Nokia E71の液晶

NOKIA E61を持っていて思うのはそのチープな液晶画面。
なんとなく白っぽく見える液晶で、写真などを見てもWEBを見ても嫌なわけではないのですが 妙に解像度が低く色が薄く見える液晶です。
特に高解像度のWMデバイスや、メモリー式音楽プレーヤー等の画面を見ていると見劣りのする漢字の液晶なのですが
実は非常に便利なもので 特に炎天下の表に出るとよくわかります。
おそらく これは想像なのですが 半透過式の液晶で通常は液晶画面の後ろにLEDや冷陰極管のバックライトが点くのが普通。
後ろからの光を、赤や青、緑のフィルターを通した窓を開けたりふさいだりすることで画像を表示しています。
ところが、E61の液晶は 電卓などと同様バックライトだけでなく外から入ってきた光を液晶の裏側の反射板で跳ね返した光を使って表示することも(暗いところではバックライトがないと見えないし 外からの光だけだと色の再現性が悪い)できるような仕組みになっているような気がします。
故に、明るい屋外などでの視認性がWM機や携帯電話に比べて高いような気がします。
逆にバックライトの光だけに頼っていると、周りが明るすぎると・・・ということもあります。
また、液晶が詳細になって行けば行くほど1ドットあたりの明かりの窓が小さくなりこの部分も外光に弱いという風になるみたいです。
 
ところが液晶が綺麗かどうかを判断基準に置くと代わってくるわけです。
たとえば反射式であれば当然液晶画面が真っ暗に近くても 光っている部分の為にどこかから光を取り入れなければならない。
つまり隙間があって そこからつねに僅かでも光が漏れ続けます。
故に どこか薄いような色になりがちです。
分かりやすい例で言えば 明るいところでプロジェクターで映画を見るような感じです。
バックライトしか使わないものは、黒の時には光をまったくさえぎることができますので引き締まって再現性の高い色を表示することができます。
前述の明るいところでの問題も、力技であればバックライトの明るさをどんどん上げてゆけば強くすることはできます。
モバイルデバイスでは、消費電力の問題から限界はあるのですが・・・・・
 
NOKIA E71は明らかにバックライトだけに頼った液晶のようで、画面の綺麗さではE61と比べるべくもないほどに向上しました。
それはそれでありがたいのですが、上記のとおりやはり明るすぎるところでの視認性はE61よりは・・・という気がします。
もちろん、画面はかなり明るいバックライトで表示されているのでその欠点はあまり意識することは無いのですが
もう一つ困ったことがあります。
E61の時にはできたこと、キーを触らない状態が続くとスクリーンセーバーが働いてバックライトが消えるのですが その状態においても時計の時刻が確認できたこと。
周りの明るさ程度でも、大きな文字なので視認できる程度には見えたわけです。
ところがE71では画面のバックライトの消えた状態ではまったく何も見えません・・・
時間を確認するたびに、ロックキーを押してHome画面に表示した時計を確認することになる・・・
いや、NOKIAがそんな点を見落とすはずがない。
ありました、センターキー若しくはその周囲の方向キーを E71がスリープしているときに押すと 押している時間だけ 大きな画面の時計が表示されます。
最も大きなキーに時計の表示機能だけを割り当てる(ロック状態の時)というのは結構うれしい。
E61で固まっていて、他の機種にはもう付いていたようですが 気が着いてありがたい機能ですね。