縦型ディスプレイ

ワープロ専用機などで無かったわけではないのですが、私が最初に縦型ディスプレイを見たのはPC-100というマイコンなのかパソコンなのかといえばパソコンであろうという機械。NECから販売されていました。
そのオプションの中に、縦型ディスプレイが(白黒)あり非常にPC用のものとしては衝撃を覚えたことを忘れません。
まあ、その機械がどうかという問題は別にして 縦型ディスプレイはまるでA4の用紙をそのまま画面に貼り付けたようで文章を入力するには最適なディスプレイだとおもいました。
しかし、いざ使ってみると(勿論私のものとしてではないですよ)意外にそうでもない。
A4ライクな画面は使いやすいのですが、なにか特殊な操作(メニューを出して行うような操作。当時は漢字の変換が悪かったので多くは漢字の変換に関すること)をすると、画面の一部が当然隠れてこれが非常にうっとうしい。
判りにくいかとは思いますが、今のワードの画面をまず出してもらうと判るのですが縦長の紙を横長のディスプレイに写すわけですから、だいたい画面の2/3ぐらいの幅でうつって残りの右側が割りと広く開いています。
現行のワードなどでは、インフォメーションだったりツールだったりというのがそこにあります。
グラフィック系のソフトを使っている人であれば左側にツールのボタンが並んでいます。
なぜWindows系のソフトでツールバーを横に並べるのかは判りませんが、縦に並べると左右に以外に場所が広く使いやすいのです。
すこし、話が脱線しましたが 縦型ディスプレイのとき左右に余剰エリアが無いので総ての操作系が画面と重なる場所に出てきたために非常にうっとうしくなったわけです。
それが的を得ているかどうかは判りませんが、その後も最近で言えばIBMのディスプレイなどでも縦型のものが出てきましたが、一部の特定の用途以外ではともかく、今でも横型が大半を占めていると思います。
 
一般的なWEBを見るときの解像度は15インチぐらいのディスプレイが多く1024x768というXGAと呼ばれる解像度。
この解像度でInternetExplorer(以降IEと略します)で見ると多くのホームページは横幅が800ドットを基準に作られたページが少なくなく、右側が1/7程開いた状態で表示されます。
IE4の頃からディスプレイはXGAが標準になり、IE5ではその余剰スペースを有効に使えるように左側にお気に入りや、検索バー等が表示できるようになりました。
特にお気に入りと呼ばれるブックマークは重宝し多くの人のIEの画面を見ると表示したままになっています。
ところが、昨今では17インチ液晶が一般的に変わりつつあり解像度も1280x1024と大きくなっています。
縦方向には、この日記もそうですが(って、この日記が長すぎることには触れない・・・)あふれているわけですから広がれば広がっただけ有効に使えます。
ところが横方向には、余剰スペースが増えるだけになります。
少しだけ追記しますが、これはあくまでもインターネットの閲覧などの用途に限られておりプログラムの開発などになると 画面は広ければ広いほどよく 複数の窓を並べて作業する手前この話には当てはまりません。
では、余剰スペースをなんに使うのであろう?
で、画面の右端に常駐するソフトがあちこちから出ています。
多くはラウンチャーと呼ばれるソフトで、登録されたプログラムを起動するユーティリティや、DVDやCDの作成を担うソフトで、常時常駐しその上にプログラムやデータを投げ込むとCDやDVDの書き込み準備をしてくれたりするものです。
特殊な操作に慣れると、標準環境で使えなくなるので できるだけそういうソフトは使わないようにするのが私の主義なのですが・・・・
 
先日も紹介したとおり、現在そういったソフトの一つとしてGooglDesktopというデスクトップ検索ソフトを使っています。
主たる目的は、登録されたキーワードをPC内部にデータベースとしてもち メールの中に書かれていた言葉なんかも検索してくれる非常に便利なソフトです。
ただし、これは相反する用件ですが ワードの文章を登録したときも、メールを受信したときも常にこのソフトがその内容を読み出すわけですから全体的に遅くなることは避けられません。
特に、インストール時には総てのHDDから検索するワードを探し出すわけですからたっぷり半日ぐらいの時間がかかります。(ただし、作業中は検索をとめてくれるので意識する必要はあまりまりません)
このソフトのもう一つの機能として最初からずっと話を組み立ててきた右側の余剰部分を埋める情報窓を持っているということです。
標準で持っている情報窓は、天気予報やシステムモニター(CPうの使用率などを表示する)、メール(新着がくるとタイトルが表示される)、ニュース(登録されているニュースサイトから適当に記事を拾ってきてタイトルを表示する)、WEBクリップ(良く行くWEBサイトから適当に更新を拾ってきて表示する)等等、いろいろと便利なものを表示してくれます。
それが、今回新しくなってβ3版として提供されました。
http://desktop.google.co.jp/ja/?pr=mp-gd-ja-v3-1
今回の変更点は、その情報窓がWindowsのデスクトップの任意の場所に貼り付けられるようになったり、コントロールキーを二度たたくと どんな画面にいてもGoogleの検索のための入力ボックスが立ち上がり検索が行える等の変更がなされました。
ワープロ打っている最中の調べ物もコントロールキーを二度たたくだけで済みますし、この間策範囲はWEBだけでなく自分のPCの中も検索できますから、たとえば同様の案内の過去の物を検索したりも同様にできるわけです。
 
また、サイドバーの情報窓用のプログラム作成用のライブラリーも提供されているのでいろいろな人が(日本語でないのが玉に瑕)情報窓用のアプリケーションを開発してくれています。
今回、バージョンアップに伴って導入したのが「HatenaA」というアプリケーションと「MSNPlugin」というアプリケーション。
前者は言うまでもない「はてなアンテナ」モジュールです。
画面に指定した時間でアンテナの上位〜位(表示エリアの広さによって件数が変わる)のタイトルが表示されます。更新頻度は分単位で変更できますので、アンテナが更新されるのをサイドで常時監視することが可能になります(そんなに見てるかどうかは別として)
もう一つもおなじみのMSNメッセンジャーの表示用プラグインで、現在自分の登録されているメッセンジャーのユーザーの中でアクティブなユーザーが画面上に表示されます。
勿論、ネットに常時接続されている環境でなければ意味は無いのですが・・・・
アンテナ、メッセンジャー、メールがリアルタイムで表示されていればいろいろな意味で便利になるのですが、あとはこれにSKYPEとか・・・・・
 
なお、GoogleDesktopの導入に関しては現在β版であることが一つ。未だに論争になっていますが個人情報の一部がWEB上に(検索の結果をGoogleにフィードバックする)返しているという風な話が出ておりセキュリティ上安全かどうかについての保証がありません。
お使いになる際にはそれを踏まえれば便利に使えるユーティリティなのですが・・・・