ほころび

どんなに良くできたものでも細部まで異常にまで細かく見るとどこかにほころびの一つもあろうというもの。
ましてや、最初からほころぶべく作ってある物であれば・・・なのですが。
 
専用品というのは用途が限定されておりそれしか出来ないもので、汎用品というのはその逆。
汎用品の最も最たるところがCPUでプログラムしだいでどんな信号も処理してくれるということで 炊飯器から掃除機にまで入っています。
例えば、専用に作ったハードウエアーであればICを作るために数万個のロットで設計し動作の確認をして見たら予想通りの動きをしなかったので没・・・となってしまうと大変。
勿論十分にシュミレーションをするのですが、予測できない事態も多々
例えば、配線がどんどん細かくなってゆくと 配線と配線の間が近くなりすぎてお互いの間でコンデンサのような働きを起こし電気がそこに溜まってしまったり、その電気が急激に流れて配線に負担をかけたりと・・・
それも、速度を高速にすれば高速にするほど大きくなって、消費電力を二次曲線的に増大させてゆくわけです。
まあ、そこまでのものは少ないにしても 当初そんなことは予測されていなかったので(当然してはいましたがよそうより大きかった)CPUの速度の上昇は異常なまでの容量の電源を必要とするに至るわけですが・・・・
 
これが、CPUを利用した開発ならプログラムを書いて実行して見て またプログラムを変更するというTry&Error比較的簡単にこなせるわけです。
汎用性を極端に高めて、入力・出力デバイスを人にわかる形 つまりディスプレイやスピーカー、キーボードやマウスとしたのがPCといわれるコンピューターです。
そして、通信機能の付いた小さなコンピューターはSmartPhone等といわれています。
お蔭様で、PCやSmartPhoneはOSやアプリケーションの変更でいろいろな機能を持ち、逆にアプリケーションを入れなければ出来ないことがたくさんと 経験と習熟とお金で性能を変える機器になっています。
PCの場合BIOSという基本部分は、HDDの特定の部分を読み出し自動的にプログラムを実行するような部分のプログラムしか書かれていないためにOS等はHDDに後ほど入れるアプリケーションと同様の存在となります。
つまり書き換えが可能な部分になります。
もちろん、システムに関わる部分であれば書き換えが出来ないように 自分自身の操作を規制しているわけなのですが 違うOSをCD-ROM等から起動して書き換えるとなれば 暗号化されており中のデータが確認できない状態であったとしても壊すほうへの書き換えは出来ます。
OSが起動した状態だったとしても、当然アップデートなどの仕組みがありますのでそれを悪用すれば悪いほうにアップデートをかけることも可能になります。
その上、メールを送るプログラムをインストールするように、SPAMメールを送るプログラムをインストールすることも可能で 知っててやるならともかく知らずにインストールされてしまえば 悪の機械へと変貌します。
こうやってウイルスやスパイウエアがはびこる訳なのですが・・・
 
同じSPAMにしても広告もあり、いたずらもあります。
広告のほうは当然自分でやっていることは少ないので(Spamから調べられれば 都合が悪いですよね)どこかの広告代理店(善良なところが同じ分類にしたら怒りそう)が請け負って送信しているわけです。
その人にとってのSPAM送信ソフトは仕事上のツールであって 自分のPCに存在することは悪いことではありません。
ところが、同じものが私のPCに存在するとウイルスが来た〜と騒がないと駄目になります。
同じプログラムでも立場に応じて 名前を変えます。
そして、故意かそうでないかに関してもです。
 
