やっぱりCPUから・・・・

SmartPhoneの通信速度が3.6GHSDPAをサポートするようになって、高速の通信を可能にしているのですが相変わらずの表示速度。
モリーの問題は大きくのしかかってきて、やはりDRAMを使っているPCより桁違いに遅くなってしまいます。
そして、大きな差となるのはCPUの差
確かにクロックだけなら既に 600MHzを超え、Everunの600Mに比べて速いはずなのですが実際のところWEBの表示だけならEverunの方に一日の長がある。
明らかにブラウザーのサイズからも、サポートされるファンクションからもPCのほうが重たいにも関わらずである。
 
ちょっとした必要があり、W−Zero3を再び触ることがあり触りました。
128KのPHSパケット通信は今の環境に比べれば遅く感じますが、HSDPAを搭載しているEM・ONEより圧倒的に速いと思わせるほどの差は無い。
確かにテキストだけにすれば早くもなりますが、画面のレイアウトも反映させると そこまでは速くないと感じさせられます。
これが、PCで128Kのデータカードと 3.6GのHSDPAのカードでは別次元の速度の違いを感じさせられます。
やはり、WEBのブラウザに関してはPCの方が速いのでは・・・・と思わせられます。
同じクロックだとすると納得行かないものがあります。
 
ARMプロセッサーは、RISC系のプロセッサーでEverunのGeodeはCISC系のプロセッサー
簡単に言うと前者は 命令を小さく作りプロセッサのスループットを重視したもの。
後者は複雑な命令をハードウエアで処理し、もともとプログラムを作る側の手間を省くために出てきたようなのですが いつの間にか実行速度を上げることにも寄与するようになったもの。
もっとも、現在のCISCプロセッサーはRISCプロセッサーの上に演算装置が複数乗っかったような構造になっているとのことなのですが・・・・
同じクロックで難しいことをさせればCISCプロセッサーのほうが速くなりやすいのは当然です。
勿論、それ以外にも大きな差を生み出すべき要素はあるのですが・・・・
既に、PDAで日本語を理解するものが出てきて普通の人が触るようになったころに登場したPXA250シリーズ。
小改良が加えられ、200Mから現在の600Mオーバーまでクロックは上がり、バス幅も倍に増えました。
しかし、基本のアーキテクチャーは殆ど変わっていません。
どちらかというとアイオーの部分の変更がメインとなっているような気さえします。
PC用のプロセッサーはどうでしょう?
裁ける数が違いますから、何代にも同時期の間に 基本的な土台の部分からの変更が何度か行われています。
クロックも僅か3倍程度になっただけなのです。 
バッテリーで駆動しなければいけないというきつい制限があったとはいえ、あまりにも進んでいないように思えませんか??
ベースとなるアプリケーションが進歩の幅が少ないのは、ハードウエアーの内容が大きく変化しないので先に進みにくいという事情も合ったのではないのでしょうか??
 
これだけ、世界市場で盛り上がりを見せてきているにも拘らず PXAの次世代のモデルは2008年の第4四半期ごろといわれています。
鳴り物入りながら、実はおおきなアーキテクチャーの進歩は私の目からはうかがえません。
ハード的に例えば画像の表示支援だったり、通信の部分の対応幅を広げたりという風に見えます。
それを搭載すれば目を見張るほどSmartPhoneは良くなりますか??
既にPC用のプロセッサーも性能的には停滞の時期を迎えています。
これはお客さんが現在の性能に満足しているからで、不満点を押し殺しているわけではありません。
SmartPhoneの場合には、いまだ不満点が多く出ています。
ああなれば良いのに・・・・という書き込みが沢山あります。
ましてやこれからセキュリティ面で ウイルス検知ソフトのようなものが必要になればもっと遅くなる要因となるはずです。
なぜ、新しい種類のプロセッサーが世に沢山出てこないのでしょう?
既に、独占に近い市場だからでしょうか??
なんとなく、メーカーそのものがユーザーのほうを向いていないような気がするのは私だけなんでしょうか??