データ通信からスタート!!

今までの携帯電話回線会社は音声通信から始まりましたが、今回初めてデータ通信からスタートしました。
本当に初めてかどうかは知らないわけですし、自社回線でなければB−Mobileなんかもそうだと言えるわけなのですが・・・・
 
音声のスタートは、過去のアナログ回線から比較的早い段階でデジタルに変わります。
そのお陰で現在のようにあちらこちらであふれるほどの携帯電話を見ることが出来るようになりました。
それでも既に不足は目に見えているような状況です。
ただ、デジタル変調にしただけでなくパケット型の管理にしたことで、いろいろな面での電波の有効利用が出来、要領が多すぎなければすべての通信をメールにすればよいのにと思う向きもあるようです。
何故か昔のポケベル時代に回帰してしまうわけなのですが・・・・
実際、携帯はメールの道具だという新人類も(ってこの表現が既に古い)いるようです。
ニュータイプは戦いの道具ではない!」という名言どおり、文字を通じたコミュニケーションは 表面上だけでも仲良しの道具にはなっているようです。
 
では、パケットの上に音声が載れば・・・・と言いたい所なのですが たとえばSKypeを3gの電波で使うとこれがなかなか微妙な感じで結構がたがたとした感じになります。
ではと、パケットの量を比べてみると以外にもそんなに大したパケットが飛び交っているわけではないのです。
そして試すとまた・・・・とパラドックスに陥ります。
NOKIA E61で使えるIp電話としては「GIZMO」があります。
アプリケーションをインストールするだけで簡単に使えます。
ところが使える通信回線は無線LANだけとなっています。
もちろん、音声をやっていない携帯電話回線会社は基本的には無く その従量制の音声の上前をはねるような事をシステムとして行うこと自身にNOKIAの会社としての立場が逆らえないのかも知れませんが実際にはうまく動かないというのが原因ではないのでしょうか?
 
Windows Mediaのストリーミングはインターネット上のサーバーからデータを受信しながら動画を再生することが出来ます。
ただ、接続してから表示されるまで 少しの時間の待ちがありませんか?
これは回線速度が速いほど短く、遅いほど長くなります。
バッファリング中と出たりするのですが、これは言葉通りデーターをバッファリングしているわけです。
音声にしても画像にしてもデータはひと時たりとも途切れずに流れます。
ところがパケットという仕組みは、必ずしも途切れず流れるための仕組みではないわけです。
小分けに分けられたデータをネットワークに送り出す。
送り出されたデータはあちこちのネットワーク機器の間を彷徨い いつか相手の聞きに到着します。
スイッチ等で、彷徨う経路を明示的にコントロールすることは行われますが 相手と直接つながっているというデータ交換の仕組みではありません。
故に彷徨いすぎたパケットは自動的に消失しますし、到着の知らせが無ければ再送が自動的に始まります。
何度かリトライしながらでもデータが到着すればよいという考え方です。
故に、パケット単位で見たときの到着時間はまちまちになることがあります。
それゆえに安定した速度でデータが流れにくい仕組みです。
逆に言えばデーターが着きさえすればいいと言うのであれば、ネットワークの回線の空きの隙間を縫いながらデータはどんどんと送れます。
難しいことを考えずに、与えられた帯域を有効に使うには素晴らしい方式です。
たとえば、通話中に二人が黙ってしまえば圧縮さえ効いていれば データ量はぐっと減るのでパケットなら帯域の空きがうまれますが 直結通信なら使っている帯域は空けられないわけです。
 
音声や映像のネットワークでは、もしネットワークが途切れた場合そこで音声が途切れたり無くなったりします。
その欠点をカバーするために、ビデオのストリーミングなどではデータを一定時間分先読みしてから再生を始め回線が途切れたり遅くなったときには貯めてあるデータを再生し回線が回復するのを待つわけです。
そして回線が回復したら現在使っているデータの速度より速い速度でデータを受信しまた一定量までためるわけです。
そうして、安定してデータが流れているように見えるわけです。
では、VOIPといわれるパケット回線のネットワークに音声を乗せたときはどうでしょう?
大したネットワークパケットを消費するわけではないのですが、少しでも淀むと音声が途切れてしまいます。
だからといってバッファを作って先読みして貯めようにも、今話している音声だから回線が要求しても速く流してくれたりはしないわけです。
では少し貯めてから常に再生しようとすると、どこかの腹話術師の様に「あれっ、声が、遅れて、聞こえてくる」というような状態になってしまいます。
そういえば最近見ませんよね??
 
根本的な解決策は、ネットワークを高速化して たとえデータが彷徨ったとしても 彷徨う時間を速くしてデータを捕まえる工夫をするわけです。
逆に言うとデータ専用回線しか用意しなければ、音声用の回線が無ければそういった意味で困ることが少ないわけです。
とりあえず音声はDOCOMOのローミングから始めますとE−mobileなのですが 本気で音声に参加する気があるのでしょうか?
同じ帯域を確保した場合、品質にうるさい音声を切り捨てれば ネットワークのパケットの流れのばらつきは つまり多少のコリジョン輻輳が出る品質の悪い回線設備でもスタートできるわけです。
もっと言えば音声回線を切り捨ててかかれば 施設投下やメンテナンスも楽になるのです。
音声はDOCOMOでローミングですが、別にどこでもいいといえば良くて 極端な話もしユーザーが無くなればPDCを丸ごと買い上げてもいいぐらいの勢いなのです。
そして、端末はデュアルになりますが+PHSですらE−Mobileは可能なのです。
 
今後の方向をいまいち不明瞭なままスタートしたE−Mobileは 通信回線としての成功を狙っていることでしょう。うまくいけば 全国展開を優先してローミングでまかなえる音声回線は手付かずのてもあるのです。
今は様子を見ながら、暗闇の中で足先をレーダーにそろりそろりと歩いているのですが 4月1日によーいドン!!と出たときにもしすごく良い方向に進めば 一気に全国展開へ加速しないだろうかと・・・・
まあ、夢の話でしょうがそれはそれで楽しみです。