SmartPhoneで定額でデータ通信が出来るにも拘らず、その先にPCを繋いでの通信は定額にはなりません。
制限つきでそういったプランも出てきてはいますが。
SmratPhoneから外部機器を繋いだ時点で、WAN回線に接続が出来なくなるというわけです。
ところがこれも怪しい話で
標準で搭載されているInternet Exprolerだけならともかくほかのブラウザで通信しても定額だったり、他のメーラーで通信しても定額だったらどうでしょう?
例えば無線機能とWAN(携帯回線利用)機能を両方持っている機器の場合、どちらか利用時には排他的に他社が利用できなくするとすればどうでしょう?
両者を実行すると
無線LAN起動中には、WAN回線に接続できず 標準のブラウザとメーラー以外のアプリケーションからはWAN回線に繋がらないという 全く自由度の無いSmartPhoneが出来てしまいます。
極論ですが通常の携帯電話ではオンラインゲームのようなものもありますしメッセンジャーソフトもありますのでずっと自由度が高いことと成ります。
ましてや、ヘッドセットを接続して電話として使っている人などはデータ通信のたびに無線であるBluetoothが切れたら再接続の手続きが毎回発生してやってられない・・・・・
 
SmartPhoneをSmartPhoneとして使おうと思うと両者の適応は大きく用途を制限することになってしまい端末そのものの魅力を大きくスポイルします。
では両者開放しながらその機械内での通信しか出来なくしたらどうでしょう?
ところが、例えばブラウザ一つでもそうですが受け取ったデータを画面に表示するのではなく 無線やBluetoothに乗っけて送るタイプのブラウザ(ここまで着たら普通はブラウザとは呼ばないですけどね)だったとしたらどうでしょう?
通信自身はSmartPhoneでしかしてませんが、通信結果をPCに送っているわけです。
SmartPhoneで受信したメールの添付ファイルを、Bluetoothのファイル共有でPCに送信するのと作業的には区別が付きません。
SmartPhoneに受信したデータをPCに移し変えることという意味では同じ事となるからです。
ただ、リアルタイムに行われているか そうでないかの差しかありません。
そうした場合に、これはやって良いことでしょうかそうでないのでしょうか?
どちらが良くてどちらが駄目なのでしょう?
恐らく両者を禁止することは出来ないでしょうが、前者は禁止するというのが正しい解答でしょう。
でも、このデータの間には明確な線引きは無いのです。また、区別も付かないのです。
で、前述のようなアプリケーション単位で禁止と許可を設定したり、同時に複数の外部接続デバイスの起動を禁じたりするわけです。
 
WILLCOMは比較的善良な会社で、データの送受信に対して 予測できるトラフィックを十分にかなえるべく設備投資を行っています。
これは、携帯電話のように数キロ単位のエリアを一つのアンテナでカバーするのではなく 最大でも数百m単位でしかカバーできないのでより場所に合わせたトラフィックが計算しやすいという側面があります。
故に、もともとそんなに速くも無いのですが 日本中どこに行っても比較的安定した速度が確保できます。
ところがキロ単位のエリア確保では、その中の流動性が大きく もしみんなが通信を始めたらの予測が難しくなります。
どの携帯電話会社も 途中でサービスを悪化させるのは企業イメージを悪化させるので それを嫌って制限をかけたところから始めます。
「えいやー!!」とやって見てどうなるかを見ながら調整しようというのが本音でしょう。
 
調整をする段階で、小さな綻びがあちこちでぽつぽつ現れています。
前述のような、SmartPhoneを踏み台とした接続や まるでSmartPhoneから接続しているかのように見せかける接続方法です。
本当のところそれが良いのか悪いのか実は私には区別が付いていません。
ただ、インターネットの掲示板などからその手法は容易に手に入ります。
恐らく今後、怪しい系の書籍ではそういった手法が詳しく解説されるでしょう(もうされているかも?)
いつもなのですが、Winnyなどでもそうでしたが違法に利用されると判っている技術の書籍には規制がかからないようです。
そして、その技術を見出した人が利益を得るならともかく 私のようにWEBをみて手法を覚えたような人が書いて利益を得るのもどうかと思います。
また、問題になったようにWinnyのリスクなどが伝えられなかったように、「PCでの接続には別途料金がかかります」を調査する方法が見出されたときに掛かってくる高額の通信費もリスクとして伝えられることは無いのでしょう。