを探していると見つけたのが 表題のProモデル。
 
Graffitiは旧Palmが開発した入力システムでアルファベットに似たジェスチュアで文字入力を行うための仕組みです。
当時、16Mや33MのCPUでなければ乾電池で動くレベルでなく、Handheldのようなフルキーターイプではサイズ的にも手帳の代わりになりえないという限られた制約の中で端末を成立させるための仕組みの肝となるべきものでした。
移動のベクトルを8方向に限定し、その組み合わせで文字を形成するということでスタートしたのらしいですが その仕組みのおかげで掌に収まるデバイスとしてPalmは登場するわけです。
その後、時代とともに万人に使えるデバイスの登場とともにフェードアウトしていったものですが、これは必ずしも時代の問題だけではなく Palmそのものの迷走が生み出した結果でもあるわけです。
そして、その結果現在では多くの人が知ることのない入力方法となってしまったわけです。
 
そして、久しぶりにPalm Sourceを吸収したAccessの手によって 突然Androidに登場しました。
私は昔Palmを使っていたこともありかなりこの入力方法になじんでいることもあり 最初にGalaxy TABに入れたところから使い始めました。
それは慣れの要素が強い懐古趣味と言われてもしょうがない訳ですが、そのあとIDEOSに入れて使って 今度は十分に実用的な物だと思い込んだわけです。
ご存じのとおり廉価版AndroidであるIDEOSは処理速度や解像度の問題もありますが なによりその画面の狭さはかなりのもの。
通常の大画面と呼ばれていない携帯電話の画面サイズと同じながら タッチパネル操作なので 入力時にはその画面のほとんどを入力に費やしてしまって 実際の入力すべき画面がほとんど見えないというレベル。
フリック入力においては キータッチの後に候補が現れると画面が全く見えないことも・・・・
Graffitiも同様で画面の半分はなくなってしまいます。
それでも違うのは動かすベクトルで文字認識をしていること。
 
キー付の端末が素晴らしいのは、画面を見なくても指の感触である程度の入力ができること。
たとえば数字キーに上下左右を割り当ててあるとすると 真ん中のキーには凹みだったり膨らみだったりがあって指の感触で区別できるのでそこから上下左右のキーを押すだけという触感で入力ができるわけです。
画面の上下移動であれば、タッチパネルでスライドしてできるわけですが、これが文字入力となるとそうはいかない。
目線が指に隠れる下の画面を追う必要があるわけです。
ほとんど画面を見ずに入力できるという点に利点があるわけです。
 
ところが登場したGraffitiは無料でよかったのですが Graffitiの入力エリアが時々広告に変わります。
変わるのはいいのですが、視認性の悪い色で 気持ちが悪かったわけです(ごめんなさい)
そして、有料版の登場でそれらの表示が解除されたのが Proです。
リリースによると
「広告表示とネットワーク接続が解除されたGraffiti Pro版が登場しました!」
となっていますからネットワーク接続のないところでは(広告を読むタイミングでだと思います 1日一回とかだとは思いますが)使えないという点も解決しているようです。
 
件のIDEOSにいれてみると・・・・
これがなかなか具合がいい。
黒が白というような広告によるコントラストの変化もなく これはふらしぼーかもしれませんが 明らかに快適になった。
描画中に線が途中で切れたりすることが 広告の出るタイミングで発生したりしたわけですが それがなくなりました。
もともとほとんど見ずに入力しているので その切れ目で文字が変わっていることに気が付かないので 一気にかなり戻らなければならなかったり・・・という所に問題があった訳ですが これで一応解消したわけです。
あとは 親指で書くので「G」が「O」になるのが 自分の指の癖で治ればOKなわけです。

入力としてなれるかどうかは好みの問題です。
私は素晴らしいと思ってもこればっかりは万人に受けるとは正直思えない。
それでも これなら大丈夫なひとなら US$2.99約300円ほどなのでぜひPro版へのアップグレードを進めたいわけですが・・・
いかがでしょうね?

written by HatenaSync