COMDEX FALL 2004が

幻になってしまいました。
中止が決定したようです。
感慨深い物があります。
過去数年間、何度か抜けていますが、合計で5回ほどは行っているでしょう。
最初は、世界最大にして唯一のコンピューターショウと言われたこの展示会、現在では、それでも一応 COMDEX FALL、ハノーバのCE−BIT、COMPUTEXと3台コンピューターショウと呼ばれていましたが、その展示会を開く力さえ残っていなかったようです。
物理的な理由は多くあり、展示会の身売りにより ソフトバンクが開催権を買い取り 製作の失敗(と私は思っています)、その後処分するようにKey3Mediaにそして、昨年の開催直前の Key3Mediaの倒産・・・
アメリカの手から離れて、力を失い 帰ってきたときには受け止める力がなくなっていたようなイメージでした。
過去には、IO MegaがZIPドライブで世間を圧倒した頃には、ラスベガス中のタクシーもバスも ZIP Driveの宣伝車となっていましたし 入場者の持つ袋も、胸に貼ってあるバッジも、あちこちに貼られているステッカーも全てそうだったのですが、2年後には僅かに小さなバッチを見かける程度 と、何か目的があるわけではなくとも未来を見ることが出来たような気がして、そして過去を見るような気がして それは楽しかったものです。
改めて、来年に仕切りなおすのですがいかがなるでしょうか?
個人的には、年に一回のバカンスを兼ねたアメリカ詣でだったわけで 無くなると困ってしまうのですが、実際には、コンピューターパーツの殆どは、台湾や香港を経由して中国から来るので、台湾に小物と呼ばれるパーツが集まる。
勿論、それですら参加費が出せずに出品できないメーカーも星の数です。
ましてや、参加費用が高沸したいまのCOMDEX FALLに参加できるはずも無く、何より時代でしょう。
WINDOWSを初めとし、データーベースソフトであるORACLE、画像編集ソフトを作っている Adobe等、一つのメーカーだけで十分コンベンションホールに人を呼び込めるだけの力を持っています。
つまり、大きなメーカーは わざわざ開いてもらわなくても良くなりつつあるのです。いわゆる、義理だけで出ている訳ですから メーカー間の抗争や比較対照としての参加になるならと、遠慮したいメーカーが殆ど。
それも、興行元の力で何とかしてゆく物なのですが 何度も興行元が変わって既に求心力を失っている状況ではやむ終えないでしょう。
なにが、その代わりになるかは解らないのですが 現状の問題点が 百貨店のようなコンピューターショウ1件で語れるほど コンピューターの世界が小さくなくなったと言うことでしょう。
私は改めて、来年一月に 違う展示会に行く準備を始めるわけですが、勝手知った 格安情報なんかがリセットされてしまうのも悲しいですね・・・